老後の安心を!50代の資産運用初心者におすすめな運用法とは?
50歳からの資産運用デビュー。
50代からしっかり運用して老後に備えるぞとお思いの方も多いでしょう。ちょっと待って下さい。
安全運用は長期運用が基本。数年後に来たる60歳からの老後に使う資産をいまから自己運用するとなると、どうしても運用期間が短期となり大きなリスクをとりがち。
老後の資産運用は全て自己運用を行なうのでなく、プロの力も借りながら安全かつ積極的に運用していくことをおすすめします。
そこで今回は本サイトの管理人、本郷マサシが
この記事で学べること
・50歳から資産運用をはじめるの3つのコツ
・50代での資産運用におすすめなプロ任せの運用商品2選
について、まとめて紹介します。
豊かな老後に向け、これから資産運用を始めたい50代の方におすすめの記事です。
50歳から老後までの4つのリスク
老後に対するお金のリスク、モヤモヤさせたままにしておいては一向に解決できません。
ここで、50代~老後にかけて発生しがちなお金周りの4つのリスクを一挙まとめてみます。
1.長生きリスク
厚生労働省の調査によると、日本の平均寿命は右肩上がり。直近の調査でも、日本人の平均寿命は男性81.41歳、女性87.45歳と過去8年で最高記録を更新。
日本の財政状況を考えると医療費負担が増え、公的年金が減らされると予想され、この長生きリスクは最も大きな問題になるでしょう。
60歳で定年退職をし、残りの人生は年金で悠々自適な生活をとはいきそうにありません。定年後も再雇用や、現役時代に得た資産を上手に運用し老後も資産を育て続ける必要があるでしょう。
2.インフレリスク
現在日本は年2%の物価上場を目指しており、物価上昇に伴い物の価値が上がり、生活するのにより多くのお金が必要になります。
年金は増えないので生活費が足りなくなり、銀行預金の金利には期待できない。退職までのラストスパート、稼いだお金を丸々銀行に寝かせておくのは良い考えではないでしょう。
3.晩婚化・晩産化のリスク
晩婚化で、定年後に教育費・住宅ローン・介護などの資金ニーズが重なる方も多いのでは。老後は自分たちの生活だけを心配すればよいという時代は終わったのかもしれません。
退職後も子供が成人し独立するまで、ある程度のまとまった定期収入を得るために、パートに出たり、不動産投資などで固定収入を得たりと工夫が必要です。
4.金銭感覚のリスク
退職後は収入が減っても、現役時代と同じ生活水準を落とすことは難しいのが事実。また、自由な時間が増え現役時代に楽しめなかった趣味や旅行にと考えると、可能な限り現役時代と同等とは言わず、年金以外の固定収入は欲しい所。
老後に起業をしたり、再度就職活動をしたりするのはかなりのエネルギーを必要とするのが事実。また、Youtubeやブログ収益などを狙うのも根気が必要です。
資産運用や投資に関しては、元本の大きさが利益獲得のポイント。若いうちは生活費でカツカツ、月に数万円しか投資に回せず、1%のプラスが出てもその元本の少なさからまとまった利益に期待しづらいのが事実。
50代も超えまとまった元本を投資できる皆さんは、資産運用においては有利な立場にあると言えるでしょう。老後の4つのリスクに備えるためにも、労働で得た収入の一部を投資でさらに増やすサイクルに乗せることで効率よく資産を増やしていけます。
老後に向けた資産運用の原則
さて、50代での資産運用の大切さが理解できたところで、50代から資産運用を始める際の注意点を
以下3つ紹介します。
50代からの資産運用は退職まで時間が少ないことから、安全かつ効率的に資産を回していくことが最優先されるべきです。
1.投資ポートフォリオの作成
50代の方が投資を始めるまでに抑えておきたいのが、「アセットアロケーション」という考え方。
アセットアロケーションとは、投資資金を複数の異なる資産(アセット)に配分(アロケーション)することです。
例えば、資産を日本株式のみで運用していたら、日本の株式市場の相場の動きに影響を受けます。
しかし、資産を日本株式、債券、海外株式と複数の投資先に分散して投資することで、1つの投資先で相場の動きの影響を受け損失が出ても、他の投資先で利益を出せれば、損失分をカバーすることが出来ますね。
老後に向けた資産運用は安全第一で行なうべき。元本が少なくとも目先の利益に目をくらませ、1つの銘柄に集中投資するのは避けたいです。
また、実際に投資を行なう前にはポートフォリオの作成を行なうべき。参考にしたいのが、安全運用が求められる年金積立金の運用を行なう年金積立金管理運用独立行政法人(GPIC)の運用ポートフォリオ。
引用:年金積立金管理運用独立行政法人 2020年度の運用状況
国内債券、外国株式、国内株式、外国株式がほとんど同割合で構成されています。
引用:年金積立金管理運用独立行政法人 2020年度の運用状況
同機構の運用成績は設定来で+3%程と考えると100万円を運用し1年で3万円ほどの利益に期待できると考えると、悪くない投資配分ですよね。
他にも、安全運用が前提の運用を行っている保険会社の投資ポートフォリオも50代からの投資割合を考える際に大変参考になります。
参考サイト
2.NISA、iDeCoをフル活用する
これから初めて資産運用を始める50代の方は、ぜひつみたてNISA(ニーサ) やiDeCo(イデコ)やなどの非課税制度を活用しましょう。
つみたてNISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)は上限はありますが各専用口座内での投資で得た利益が非課税となり、投資に関する税金を節約できるお得な制度。
通常日本で投資を行なうと、利益に対して約20%程の税金が課税されますが、NISAやiDeCoを使えば税金を取られること無く投資で得た利益が丸々手元に残るのは嬉しいですよね。
- | つみたてNISA | iDeCo |
---|---|---|
対象年齢 | 20歳以上 | 20歳以上60歳未満 |
加入期間 | 20年間 | 60歳まで(運用は10年の延長可) |
払い戻し可能時期 | いつでも | 60歳から~ |
メリット | 運用で得た利益が非課税に | ・運用で得た利益が非課税に ・掛け金全額が所得控除になる ・受取時にも控除あり |
非課税枠 | 40万円 | 加入する年金により異なる |
種類 | ヘッジファンド | 投資信託 |
---|---|---|
最低投資額 | 1000万円程~ | 月々数千円~ |
平均利回り | 年10%以上 | 年3~5%程 |
投資家募集 | 49人以下の少数の投資家を直接募集する | 不特定多数の投資家を証券会社を通して募集する |
運用方針 | 市場の動きに関係なく常に利益を出せるよう運用 | 日経平均などの市場の平均値に勝てるように運用 |
手数料 | 成功報酬(出た利益に対して発生) | 固定報酬(運用額に対し固定で発生) |
まず、ヘッジファンドは投資信託とは異なり証券会社などを通して大々的に多くの投資者を募集することができません。
その代わり、投資信託より運用方法に関する縛りが緩く、投資信託より戦略的でダイナミックな運用を行うことが可能です。
50歳から、そんなヘッジファンドへ投資するメリット・デメリットは以下の通り。
メリット
・プロにお任せで、初心者でもリスクを抑えた運用が可能。
・直接ファンドの担当者の話を聞ける
・まとまった資産をまとめて安全に運用してもらえる。
デメリット
・ファンドとの直接契約が基本。
ヘッジファンドの平均リターンは10~20%程と、3~5%程のリターンで落ち着きがちな投資信託と比べると比較的まとまったリターンを期待できます。
また、手数料体系も運用額に対し毎日固定で発生する投資信託と比べ、運用で出た利益に対し発生する為効率的。
投資信託の場合は海外株に投資するファンド、日本債券に投資するファンドなどバランスを考え複数ファンドの中から選ぶ必要がありましたが、ヘッジファンドの場合はまとまった資産を預けるだけで金融エリートに資産運用を丸々おまかせできます。
最低投資額が1000万円~と高額ですが、元々ヘッジファンドは富裕層の資産運用を代行する業者として富裕層内で口コミで回っているような世界。
退職金などを含め、今後1000万円クラスのまとまった資産の運用をお考えの方はヘッジファンドでの資産運用を考えると良いでしょう。
先述した通り、ヘッジファンドに関しては投資信託と異なり大々的に投資者の募集を行っておらず、情報収集に苦労しがち。
以下ページで、編集部おすすめのヘッジファンドをまとめましたのでファンド選びの際には参考にしていただければと思います。
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自己運用を組み合わせるのも良し
上記で紹介した投資信託、特にヘッジファンドに関しては運用自体は金融のプロに丸々お任せで投資者自身で行なうことは定期的に送られてくる運用レポートを確認するだけ。
50代から投資を行なうぞとやる気に満ち溢れている方であれば、少し物足りない、つまらないと感じるかもしれません。
そこでおすすめなのが、資産の一部を自己運用すること。
資産の大半の運用をプロに増やしてもらうことで、ご自身の運用分は精神の負担なく自由に運用でき、老後の趣味と一つとして投資とかかわっていくことができるでしょう。
50代からの資産運用の自己運用分としては、配当狙いの株式投資がおすすめ。保有しているだけでもらえる配当金を積み重ねながら、株式優待の楽しみも得ることができ一石二鳥です。
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投資におすすめなブログ
50代から資産運用を始める人なんているのだろうか。そうお思いの方がぜひ参考にしたいのが、これから紹介する50代から資産運用を始めた方のブログです。
ライフステージにより適切な投資法や、お金に関する悩みも異なります。同年代の方の投資の様子を見ることができる投資者ブログは運用の参考になりますよ。
1.50代文系主婦の投資ブログ
50代文系主婦の投資ブログでは、文系出身の管理人さんが日々の投資状況や家計管理について丁寧に綴られているブログ。
管理人さんの投資に対する姿勢は「無理なくコツコツ」と言ったものなので、投資初心者の方でも参考にしやすい内容です。
保有株式の情報やお金周りのお得な情報から、お金と人生を絡めての話など読み物として大変に深い内容で、ぜひこれから投資を始める50代の方は目を通しておきたいおすすめのブログです。
fa-angle-double-right50代文系主婦の投資ブログ
2.投資初心者が50歳から始めた資産運用についての備忘録
投資初心者が50歳から始めた資産運用についての備忘録は、45歳ごろから投資の必要性を感じ始めた管理人さんが50歳から資産運用を始め得た学びをまとめたブログサイトです。
管理人さんの投資先のメインは投資信託。どこの口座で、どの投資先に投資すべきか丁寧に綴られているので現状投資の知識がゼロの方でも無理なく読み進めていけます。
また、2016年頃からは株式投資の高配当銘柄への投資にも取り組まれており、投資信託と並行し株式投資に取り組みたい方は参考になるでしょう。
fa-angle-double-right投資初心者が50歳から始めた資産運用についての備忘録
3.50代からの資産運用¥自分年金作りと株主優待で孫を喜ばせたいのんばぁばのブログ
50代からの資産運用¥自分年金作りと株主優待で孫を喜ばせたいのんばぁばのブログでは、管理人ののんばぁばさんが老後資金の形成やお得なお金周りの情報をまとめてくださっています。
メインの投資法は株式投資の高配当銘柄への投資。株主優待や、ふるさと納税についても写真付きで丁寧にまとめてくださっており大変に参考になります。
また、FP(ファイナンシャルプランナー)の資格受験にも挑戦されており、お金についても学びの楽しさを教えてくれるおすすめブログです。
fa-angle-double-right50代からの資産運用¥自分年金作りと株主優待で孫を喜ばせたいのんばぁばのブログ
プロの力も借りコツコツと投資を始める
ここまで説明してきたように、リスク許容度が低く資産運用に時間がさけない50代の現役世代でも方法を選べば、50歳からゆとりを持って老後資金を作ることができます。
50代は60代での余裕あるリタイアに向けて資金を増やせる最後の時期と言えます。自分に合った無理のない資産運用を心掛け、着実に資産を増やしていきましょう。
また、リスク管理の観点から投資信託やヘッジファンドなどプロにお任せできる運用法も組み合わせ、来たる退職金運用の練習も兼ねて、無理のない範囲内で少しずつ投資に慣れていけると良いでしょう。
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