みんなが一度は通る?株失敗の道

株の失敗
「おすすめされた株を買ったら失敗した」「ランキングには優良株と載っていたのに全く優良じゃなかった」
このような経験はありませんか?

 

株式取引にリスクが伴うことは知っていたけど、いざ失敗してマイナスが出ると気分も落ち込んでしまいますよね。

 

ここでは元証券ウーマンのさくらが、多くの人が失敗するパターンと傾向、株式取引と上手に付き合っていくにあたって気をつけて頂きたいポイントをご紹介致します。

 

実は多くの人が間違った方法で株を選んでいるんです!株式投資を行ううえで絶対に覚えておいて頂きたいポイントも一緒にご説明差し上げます。早速、失敗する原因を見ていきましょう。

株失敗あるある

失敗した原因としてありがちな5つのパターンです。

高いところで買っている

「この株とても調子良いから買いなよ」と、言われるがままに買ってしまったり、インターネットや雑誌に乗っていたランキング上位の株に手を出してしまった経験はありませんか?

 

その企業についてよく知りもせず買う行為は大変危険度が高いです。実は失敗への道をすでに進んでいってしまっていることも。

 

「調子が良い」というのは、「勧めてくれた人が買ったときは株価が安く、今値上がりしているから」調子が良いと言い換えることができます。

 

またランキング上位の銘柄も、大勢の投資家が買っているからランキングの上位にいるということで、すでに高くなっている可能性が否めません。

株式の評価方法を知らなかった

「割安株」という言葉に惹かれ買ったのに全然上がらなかったという方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

 

安くなっている株の中にも、今後成長が期待できるがまだ株価が評価に追いついてきていない「今買いの割安株」と、何か理由があって結果的に安くなっている「期待度の低い割安株」があります。

 

後の章で割安株の見分け方(株の評価方法)について代表的な指標を用いて解説致します。

必要のない売買を繰り返す

ほんの少しの値動きにも我慢できず、頻繁に売り買いをしてしまうパターンです。

 

少し上がったので利益の確定をしたら、その後さらに値上がりした。
少し下がったので怖くなって売った結果、ただの調整でどうってことなかった。

 

結果論ではありますが、正しい投資判断ではなかったということになります。どちらにせよ利益を出せなかっただけではなく、株式売買手数料も引かれています。

 

なぜ上がったのか、なぜ下がったのかという理由を調べる前に売買してしまうと少しずつマイナスが膨らむ可能性があります。

大きなリターンを狙うがあまり分散させなかった

ひとつの銘柄に資金の多くを注ぎ込んでいませんか?

 

自分が持っている資産が預金と株のみであった場合は特に、その銘柄が失敗してしまったときのリスクが高すぎます。

塩漬け

買った銘柄が大幅に下落してしまい、そのまま放置しているというパターン。株価は会社の評価ですので、下落してしまったのは何かしら理由があるはずです。

 

回復の見込めない株をそのまま保有しておいても意味がありません。

さらなる悲劇から身を守るために気をつけたいこと

痛いほどわかる失敗あるある。では、これから先、株式投資を続けていくうえで気をつけるべきこととはなんでしょうか?

株式の評価方法を身につけよう

株価は過去の業績はもちろん、将来的な期待も織り込みます。「会社のイメージがいいから」「今調子良さそうだから」という理由だけではなく、変わりゆく世の中でも、この会社はさらに活躍することができるか?という点についてもよく考えなければなりません。

 

しかし、会社の中身や成長性を深掘りするのは時間もかかりますし、一般的な投資家が取得できる情報は限られています。

 

限られた情報の中で投資家は株式を評価し、買いの銘柄なのか、はたまた売るべきなのか、今が取引するタイミングとして適しているのかを判断しなければなりません。

 

これらを助けてくれるのがPERがやPBR、ROEに代表される株式を評価する指標です。株式取引をしたことがある方であれば一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?

 

「聞いたことはあったけど計算方法は知らない」という方もご安心下さい。ここでひとつひとつ詳しく見ていきましょう。

PER

PERは株価収益率のことを指し、1株あたりの利益からその株価は割安であるのか判断する指標です。

 

株価÷1株あたりの利益で算出することが出来ます。ちなみに1株あたりの利益はEPSと呼ばれ、これは1年間の純利益÷発行済株式数で算出可能です。

 

一般的にはPERが10倍以下で割安と言われますが、業界によって割安の基準は変わります。IT企業なんかではPERが100倍を超えることもありますが、これは成長する期待的観測がなされているからです。100倍だけどまだまだ安いと言われている企業もあります。

PBR

PBRは株価純資産倍率のことを指し、その企業の純資産から割安かどうかを判断する指標です。

 

ちなみに純資産とは、会社の資産全体から負債部分を除いたものです。自己資本とも呼ばれます。株価÷1株あたりの純資産でPBRを算出することができます。

 

1株あたりの純資産はBPSともいい、これは純資産÷発行済株式数で算出可能です。

 

PBRは数字が低いほど割安です。基本的には1倍を割ることはありませんが、割っていた場合かなり割安です。ただ割安になっている原因があり、回復の見込みがなければいくら割安でも値が戻りませんの気をつけましょう。

ROE

ROEは株主資本利益率のことを指し、企業が株主から投資を受けた資金を使ってどれだけ効率的に収益をあげられたかを測ります。

 

1株あたりの利益(EPS)÷1株あたりの純資産(BPS)×100でROEを算出できます。

 

ROEが高ければ企業は効率的に収益を上げているという判断につながります日本の企業のROE平均は8%前後となっており、10%を超えると効率の良い経営をしていると言われていますが、本来15%程だった企業が段々経営効率が下がって10%になっている場合の10%と、本来8%だった企業の10%では価値が違います。

 

ROEも時期別、業種別に比較する必要があります。

計算の仕方

3つの指標について、「アルファベット3文字の言葉が沢山出てきて混乱する」「文章だけではよくわからない」という方のために、実際の銘柄を使って計算してみます。

 

今回例に使用する銘柄は、お馴染み「7203トヨタ自動車」です。

 

トヨタ自動車株価

引用:>>Yahoo!ファイナンス 7203トヨタ自動車(外部リンク)

 

2019年7月24日の終値です。この日は前日比97円高で終わり、右上に年初来高値と出ていますが、これらの言葉だけで「割高」と判断するのはまだ早いです。

 

さて指標の計算に移る前に、どの決算を見れば良いのかご説明致します。日本の上場企業のほとんどでは「連結決算」というグループ会社を含めた全体の決算と、「単独決算」というその名の通り企業単体の決算の2つを出しています。連結決算が発表されている場合はこちらを参考に指標を計算していきます。

 

グループ会社を持たない会社は単独決算のみ出していますので、単独決算から指標の計算をします。

 

トヨタ自動車
引用:Yahoo!ファイナンス トヨタ自動車

 

今回のPERとPBR、ROEの算出にに使う数字は表の真ん中あたりにあるEPS(一株あたり利益)とBPS(一株当たり純資産)でしたね。

 

まずは一番直近となる前期の数字を使って計算しますが、時間があればどのように指標が推移していったのか比べてみるのもおすすめです。

 

まずPERから計算してみましょう。

 

PER

PER=株価÷EPSでしたので7,197÷650.55=11.0629...よってPERは約11倍となります。

 

トヨタは「輸送用機器」の業界に属しますが、この輸送用機器企業の平均PERが約18.4倍となっているので、同業種他企業と比較した場合は「割安」と言えます。

 

PBRも計算してみましょう。

 

PBR

PBR=株価÷BPSでしたので、7,197円÷6,890.20=1.0445...よってPBRは約1倍となります。

 

輸送用機器業界平均のPBRが約1.0倍なのでトヨタも業界平均と言えます。

 

ROE

ROEはPERとPBRの計算時に使用したEPSをBPSで割れば良いので簡単ですね。ROE=EPS÷BPS 650.55÷6,890.20×100=9.441...よってROEは約9倍となります。

 

PER、PBRと調子が良さそうでしたがROEは低めとなっています。よって収益効率が落ちているので、すぐに買い判断とはならないことが多いです。

 

さて、長々と説明してまいりましたが、これらの指標はご自身で計算なさらなくとも、インターネットですぐに検索できてしまいます。例えば以下の代表的なマーケットページにも、

 

>>Yahoo!ファイナンス 7203トヨタ自動車(外部リンク)
>>みんなの株式(みんかぶ) 7203トヨタ自動車のページ(外部リンク)

 

「参考指標」という欄にPERとPBRが出ており、ROEは「決算情報」のページに記載されています。

 

ここまで3つの指標を用いた投資判断の目安についてご説明差し上げました。しかし、指標だけで安易に売り買いすることは危険とも言えますので、別の視点からも投資に適する企業なのか吟味していきましょう。

分散投資

ひとつの銘柄に集中的に資金を投入するのは、よほどその銘柄にこだわりがある方以外避けたほうがベターです。

 

その株を買い大きく値上がりした場合は大儲けですが、逆も然り。大きなマイナスを生むこともあります。リスクを取ってでも大きなリターンを狙いたいという方は銘柄選定をしっかり行い、自己責任で行いましょう。

 

とにかく失敗をしたくないという方は銘柄分散をさせたほうがいいと言えます。

この経験は成功のもとになる

今回失敗してしまった方でも、失敗した理由がわかれば今後の株式投資に活かせますよね。失敗したのに理由を探らず放っておくことが、さらなる失敗を招く原因となり得ます。

 

株式投資には十分な銘柄選定と、資金的・心理的余裕が必要です。今回この記事を読んで下さったあなたによりより良い結果が訪れますように。

 

この記事も合わせて読んでおきたい

\誰かにも伝えたいと思ったらシェア/

Twitterでフォローしよう