損失リスクを抑えた運用手法とは?

ローリスクな資産運用

資産運用を始めるにあたって、運用目的やどのくらいの収益を望むのかでどれだけのリスクを取ってどれほどのリターンを目指すのかは変わってきます。

 

例えば余沢資金を運用してその収益で旅行や余暇等を楽しみたい場合は思い切ってハイリスク・ハイリターン投資を行っても良いでしょう。

 

しかし、教育資金や住宅購入の頭金、老後の準備金等、必ず将来必要な資金の確保であれば多少収益が低くともローリスクに資産運用をする方が賢明です。

 

今回はマネーブリッジ編集部が、ローリスクな資産運用法をご紹介していきたいと思います。大きなリスクを取らずに資産運用を行いたい方は、是非読み進めて見てください。

この記事の要点

・インフレによる資産の目減りのリスクを考えると、預金がベストな選択とは言えない。
・国債と金など、複数商品を上手に組み合わせることでリスクを抑えた資産運用が可能。

ローリスクの資産運用とは?

ローリスクで資産運用をする場合、其々の資産運用法でリスクと言われているものを出来るだけ避ける必要があります。

 

では金融商品ごとのリスクを見ていきましょう。

 

金融商品 リスクの種類
預金 ・金融機関の破綻リスク
国内債券 ・価格の値下がりリスク
・信用リスク
外貨預金 ・為替差損のリスク
・ペイオフの適応外
外国債券 ・価格値下がりリスク
・信用リスク・カントリーリスク
・為替リスク
・価格変動リスク
・為替リスク
・金利上昇リスク
・盗難リスク
国内株式 ・元本割れ
・倒産・業績悪化による無配当
・配当減リスク
外国株式 ・元本割れ
・倒産・業績悪化による無配当
・配当減リスク
・為替差損リスク
FX ・為替差損
・ロスカット
・金利変動リスク
・FX会社破綻リスク

 

下に行くほどハイリスク・ハイリターンと言われています。どんな資産運用法でもある程度リスクがあるのは仕方がありませんね。しかし、「では預金でいいや」と決めてもローリスクとは限りません。

 

インフレにより物価は上昇。100円で買えていたものが200円出さないと買えなくなった状態で、銀行に預けたお金はほとんど増えずにそのまま、むしろ価値が下がっている。このような、インフレによる資産の目減りのリスクもあることを忘れてはいけません。

 

昨今の超低金利では以前のように預金しているだけで資産が増えた時代とは違って、とても資産運用をしているとは言えません。

資産運用のリスクを減らす方法

ではどのようにすればリスクを減らせるのでしょう?それは金融商品の組み合わせ方や、投資時期の分散、資産運用の分散などにより、リスクを軽減することが可能です。

 

今回は投資時期と金融商品の分散によってローリスクに持っていく方法を見ていきます。まずは、資産運用の際の金融商品の選択そのものから。

 

絶対リスクを避けたい人向けのローリスクでの運用ですので、まずは1番ローリスクな金融商品である日本の国債と、金への投資をご紹介します。

国債とは?

日本の国が発行する債券のことで個人向け国債として販売されています。日本で発行される紙の資産の中で一番安全性の高いものです。これは、定期預金代わりとして保有することができるぐらいローリスクなものです。

 

銀行は皆様から集めた預金で国債を購入、運用しています。銀行の預金金利は、国債の金利から銀行の諸経費(人件費や運営費など)を引いたものを預金者に利息として支払っています。

 

結局、私達の預金は国債で運用されているとも考えられるのです。それならば自分で国債を保有する方が多くの利息を得られるという理屈です。

 

個人向け国債の概要 

商品名 固定3年 固定5年 変動10年
満期 3年 5年 10年
金利 固定金利 0.05% 固定金利 0.09% 変動金利 0.34%
発行月 毎月
購入場所 証券会社 銀行 農協 信用組合 信用金庫など
購入単位 最低1万円から1万円単位
利息の受取 半年ごとに年2回
償還金額 額面金額と同じ
中途解約 発行後1年経過すれば、いつでも可能
※但し直前2回分の利息相当額×0.79685%が差し引かれる 

参照:>>財務省個人向け国債(外部リンク)

 

固定金利の3年・5年は資産運用の結果が予想しやすく期間も短いため気軽に始めることができます。10年の変動金利の場合は半年ごとに実勢金利に応じて適応金利が見直されますので、その時々で受取利息の額が変わってきます。

国債を購入の際は金融機関のキャンペーンを利用する

国債はどこの金融機関で購入しても同じ条件です。

 

しかし金融機関によっては50万円以上のお買付けでキャッシュバックやギフトカードなどのプレゼントがあります。更に1年後からは換金が可能なので、また新たな金融機関で口座を開設しキャンペーンを利用すると言った方法もあります。

 

この様に国債はローリスク・ローリターンで安定した資産運用ができ資産を減らすリスクをとらずに確実に運用することができます。

なぜ金投資なのか?

国債に続き、金投資の説明に移ります。なぜ金投資なのかという理由についてからお話しします。

 

ローリスクな資産運用を実現させるためには、資産運用法を分散させる必要があるからです。極端な例ですが、日本の国が破綻した場合、先ほどの国債も紙屑同然になります。

 

日本国債が紙屑になるということは当然、国内株や国内債券も同様に値下がりや破綻のリスクにさらされます。

 

そこで債券・株式・預貯金といった紙の資産と逆の動きをする実物資産の金を持っておくと資産運用全体の値下がりリスクを回避することができます。

金の性質

まず、見て頂きたいのが以下の図。以下の図は、金・金鉱株、米国株の投信の値動きを表したものです。

 

金値動き
引用::>>NIKKEI STYLE 先行き不透明な局面 投信でどう備える? (外部リンク)

 

米国株の投信であるSMTAMダウ・ジョーンズインデックスファンドが下落した2016年6月、反対に金・金鉱株については上昇していることがわかります。

 

不思議なことに金価格は、株式やドルと逆向きに動く傾向があります。よって、一般的に世の中が不安定で経済が低迷している時に価値が上がりやすいと言われています。

 

その理由としては物自体に価値がなく、発行企業や国の業績や信用によって価値が決まる株や債券などの紙の資産から、物質的に価値のある金に資金が流れるためです。

 

逆に世の中が安定していて経済の好調な時は、配当や金利のつかない金資産よりも、株や債券などへ投資することで利息や値上がり益、配当が得られる紙の資産へ資金が流れるため、金の価値が下がります。

金の保有の目安は?

資産運用全体の、10%~15%程を目安にすると良いでしょう。

 

但し、資産を特に守りローリスクで運用したいと言う方なら20%程まで引き上げても良いかもしれません。

積立を利用して更にローリスクに

資産運用では一度に買付けるのではなく、投資時期を分散させることにより更にローリスクな資産運用にすることができます。

 

純金積立の一般的な概要です。

 

購入場所 地金商 銀行等
積立金額 3,000円以上1,000円単位が一般的
積立期間 積立期間は1年、その後は自動継続
積立方法 月々一定額を金融機関から引落して、購入月の営業日数で按分した金額で金のその日の価格で買付けていく
利払い なし
売却 いつでも可

 

金の価格ですが国際価格は1トロイオンス(31.1035g)あたりの米ドル建てで表示されます。国内価格は国際価格を当日の為替レートに基づいて円建てで換算し、更にトロイオンスからグラムに換算されて表示されます。

 

つまり金の国際価格が一定ならば為替レートが円高になるほど金が安く買え、円安になれば高くなると言う事です。

 

例えば、1トロイオンスが1,000ドル、1ドル80円とした場合、1トロイオンスの価格は1,000ドル×80円=80,000円、1gあたりの価格は80,000円÷31.1035g=2,572円となります。

 

しかし為替レートが120円になると1,000ドル×120円=120,000円となり、1gあたりの価格が120,000円÷31.1035g=3,858円となります。

 

為替レート 金価格
1ドル80円 2,572円/g
1ドル120円 3,858円/g

 

同じ金でも為替によって是ほどの差が出てきますので、積立によって為替リスクを軽減させましょう。

ローリスクな資産運用とは?

今回は、国債と金の組み合わせによるローリスクな資産運用をご紹介しました。しかしこれは一例に過ぎず、例えば国債を株式や外国債券、外貨預金、FX等に置き換えることもできます。

 

ローリスクで資産運用するのに大切なことは金融商品の組み合わせや投資時期を変えることにより資産運用全体のリスクをよりローリスクな物に変える事です。

 

経済が好調な場合に値上がりするものと、低迷時に値上がりする2つの逆の動きをする金融商品を組合わせる事で、ローリスクでよりハイリターンを望めるものにして資産運用を成功させましょう。

 

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