一体どんなタイミングではじめたらいいの?

投資信託買い時
そろそろ資金に余裕も出てきたし、投資でもと思った時に始めやすい投資信託。

 

ずっとマーケットを見ていられる時間はないし、振り幅の激しい株式や難しいことはちょっと、と考えている方にも優しい金融商品です。

 

ある程度買いたい投資信託が固まってきて、次に考えるのが「買うタイミング」だと思います。「株式のように秒単位で値段が動くわけではないけれど、投資信託にも値動きって結構あるみたいだし、値動きを見ているだけで買い時を逃してしまいそう」「どうせなら買い時に買って儲けたい」といった方も多いのではないのでしょうか?

 

実は投資信託の買い時って意外と簡単に知ることができてしまうんです!中には投資信託の購入する前に証券会社や銀行でもらえる目論見書(その投資信託についての重要事項が説明された書類)を見ただけでわかってしまう買い時のタイミングも。

 

この記事では、元証券ウーマンの私が投資信託買い時の見極め方法から売るタイミングまでわかりやすくご紹介致します!リスクを徹底的に抑えた投資信託の買い方も伝授致しますので必見です。

 

まず最初に、買い時を正しく見極めるためにも重要なポイントになってくる「投資信託の値段が上下するワケ」を知っておきましょう。

株とは違ってわかりにくい?! 投資信託の値段が上下する要因3つ

投資信託の値段(基準価額*1)が上下する理由は、その投資信託の運用成績が良いか・悪いかだけではありません。

 

もちろん運用成績が良ければ基準価額は上がりますが、運用にかかわるコストもかかるため、運用成績よりもコストのほうが高くなった場合、基準価額が下がることもあります。

 

*1 基準価格とは?
基準価額は「投資信託の値段」のことで、ほとんどの場合は1万口あたりの値段を指します。投資信託の中身である株や債券の価値+配当や利回り等すべてひっくるめた純資産を投資家全員で持ち合わせている口数で割ったものが基準価額になります。計算方法は少し複雑だと感じるかもしれませんが、その投資信託の価値(≒値段)と覚えておけば問題ないでしょう。

 

株では会社の業績が主な価格決定要因になりますが、たくさんの金融商品が入った投資信託ではそうシンプルにもいきません。少し話が逸れてしまいましたが、投資信託の基準価額が上下する理由は大きく分けて3つあります。

 

1、最重要ポイント、運用成績(上昇・下落)

一番わかりやすい基準価額が上下する要因です。投資信託の中に組み入れられている株式や債券等の成績が良ければ上がりますが、成績が良くなければもちろん下がります。

 

どんなものが組み入れられているか、どのような比率で組み入れられているのか、把握しておくことが大切です。一般的に株式の組み入れ割合が多いものが高リスク、債券が多いと低リスクとされます。

 

投資信託のテーマは数えきれないほど存在します。日本だけにかかわらず海外の株式や債券をバランスよく組み入れたものから、日本の株式だけを集めたもの、日本株の中でも業種をさらに絞ったもの、海外の株式だけ、海外の債券だけなど多種多様です。

 

組み入れられている商品を理解しておけば、実際に運用を始めてから、どういった理由で基準価額が上下したのか理解することも簡単になりますし、今後の運用に活かすこともできます。

2、運営会社が運用にかかわるコストを支払うとき(下落要因)

運営会社が投資信託を設定し、運用する際にかかるコストも投資信託の資産の中から支払われることになるので、基準価額の下落要因になります。

 

わかりやすいコストの例ですと、

 

  • 投資信託の目論見書や販売用資料の作成や、各販売店への輸送費用などの雑費
  • その投資信託が正しく運用されているかをチェックする監査法人へ支払う費用

 

などがあげられます。

3、運営会社が分配金を支払うとき(下落要因)

分配金を設定している投資信託ですと、分配金支払い時に基準価額が下落します。

 

投資信託の資産の中には株の配当収入や運用益などが含まれ、その一部から配当金を支払っています。配当金を支払う原資を別で管理しているわけではありませんので、基準価額の下落要因となります。

 

投資信託の基準価額が上下するワケを3つに分けてご紹介しました!運用成績とは関係なく、コストがかかることによって基準価額が下がるタイミングあることがお分かり頂けたかと思います。

 

投資信託を運用するにあたりかかってくる費用を捻出することは不可欠なので、その費用を上回るだけの運用成績を出せるかが非常に重要です。

基準価額がなぜ上下するのかは理解したけど、いつ買えば正解なの?

買い時はズバリ3つ。

 

人が利益を出すとき、安く仕入れて高く売ることが大前提となってきます。これは商売でも、株式でも同じことが言えますね。「安く仕入れて、高く買う」を念頭に3つのポイントを見ていきましょう。

1、大前提はやはり、今後の見通しが良いとき、期待が持てるとき

基準価額がここ最近右肩上がりで設定以来の最高値であったとしても、今後の成長が期待できる分野・業界の株式が多く組み入れられている場合などは、まだ比較的価格が安い可能性が高いです。

 

「もうだいぶ高くなっているし、これ以上の値上がりはちょっと期待できないな・・・」と思う方も沢山いらっしゃるでしょう。しかし、これで購入を断念するのはもったいないかもしれません。

 

最近調子がいいと聞いたから購入しようという後押しの風もありますし、アメリカの株式がずっと最高値を出し続けているのも、まだまだ期待が持てるからという理由があってこそ。

 

検討中の投資信託のテーマや、中に組み込まれている株式の銘柄や・債券などを熟慮して、期待が持てそうだと思ったら購入を検討してみましょう。

2、意外と知らないお買い時のタイミング「決算月」

期待はできそうだけどやっぱり怖いという方は、少し値下がりをする決算月に購入することも検討してみて下さい。

 

投資信託にはそれぞれ運用成果や財務状況を明らかにする決算月というものが設けられており、その月の基準価額は下落する傾向にあります。

 

決算月は、投資信託により異なります。月に1回のものや隔月、年に1回のものまで様々です。決算月の情報は各投資信託の目論見書に記載がありますので、簡単に調べることができます。

 

決算月近ければ少し待って購入することも考えてみましょう。

3、まだまだ上がりそうなのに急に下がった?!「調整時」

株の調整

株式相場ではある程度上昇が続いた後、利益の確定をするために大きく売りを出す投資家がいます。

 

これを調整といい、長く続く上げ相場であっても細かく見ると下げている時期があるので、そのタイミングで株式組入れのある投資信託などを購入すると、少し安く購入できるでしょう。

買い時は理解したけど、株のように急落したら・・・ 最大限リスクを減らした買い方は?積立てもできる?

この時のリスクとは「高値で購入してしまうこと」です。

 

買い時だと見極めて購入したとは言え、上昇すると約束できるものではありません。プロの投資家であっても今後の見通しを100%当てることはできないからです。

 

でもやっぱり「買い時だと思って買ったのに下がるなんてことにはしたくない」みなさん同じように考えますよね。そんな時は、「ドルコスト平均法」という方法を使って買い付けをすることをおすすめします。

 

ドルコスト平均法ってなに?

一言でいえば、購入価格を平均化することです。

 

ドルコスト平均法

 

定期的に同じ価格で投資信託を買い付け積立てていく方法ですが、これを使うと「高いときに買ってしまった」という失敗を避けることができます。投資信託は口数単位で購入しますので、基準価額が低いときはより多くの口数を、反対に高いときは購入口数を抑えることになります。

 

一括購入
投資に回したいお金が100万円あったとして、その時の投資信託の基準価額が1万円だとすると、100口購入できる計算になります(説明のために手数料計算は抜かしています)

 

ドルコスト平均法
月に20万円ずつ5か月間定期的に購入すると計109口

購入日 基準価格 購入できる口数
7月 10000円 20口
8月 10500円 19口
9月 9000円 22口
10月 8500円 23口
11月 8000円 25口

 

基準価額の低い月に購入できる口数が増えるため、総合的に見るとお得に買えることがわかると思います。もちろん基準価額が高いときは購入できる口数が減りますが、高値で買ってしまうというリスクを避けることができるでしょう。

 

とは言え、価格が安い時に大量に仕込むというのは解約時に値上がりをしていた場合大きなプラスを生みますので、一度に買うか、はたまたドルコスト平均法を用いて少しずつ買っていくかは状況によります。買い方はご自身がどれくらいのリスクをとれるか、リスク許容度を見極めたうえで決めましょう。

購入後に出てくる疑問・・・買ったはいいけど、売り時って?

買うことよりも難しいと言われている売りの注文。

 

持っている投資信託が上がっていれば利益の確定のために売り注文を出したいと思うのが一般的ですが、「まだまだ上がるかも」という期待もあり、なかなか売りに出せないのが人間の心理というものです。人間とは欲深い生き物ですね。

 

また、「下がっていてどうしようもない」、「今売ったら損だから、とりあえず置いておく」といった運用成績が良くなかった場合も売り時を見極めるのが難しいですよね。

 

売りは、己との闘いとも言われるほど難しいです。購入時には売るタイミングについてもしっかり考えておくことが大切です。

高望みは厳禁!目標の額に達成したとき

これは株式取引をする際にも共通して言えることですが、購入時にあらかじめ、「〇〇円になったら売却する」と目標を立てておくのもおすすめです。

 

最高値を狙うというのは難しいですから、目標を達成したら売りに出すと決めておけば後悔なく売却することができるでしょう。

 

目標金額には達したけどまだ上がるかも、なんて思っているとダラダラ持ち続けることになり、しまいにはマイナスになんてことにも成り兼ねませんので、キッパリ売却しましょう!

さらなるマイナスを出す前に・・・運用成績が悪いとき

また、大変残念ではありますが、運用成績が悪く基準価額が大幅に下落してしまった場合は見切りをつけて現金化、または他の金融商品に投資することも視野にいれなくてはなりません。

 

投資信託は運用成績に関わらず運用にかかわるコストが引かれるので、今後かかる費用を含めて考えたときにさらなる損を出さないためにも決断を下すことが必要です。

 

あまり考えたくないかもしれませんが、購入時には「基準価額がここまで下がってしまったら売ろう」と目処を立てておくことも大切です。

まとめ

ここまで

 

  • 投資信託の基準価額が上下する要因3つ
  • お買い時なタイミング3つ
  • 投資信託を手放すタイミング2つ

 

について説明してきました。この記事が「買いたい投資信託があるんだけど、いつ買えばいいの?」とお悩みの方のお手伝いになれば幸いです。

 

タイミングが少し違うだけで資産運用の成績も大きく変わってきます。株式投資などでも同じように、一番良いタイミングを掴むことは難しいですが、傾向を把握して少しでもお得なタイミングで購入できたらいいですね。

 

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