アクティブ型とインデックス型の違いとは?

インデックス
投資信託にはたくさんの種類がありますが、中でもインデックス型がコストを抑えながら運用できるとあって人気を集めています。ここでは元証券ウーマンのさくらがインデックス型とは一体どんな仕組みなのか、なぜ低コスト運用が可能なのかご説明致します。

 

実はインデックス型の中でも更にコストを抑えた投資信託があるんです!おすすめの投資信託やリスクを抑えた買い方もご紹介致します。

 

この記事の要点

・インデックス型投資信託を選ぶ際は実質コストを確認
・ETFならさらに低コスト運用が可能
・バランス型はひとつで分散投資の効果
・積立でリスクを減らして買える

 

インデックス型投資信託とは

まず、金融市場におけるインデックスとは指標のことを指し、日本の株式市場であれば日経平均株価やTOPIXが代表的な指標といえます。

 

インデックス型投資信託とは、このような指標に連動して動くように設定された投資信託のことを指します。インデックスファンドと呼ばれることもあります。

市場の動きがそのまま成績に

インデックス型投資信託を保有することで、その指標に沿った市場全体の流れが掴めます。これはメリットにもデメリットにも成り得ますが、市場全体の成績が良ければもちろん利益ですし、成績が悪ければ同じように下がってしまいます。

 

たとえば今後日本の株式市場に対して全体的に期待が持てると考える投資家の方は、日経平均株価やTOPIXに連動するインデックス型投資信託を保有すると良いでしょう。日本の市場に限らず、アメリカが海外の資産に対する指数に連動したものも多く販売されています。

手数料が安い

一般的にインデックス型投資信託は手数料率が低く抑えられています。インデックス型の対比とされるアクティブ型と比較しながらご説明致します。

 

インデックスアクティブ

 

インデックス型は指数に連動するように作られていますが、アクティブ型ではより高い利益を狙えるよう作られています。

 

アクティブ型は銘柄の選定や日々の売買などを積極的に行うため、管理をするにあたって手間がかかりますが、インデックス型は、例えば日経225の組入れ株式が変更された場合等を除き銘柄の入れ替えや売買はほとんど行われませんので、ファンドマネージャー(その投資信託を運用するプロ)は比較的ラクに管理ができます。

 

なのでインデックス型は管理に係る手数料が低く抑えられています。また、最近はノーロードファンドと呼ばれる購入に係る手数料が0円のファンドも多く販売されていて、低コスト化がどんどん進んでいると言えます。

 

インデックス型は市場の成績以上のリターンは望めませんから、アクティブ型よりも狙える利益率は低いですが、反対にアクティブ型で偏った銘柄が下がっているときにインデックス型であれば下げ幅が少なく収まるという場合もあります。

ETF(上場投資信託)との違い

ここまででお話してきたインデックス型投資信託と運用の仕方がほとんど同じといえる商品があります。それがETFと呼ばれる上場投資信託です。

 

「ETFという単語はよく聞くけど違いがわからない」という方のために簡単に説明すると、ETFは株式と同じように取引所に上場していて、取引所が開いている時間であればリアルタイムに売買が可能な投資信託です。

 

ETFもインデックス型投資信託と同じように、指数に連動するように作られたファンドという点は同じですが、取引所に上場しているという点以外にも少し違いがあるので下の表で確認してみましょう。

 

比較 インデックス型投資信託 ETF(上場投資信託)
取引所 非上場 上場
売買時間 基本は翌営業日の価格 時価
購入手数料 金融機関によって異なる(ノーロードファンドもあり) 証券会社によって異なる
管理に係るコスト ETFより少々高め インデックス型投資信託より安い

 

ETFは株式と同じ扱いのため、銀行や郵便局での取り扱いはありません。購入には証券会社での口座開設が必要となっている点に注意が必要です。

おすすめファンド

どれも指標に連動するように設定されたファンドですから、対象となる指数が同じであれば成績もほとんど同じです。なので、どれだけ低コストで運用できるかで選ぶようにしましょう。

 

よく信託報酬といった管理に係るコストをのみを比較して投資信託を選ぶ方がいますが、実際にかかるコストはまだ他にもあります。その他のコストには株式売買にあたる委託手数料や、決算時に監査法人へ支払う監査費用が挙げられます。

 

しかし、売買委託手数料等は、どれだけ売買をしたか、また委託会社が設定する手数料率によって変わりますので、前もって投資家が知ることはできません。年によっては手数料に多少のバラつきがあるので、参考程度に留めておけば大丈夫です。

 

いくら信託報酬が安くても売買委託手数料や監査費用が高くて結局は同じような手数料率になるなんてこともありますので、信託報酬だけではなく前年にかかった実質コストも比較できるとベターです。

 

実質コストは、各投資信託の運用報告書で確認することができます。(決算のたびに発行されます)手数料は下げ合戦状態ですので、最低コストで運用できるファンドは入れ替わることも予想されます。ここでは2019年8月2日現在でのTOPIX連動型の低コストファンドをご紹介致します。

おすすめのインデックス型投資信託

以下、おすすめのインデックス型投資信託3つを表にまとめてみました。

 

投資信託名 信託報酬 実質コスト
>>eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)(外部リンク) 0.1512% 0.172%(2018年4月26日~2019年4月25日)
>>iFree TOPIXインデックス(外部リンク) 0.1512% 0.191%(2018年4月26日~2019年4月25日)
>>ニッセイTOPIXインデックスファンド(外部リンク) 0.1512% 0.178%(2018年2月20日~2018年2月21日)

 

3つとも信託報酬は同じですが、実質コストはeMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)が一番低く抑えられていることがわかります。どのファンドも低コストで、人気の投資信託ですのでファンド選びの際には是非参考にしてみてください。

ETFで運用する際のおすすめ

手数料率ももちろん重要なポイントではありますが、ETFは取引所を介しての取引となるので、流動性も大事です。買ったは良いけど売れないなんてことにならないように、日々の売買高(取引された量)も気にする必要があります。

 

ETF名 信託報酬 実質コスト 売買高(2019年8月2日)
1306 TOPIX連動型上場投資信託 0.1188% 0.1271% 3,196,340株
1308 上場インデックスファンドTOPIX 0.09504% 0.1239% 176,600株
1475 iシェアーズ・コアTOPIX ETF 0.0648% 0.1152% 145,043株

 

流動性が気になる方には1306 TOPIX連動型上場投資信託、とにかくコストを抑えたい方には1475 iシェアーズ・コアTOPIX ETFをおすすめします。

バランス型ファンド

バランス型ファンドとは、投資対象を絞らずに複数の商品へ分散投資するファンドです。

 

TOPIXに連動するように作られたインデックス型投資信託の投資対象は日本株のみですが、バランス型ファンドであれば株だけではなく債券やリートと呼ばれる不動産投資信託にも投資します。また、日本国内のみならず海外資産も対象となります。

 

バランス型ファンドの特徴として、分散投資でリスクが抑えられるだけではなく、リバランスをしてくれるという点があります。下の図を見ながらリバランスがどういった仕組みになっているのか確認してみましょう。

 

バランス型ファンド

 

上記の図では4つの資産に投資をし、それぞれの割合が同じとすると25%ずつ組み入れていることになります。しかし中身の金融資産の運用状況によっては国内株式の割合が多くなったり、外国株式の割合が少なくなったりバランスに差が出てくることも。

 

このようにバランスが崩れると自動的に資産価値の増えているものを売って利益確定をし、反対に安くなっているものを買い増します。これをリバランスと言います。

 

リバランス

 

バランス型ファンドでは、1本で分散投資ができる上に、高くなった資産を売って利益を出すことと安くなっている資産を買い付けるという売買をしてくれますので、「忙しくてなかなか売ったり買ったりできない!」という方や「時間はあるけど売買するタイミングがわからない」という方に向いています。

 

バランス型ファンドには、運用者がピックアップした銘柄や債券を組み合わせたものや、複数の指数(インデックス)を対象として設定されたもの等、さまざまな組み合わせ方があります。今回はインデックス型のお話をしてきましたので、インデックスを対象としたおすすめのバランス型ファンドをご紹介いたします。

 

eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)

 

バランス型ファンド
引用:>>三菱UFJ 国際投信 eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)

 

eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)では8つの異なる資産に分散投資し、それぞれを12.5%ずつの割合で持ち合わせます。対象としている指数は以下の通りです。

 

投資対象
>>三菱UFJ 国際投信 eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)

 

購入および解約に係る手数料はありませんが、信託報酬が1.512%、中身の資産の売買でかかった委託売買手数料や決算時にかかる監査費用を入れた実質コストが0.237%(2018年4月26日~2019年4月29日の報告書基準)となっています。

2通りの買い方

インデックス型投資信託とETFの違い、そしてバランス型ファンドの特徴とそれぞれのおすすめファンドをご紹介致しました。ここからは2つの買い方についてご説明致します。

一括購入

まとまった資金があり且つ安いタイミングであると確信できるのであれば、一括購入が良いでしょう。

 

投資信託ももちろん値動きがありますから、安いときに買って高値で売るのが理想と言えます。しかし、安くなっているかどうかなんて、未来人にしかわからないですよね。まとまった資金を準備するのが難しかったり、一括購入に抵抗がある方には次の方法がおすすめです。

るいとう(積立)

定期的に同じ金額で投資信託を買っていく方法です。月に一度、給与引き落としで積立預金をしている方はイメージしやすいと思いますが、毎月3万円ずつなど、自分で決めた金額の範囲内で投資信託を買付ていきます。

 

投資信託は口数単位で購入しますので、投資信託の価格が低いときはより多くの口数を、反対に高いときは口数を抑えて購入していきます。これで高いところで買ってしまう高値買いを避けることができます。

 

この高値買いのリスクを減らす方法をドルコスト平均法といいます。

 

ドルコスト

 

いくら運用のプロが管理をしているからといって、かならずしも売却時に利益が出るとは限りませんし、もしかすると今後リーマンショックのような金融危機が起きて世界中の金融資産が暴落してしまうかもしれません。

 

投資信託も毎日価格が変わるので、買うタイミングによっては後で値下がりしてしまう場合もあります。るいとうで月々積立てていけば高値買いのリスクも減らすことができますね。

まとめ

日本の投資信託は全体的に手数料が高く、問題視されていましたが、現在はインデックス型投資信託にはじまりETFも盛んに売買され、だんだん是正されてきていると言えます。(アクティブ型はまだまだ高いことが多いです。)

 

ノーロードファンドも数が増えてきましたので、入り口にかかるコストはあまり気にならないかもしれません。しかし信託報酬を含む実質コストは年間1%以下とはいえ、少しのコスト差であっても長期的にみれば大きな差を生み、最終的なリターンも低くなってしまいます。インデックス型投資信託やETFなどの低コストファンドを上手く活用して賢く運用していきたいですね。

 

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