難しくない外貨投資!海外への分散投資で資産の損失リスクを逃す

外貨投資

外貨投資と聞くと難しく、複雑でリスクが大きいといったイメージがあると思います。しかし難しく考える必要はなく、むしろインフレ傾向で国内の物価が上がり、円の価値が下落傾向にある場合、資産運用で外貨投資は外せない存在であると言えるでしょう。

 

ここではマネーブリッジ編集部が、資産を海外へ分散するべく「外貨での資産運用」の話を始めていきます。これから外貨での投資にチャレンジしたいとお考えの、外貨投資初心者の方におすすめのコンテンツです。

 

この記事の要点

・外貨投資は外国の通貨に投資をする事で、金利差益と為替差益という多方面から利益を享受可能。
・外貨預金やFXなどの金融商品を活用し、手数料や為替の値動きに注意しながら賢く外貨へ投資を行うべき。

 

外貨投資とは?

外貨投資とは、日本円から、米ドルやユーロ・オーストラリアドルやポンドなど様々な外国の通過に投資をする事です。為替レートは日々変動をしていて、このレートの変動から利益を生み出す事もできれば、高金利な国の外貨に投資する事で日本国内では考えられないような、利息を受け取る事も可能です。

 

ここで、先ほども少し触れた外貨投資での代表的な利益を出し方を2つ紹介してみます。1つ目は、レートの変動から利益を生み出す方法です。

1、レートの変動から利益を生み出す

海外旅行に行ったら、円高で両替時に得をした。そんな経験をお持ちを方もいるでしょう。為替レートは日々変化しています。以下は、米ドルに対する日本円の1日の値動きを示したチャートです。

 

日足のドル円
引用:>>Yahoo Finance 米ドル/円 (外部リンク)

 

一日という短い期間内でも、円の価値は常に上がったり下がったりを繰り返していることが分かります。この長期、または短期的な為替の値動きを利用し、2種類の外貨を売ったり買ったりしながら、その価格差で利益を生み出す代表的な外貨投資の方法がFX(外国為替証拠金取引)という投資方法です。ちなみにFX(外国為替証拠金取引)については、下で別途詳しく説明しています。

 

続けて2つ目は、金利の差で利益を生み出す方法です。

2、金利の差で利益を生み出す

外貨への投資方法で一番手軽にできるものとしては、外貨預金があります。外貨貯金は銀行の窓口で気軽に申し込む事ができる外貨投資で、銀行に預けている貯金を外貨に変えて貯金をします。外貨預金は、投資先の外貨に応じて高い金利を期待することが出来るのが魅力です。

 

以下、外貨預金の金利例となります。いかがでしょうか?現在日本の銀行の金利は定期預金でも年利0.010%(参照:>>日本銀行 預金種類別店頭表示金利の平均年利率等について(外部リンク))と考えると、特にトルコリラなどのその金利の高さは一目瞭然。

 

(外貨預金金利例)
外貨預金金利
引用:新生銀行 外貨預金

 

このように外貨投資では、海外の高い金利を利用して利益を生み出すことが可能です。いかがでしょうか?円で投資を行うのとはまた異なった視点から、利益を狙いに行けるのが外貨投資の一つの特徴と言えますね。

 

さて、ここまで外貨預金とは何か?について説明してきました。続いては、わざわざ手間をかけて外貨預金に取り組む必要性について見ていきます。

外貨での資産運用が必要なわけ

わざわざ、外貨投資でリスクをとって資産運用をする必要があるのか?と考える方は多いと思います。PGF生命の「外貨建て金融商品に関する調査」によると、世帯年収 400万円以上の 20歳~69歳の男女16,724名の調査対象者の内「外貨建て金融資産」を保有している人は17.5%と約20%近くの方が外貨投資を行っているという結果に。

 

以外と、多くの人が外貨投資を行っているようです。そんな、外貨投資を行う投資者の方は何を目的に外貨に投資を行っているでしょうか?

 

外貨投資を行う理由
引用:>>PGF生命 外貨建て金融商品に関する調査(外部リンク)

 

同調査によると、「為替による差益を狙い、自分で使いたい」が大部分を占めるという結果に。意外と「お小遣い稼ぎ」的な目的で外貨に投資を行っている方が多い印象を受けますが、外貨投資には資産を増やすことは勿論、資産の目減りを防ぐ効果があることをご存知でしたでしょうか?

 

そこで、ここでは資産運用で外貨預金に取り組む一番のメリットである、「外貨投資がインフレ対策になる」点について掘り下げていきたいと思います。

外貨投資はインフレ対策になる

インフレーションという言葉をご存知でしょうか。インフレーションとはインフレとも呼ばれ、物価が上昇し、通貨(日本であれば「円」)の価値が下落することを指します。具体例を挙げれば、物価の上昇により1つ100円で買えていたパンが物価の上昇により1万円を出さないと買えなくなった場合を考えてみましょう。パンの1つも買えない100円(円という通貨)の価値は、インフレによって大きく下がったと言えますね。

 

日本では現在インフレにより物価は上がっているのにもかかわらず、銀行の金利は微々たるもの。パンの値段がどんどん上がっているにも関わらず、銀行口座に置いている「円」は全然増えない。物価が上がったのなら、単純にその分資産も増やさなければ今までと同レベルの生活水準を保つこと自体が厳しくなる可能性があります。

 

そこで、活用できるのが外貨投資。今のうちに「円」をいくらか外貨に替えておけば、これからインフレによってさらに円の価値が下がった時に、日本円に戻せば為替の差額で利益を生み出すことが出来ます。このように、インフレを利用して資産を賢く増やせるのが外貨投資のメリットの1つです。

 

さて、ここまで外貨投資のメリットについて見てきました。続いては、実際に外貨投資を行うにはどのような金融商品へ投資する必要があるのかを見ていきます。

外貨建ての商品とは?

外貨で資産運用を始めるにあたって、まずどのような商品があるかを知っておく必要があります。特に、日本の普通預金と比べてみるとその特徴がよくわかります。

 

資産運用で使われる代表的な外貨建て商品

商品 購入場所 特徴 金利 為替手数料(往復)
普通預金 銀行 自由に換金 0.01%~0.05% 0円
外貨預金 銀行 いつでも自由に換金可 0.01%~2% 0.09円~5円
外貨定期 銀行 満期がある 0.01%~6% 2円~5円
外貨MMF 証券会社 満期はない。自由に換金可。
外国投資信託の1つではあるが外貨預金の代わりに保有することがある。
0.5%~4% 1円~2円
外貨債券 証券会社 償還期日がある。換金に時間がかかる。 0.5%~数% 1円~2円
外貨投資信託 証券会社 ファンドの国籍、根拠法が外国にある投資信託。
いつでも解約可
配当はファンドによって異なる 1円~2円
FX 証券会社
銀行
いつでも換金可。24時間取引可能 / 0円~1円

※取扱う金融機関、通貨によって金利、為替手数料は異なります。
※下に行くほどハイリスク・ハイリターン

 

こうして見ると、外貨投資と言ってもその種類は多種多様で、またそれぞれ異なった特徴を持っていることがわかります。そこで今回はそんな外貨投資が出来る金融商品の中でも比較的投資初心者でも取り組みやすい、外貨預金とFX(外国為替証拠金取引)での資産運用を説明していきたいと思います。

外貨預金を始める

外貨預金には、普通預金と定期預金の2種類があります。普通預金は1ドル、1ユーロなどの1通貨単位から始めることができます。定期預金は満期がある預金で、期間は1ヶ月、3ケ月、6ケ月、1年などがあり最低預入金額(一般的には100通貨単位)が設定されています。

 

定期預金は、中途解約が原則的にできません。満期日が預入日よりも円安であれば、為替差益、円高であれば為替差損が発生します。

外貨預金で資産運用を行うメリット

外貨預金は外貨投資の中でも比較的初心者向けで、銀行や証券会社など身近な金融機関での預入が可能な点は嬉しいところ。また、手数料や為替の値動きなどポイントをしっかり抑えておけば、複雑な投資テクニックを身につけなくとも上手に運用していくことが出来ます。

 

また外貨預金の取り扱い通貨は多種多様で人気があるのは、米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、ニュージーランド・ドル、南アフリカランドなどの高金利な通貨です。

 

外貨預金適用金利表SBIネット銀行調べ

通貨 外貨普通預金 外貨定期預金
1か月 2か月 3か月 6か月 1年
米ドル 0.02% 0.007% 0.007% 0.007% 0.1% 0.261%
ユーロ 0.01% 0.010% 0.010% 0.010% 0.010% 0.010%
英ポンド 0.04% 0.110% 0.110% 0.110% 0.110% 0.350%
豪ドル 0.450% 1.300% 1.300% 1.400% 1.400% 1.600%
NZドル 0.750% 2.100% 2.200% 2.300% 2.300% 3.000%
南ア・ランド 1.800% 4.500% 4.600% 4.700% 4.700% 6.000%

 

銀行によって、適用金利は異なります。これは銀行が市場金利から各銀行で、銀行の手数料を何%か差し引くからです。大手銀行よりも、ネット銀行の方が金利が高く為替手数料が安い傾向があります。外貨預金での資産運用の際には、銀行選びも重要です。

 

外貨預金で外貨投資を行う際は、各銀行の金利や手数料を徹底的に比較して有利な環境で取引を行えると良いですね。

>>外貨預金を利用するのならば知らないと損する10のポイント

FXを始める

FXの特徴としては「レバレッジ」といって、証拠金の数倍もの相当分の外貨に投資を行う事ができることです。FXの一般的なレバレッジは現在個人の人に対し25倍を上限とする規制があり、どの証券会社やFX業者も足並みを揃えて個人向け口座は25倍のレバレッジが上限となっています。つまり、100万円の証拠金を入れれば最大で2,500万円相当分の外貨に投資ができる事になります。

 

法人向けのFX口座にはレバレッジの規制はなく、証券会社やFX業者でレバレッジの上限はさまざまですが300倍などのハイレバレッジもあります。個人投資家がFXで成功した後に、法人口座を作る為だけに会社を立ち上げるケースなどもあります。

FXで外貨投資を行うメリット

FXの魅力は手数料が安く、各FX業者は手数料無料とうたっていますが、買いレートと売りレートに差があり、この買いと売りのレートの違い(スプレッド)が実質のFX業者の手数料となり、利益となっています。このスプレッドは外貨貯金に比べても非常に安くドル円取引で1銭未満が一般的となっていて、0.3銭~0.6銭くらいが一般的な相場となっています。

 

また、FXは所持していない通貨を、売るところから取引を行うことが可能です。説明すると、通常の外貨貯金などの投資は、持っている日本円で外貨を買う事でその後為替レートが円安に動くことで利益が出て、逆の円高に動くと損失が出ます。つまり、円高時に外貨を買って円安時に売って円に戻すことで利益を得ます。

 

しかし、先述した通りFXは証拠金取引ですので、金融機関等に外貨を貸してもらい円安の時に売っておき、円高に動いた段階で買い戻して利益を出すことが可能です。このようにFXは証拠金取引で大きなロットで取引する事ができるので、数銭~数十銭程度の値幅を取りに行く短期売買が人気ですが、日本と外国の金利差額であるスワップポイントで中長期的に利益を出す事も可能です。

>>資産運用とFXの相性とは?株との比較から考える良し悪し

 

リスクが心配であれば、レバレッジ1倍と保有している資産の中だけで投資する事も可能で、お手軽に中長期投資を始めたい人にもおすすめの投資法です。

 

さて、ここまで2種類の外貨投資方法について見てきました。ここまでは外貨投資のメリットを中心にお話してきましたが、もちろん外貨投資にもデメリットはあります。そこで、続けて外貨投資のデメリットやその注意点について焦点を当てていきます。

外貨投資を始める場合の注意点

外貨投資を始めるときの注意点としては以下の2つが挙げられます。

 

  1. 割高な手数料に注意する
  2. 為替の急激な動きに注意する

 

早速、外貨投資を始める場合のデメリットとその注意点を1つずつ見ていきましょう。

1、割高な手数料に注意する

外貨投資、特に外貨預金に関しては、手数料が割高であるというデメリットがあります。よって特に、外貨預金で外貨投資を始める際は、外貨預金の実質の手数料となる預入時の対顧客売相場(TTS)と解約時の時の対顧客買相場(TTB)に注意をする必要があります。

 

簡単に説明すると、TTSは外貨を銀行から買うときのレートで、TTBは銀行へ外貨を売るときのレートです。つまり、このTTSとTTBのその差額が銀行の手数料となるわけですね。

 

TTSとTTB
引用:>>千葉銀行 外貨預金(外部リンク)

 

例えば、1ドル100円、為替手数料が1円の場合は、それぞれTTSは101円、TTBは99円となります。つまりここでに米ドルを購入し、日本円に換えた場合1ドルあたり2円の損失が出る計算です。預け金額が大きくなればなる程、手数料はかなりのものになります。また儲けが出たと思ったら、手数料を引かれてマイナスになるケースも考えられます。

 

このTTSとTTBの差額に関しては手数料として詳しく明記されてはおらず、為替に織り込み済みのためあまり印象に残らないので注意してみておくことが必要です。

2、為替の急激な動きに注意する

外貨投資の場合、為替の動きで利益を生み出すこともあれば、損失を出してしまう可能性があるデメリットを持っています。そこで、予め換金時に損益がでない為替相場の分岐点である「損益分岐点」を意識した運用を行うことをおすすめします。

 

運用の一例
米ドル定期 100万円 6ヶ月 金利3%/年 TTS 121.50ドル

 

まず、ドル換算をする為に 100万円÷TTS=8,230.45ドル (ドルでの預入金額)と計算できます。次に、8,230.45ドル×3%÷100×年数(0.5)×0.8(課税20%とする)=98.76ドル(利息)ですので、ドル建ての受取金額は8,230.45+98.76=8,329.21になります。

 

すると損益分岐点は円建ての受取金額=預入100万円になると考えると、100万円÷8,329.21=120.05円/ドルですので期日のTTBが120.05円なら損益なく預入の100万円が戻ってくると言う訳です。この計算式は為替がいくらになれば損失になる、もしくは利益になるのかを見るものです。特に、先述した外貨預金、あとは外貨MMF、外国債券などの長期で金利を目的に資産運用する場合は意識しておけると良いでしょう。

 

最後にまとめです。

外貨投資で円に依存しない安定した資産運用を

外貨投資を行う最大のメリットは、インフレから資産を守れ、かつ金利差益と為替差益という多方面から利益を享受できることでした。

 

特に最近の円安傾向では為替の差益が受けやすく、それと外貨ブームによるキャンペーンも各銀行で広告されています。外貨と一言で言っても様々な資産運用法があり、他にも収益を上げたい人や短期売買をメインにする方はFXという方法もあります。自分の性格や予算、得意分野、期間などを踏まえて外貨で効率よく資産運用を始められるとよいですね。

 

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