初心者投資信託で失敗を避けたいなら、商品選びに時間をかける

投資信託で失敗

運用をプロにお任せできることから、投資初心者でも失敗しにくいと言われている投資信託。

 

しかし、投資信託で失敗したという方が多くいるのも事実。そして、実は筆者も投資を始めたばかりの頃、何も考えずに投資信託を購入して失敗した人の内の一人です。

 

投資信託は金融商品の購入後の運用は投資のプロにお任せとなり、商品選びで勝敗が決まってくると言っても過言ではありません。

 

ここでは、マネーブリッジ編集部が、実際の投資信託の失敗談、投資信託で失敗する人の特徴から、失敗しない投資信託の商品選びまでをまとめて紹介していきます。

 

これから投資信託を始めようと考えている人、または投資信託で失敗して再投資を考えている方におすすめのコンテンツです。

 

ではまず初めに、投資信託の失敗談を見ていきます。

投資信託失敗談はウェブ上にごろごろ

「投資信託 失敗談」とインターネットで検索すると、投資信託の失敗談が多数ヒットすることに驚かれる方も多いでしょう。

 

投資信託は商品の購入後は投資のプロに運用をお任せできるとのことで、失敗しにくい投資方法として投資初心者におすすめされがちな金融商品です。

 

実は、筆者も投資デビューは投資信託でした。当時は投資については詳しくなかったので、ふらっと証券会社に行き、なんとなく窓口の人に言われるがまま投資信託を購入。

 

証券会社のホームページ上でも大々的に広告されている人気の銘柄ということでしたが、結果は散々たるもの。

 

景気の悪さも手伝ってか、購入した投資信託の価格はどんどん下落し、気が付けば購入時の50%くらいに暴落してしまいました。初めての投資だったこともあり、怖くなって急いで売却。結果的に、投資信託へお金を預け、大きく減らしてしまいました。

 

投資を行うのも初めてでしたし、投資を始めることの高揚感で買う気満々で証券会社に行ったので、今思えば上手い話に乗せられて、高い手数料の商品を購入されられ、証券会社の良いカモとなってしまっていたような気がします。

 

投資信託は投資初心者向けと言われていますが、手数料、運用方法など大変に複雑な商品です。投資信託に投資をしている方の中にも、投資信託について完全に理解が出来ていない状態で何となく投資をしている方も多いのではないでしょうか?

 

この記事を読んでくださっている皆様には、この私の黒歴史を踏まえ、投資信託購入時にはしっかりと商品内容を理解した上で購入していただき、絶対に投資信託で損をして欲しくないと思っております。

 

さて、続いては投資信託で筆者のような失敗をしないよう、投資で失敗する人の特徴10選から、投資信託で失敗をしないためにはどうするべきなのかを見ていきます。

失敗する人の特徴10選

実は投資の失敗のパターンはそこまで多くなく、皆さん同じような原因で失敗されていると感じます。

 

そこでここでは、投資で失敗する人の特徴を10パターン見ていきます。下記の失敗のパターンに当てはまらないよう、慎重に投資信託の運用を行っていけると良いでしょう。

1、 毎月分配型の投資信託を購入して失敗

毎月分配金型の投資信託をご存知でしょうか?

 

毎月お小遣いのように決まったお金が分配金として振り込まれる、そんな歌い文句で、投資初心者におすすめされがちな投資信託。

 

これだけ聞くと、毎月お金が貰えるなんて嬉しい、なんて思ってしまいがちですが、その分配金は投資資金から支払われているのをご存じでしょうか?

 

例を挙げれば、10000円分の投資信託を購入し、運用が上手くいかずに5000円のマイナスが出てしまったとします。すると、毎月分配金型の投資信託の場合、残りの5000円から1000円の分配金を支払い、運用は4000円で続けることになります。

 

毎月分配金型投資信託

 

いかがでしょう?これでも、お得だと感じますでしょうか?

 

投資は元本が多ければ多いほど、得られるリターンも大きくなることを考えると、毎月分配金型の投資信託はただ単に預けたお金が少しずつ戻されているだけで大変に無駄の多い投資方法と言えます。

 

よって、投資信託を購入する際は、発生した分配金が再度投資に回される「分配金再投資型の投資信託」を選ぶのが良いでしょう。

2、 定期預金との抱き合わせ商品を購入して失敗

定期預金と投資信託をセット購入すると、定期預金の金利がプラスされ、さらにお得にお金を貯金できる、そんな定期預金と投資信託のセット商品の購入を検討されている方もいるでしょう。

 

投資信託とセット商品

 

でも、よく見てみてください。

 

セット商品で選べる投資信託は、販売手数料、運用手数料など投資信託の運用に関わる手数料が高額に設定されていることが多いのです。

 

同社投資信託手数料比較

セット商品で選べる投資信託の一例(同社取り扱い商品) 購入手数料 信託財産留保額 運用管理費用(信託報酬)
A社取り扱い セット商品で選択できる投資信託 3.24% 0.3% 0.985%
A社取り扱い ノーロード投資信託 0% 0% 0.864%

 

最近は、販売手数料が無料のノーロード投資信託もあるなか、定期預金の高金利に目を奪われ購入した投資信託の成績は振るわずマイナスが出ている。高額な手数料も搾取され続け、定期預金の金利を差し引いてもマイナスに、そんなことになったら本末転倒です。

 

数字のマジックに騙されず、購入して結果的に儲けを出せる商品なのか過去の運用成績、手数料からしっかり計算して見込みのある商品を購入するべきです。

 

3、 金融機関の職員に勧められたものをそのまま購入して失敗

投資を始める際は何をどうして良いかわからず、まず証券会社などの金融機関に相談に行く人も多いでしょう。相談をすれば窓口の職員の方は親身になって優しく相談に乗ってくれ、金融商品を紹介してくれますね?

 

しかし、その場で契約してしまうのはおすすめできません。まず、金融機関の職員は「販売員」であることを忘れてはいけません。勧められている商品は自社が儲かる・自社にとって都合の良い、具体的には手数料が高い商品や人気のない商品の可能性もあります。

 

販売員が売りたい商品を買わされないよう、しっかりとご自身で検討しご自身が買うべき、資産をしっかり増やせる商品を選択できると良いですね。

4、 おすすめ投資信託ランキングの上位ファンドへ投資して失敗

証券会社のホームページ上では、人気の投資信託がランキング化されていることがあります。2番で説明をしましたが、投資信託は投資初心者向けと言われていることもあり、金融機関の職員に勧められたものをそのまま購入してしまうケースが多いです。

 

そうなると、売れる商品は金融機関の職員が頑張って営業をかけた、金融機関が儲かる商品が自然と上位にくることが多いです。そうなると、売れている商品=良い商品とも言えないことがわかります。

 

このようなことからも、ランキングは参考程度にし、投資信託をご自身でしっかりと理解し、勝算があると感じた商品を購入することが大切です。

 

5、 手数料を考えずに購入して失敗

金融商品を購入する際に、投資信託の過去の運用成績をチェックしない人は少ないと思いますが、なぜか投資信託の手数料を確認しない方は多いです。

 

まず、投資信託の手数料は固定ですのでプラスが出てもマイナスが出ても支払う必要があります。運用成績が振るわずマイナスが出ているにも関わらず、手数料を支払い続けなければならない可能性ももちろんあります。

 

特に、運用管理費用(信託報酬)は投資信託の保有期間中は毎日発生する手数料となりますので、出来るだけ手数料が安い商品を選べると良いですね。

6、 過去の運用成績だけで判断して失敗

投資信託の運用方法をご存知でしょうか?投資初心者に人気のインデックス型の投資信託の場合、日経平均株価(日本を代表する225銘柄の上場株式の平均株価)のような市場の平均値をベンチマーク、つまり競争相手として設定して運用します。

 

例えば、以下日経平均株価をベンチマークと設定し運用を行う投資信託の運用成績ですが、投資信託の基準価格(下図ピンク線)とベンチマーク(下図緑線)はほぼ同様の動きとなっていることが分かります。市場の平均値が5%上がれば、それに合わせて5%上がるように運用を行うのが投資信託と言えますね。

 

運用成績
引用:>>アセットマネジメントOne HP 日経225ノーロードオープン運用成績(外部リンク)

 

よって、アベノミクス相場で市場の平均値がぐっと上昇したような2012年と、世界の株式相場が軒並み下落した2018年の運用成績をただ単に比べてもそこまで意味はありません。相場が良ければ上がり、悪ければ下がるのは当然のことです。

 

このようなことからも過去の運用成績の推移は、何年も続けてマイナスが出ていないかを確認する程度に考えておくと良いでしょう。

7、 分散投資をせずに失敗

分散投資という言葉をご存知でしょうか?分散投資とは、投資のリスクを1か所にまとめず、投資銘柄、投資地域、投資の時期などを分散させて投資することで、1つの投資先でマイナスが出ても、他の投資先でプラスを出せればカバーできるという考え方です。

 

例えば、過去3年間を振り返えっても、国内株式ファンドの急落は度々起きています。そんなときに、値動きの異なる投資先へリスクを分散できていたら、総合的に損失の幅が抑制され、運用資産の大きな目減りを避けることが出来ていたでしょう。

 

国内株式

参照:>>三井住友DSアセットマネジメント 大和住銀DC国内株式ファンド 運用成績(外部リンク)

 

8、 生活費を投資して失敗

投資をしていれば、預け資産が減る可能性があります。万が一マイナスが出ても、分散投資でリスクを分散しながら長期的に少しずカバーしていけばよい話です。

 

そもそも、少しのマイナスが出たからと言って、生活が成り立たなくなるような無理な投資は避けるべきです。投資を行う際は、回復にゆっくり10年ほどの時間を取れる、今すぐ使う必要のないお金で取り組むべきです。

 

間違っても、明日の生活費までを投資に回すことは避けましょう。

9、 新興国債券へ投資する銘柄に投資して失敗

証券会社で、新興国債券へ投資する投資信託をおすすめされた方もいるでしょう。新興国とはブラジル・ロシア・インド・中国・南アフリカなどの現在急速な発展を遂げている国を指します。

 

新興国債権へ投資する投資信託は比較的高利回りで、毎月受け取れる分配金が多いことがあり、投資でまとまった利益を得たい方にはメリットが多いと感じやすい銘柄です。

 

しかし、なぜ新興国債権へ投資する投資信託は利回りが高いのでしょうか?

 

答えは、「信用リスク」にあります。まだ、発展途中の国は信用力が低く、お金がなかなか集まりません。そこで、発行債券の金利を上げて、お金を貸したい人(債権の購入者)を増やしている訳です。

 

国として安定していない新興国は、急激な為替の変動や市場規模の大きな変化が発生することが少なくありません。実際に西アフリカのコートジボワールは、2000年に債務不履行となり一部ファンドは組み入れていたコートジボワールの国債を処分しています。

 

財務状態が突然悪化し、投資したお金が戻ってこない…そんなリスクを抱えている新興国債券型の投資信託は、リスクをあまり取りたくないと考えている投資初心者にはおすすめできない投資先と言えるでしょう。

10、相場が下落して失敗

先述した通り、投資信託は基本的には市場の平均値に勝つことを目標として運用を行っています。

 

よって、市場が軽く平均株価が軒並み上昇するような年であれば、それに合わせて大きなリターンを期待することが出来ますが、市場が重たく大手ファンドが軒並みマイナスを出しているような年は大きなマイナスが出る可能性があります。

 

根本的な部分ですが、投資信託は市場が上がることにかけて購入するという部分はしっかり頭に入れておくと良いですね。

 

さて、ここまで投資で失敗する人の特徴10選を見てきました。続いて上記の内容を踏まえ、投資信託で損をしない商品選びのポイントを紹介していきます。

 

 マネーブリッジ編集部メモ
金融商品の中には、ヘッジファンドのような下落傾向でも利益を出せる商品もございます。
>>ヘッジファンドとは何か?会社の実態と投資リスクを大公開

商品選びのポイント

投資信託で損をしない為にも、以下の点に注意して投資信託を購入できると良いでしょう。

1、 購入商品は自分で決める

投資の基本になりますが、投資は自己責任です。証券会社の職員に勧められた投資信託を購入して、大損をしても商品を勧めてくれた職員が助けてくれるわけではありません。

 

投資信託を購入するということは、ご自身の大切な資産の運用を外部に任せることになるわけですから、預け先商品についてはしっかりご自身で調べ、理解し、納得した上で購入することが大切です。

 

投資信託の場合、各証券会社のホームページ上で「目論見書(投資信託の説明書)」が確認できますので、投資を検討しているファンドについては、運用報告書と合わせてしっかり読み込むと良いでしょう。

 

目論見書

参照:三井住友DSアセットマネジメント  

 

目論見書でわかること
・ファンドの目的
・ファンドのリスク
・分配金と決済について
・ファンドの運用状況
・手数料 など

 

特に投資信託の場合は商品購入後の運用はプロにお任せできる為、商品選びには時間を使い複数商品を比較して決められると良いですね。

2、 分散投資を心がける

先述した通り、まとまった資産を1つの投資信託で運用するのはリスクが高いです。可能であれば、海外株式型・国内株式型など複数の投資信託に分散して運用出来ると良いでしょう。

 

さらに、毎月決まった金額分の金融商品を購入する積み立て投資で、投資時期まで分散できると、よりリスクを抑えた投資が出来て良いですね。

3、 手数料をしっかり確認

投資信託の場合は投資のプロに運用をお任せできるということで、ご自身で株式投資などを行えばほとんどかからない運用手数料がかかってきます。

 

繰り返しになりますが、こちらの手数料に関しては運用成績に関わらず、保有期間中は固定毎日でかかってくるものですので、手数料が安い商品を選ぶ必要があります。

 

最近では「ノーロード」と呼ばれる、購入手数料が無料の投資信託もあります。特に投資信託の積み立て購入を考えている方は、購入回数が増えれば増えるほど手数料が積もりますので、手数料には十分注意して選べると良いでしょう。

 

最後にまとめです。

まとめ

ここでは、実際の投資信託の失敗談、投資信託で失敗する人の特徴から失敗しない投資信託の商品選びまでを紹介してきました。

 

いかがでしたでしょうか?

 

気軽に購入できる投資信託だからこそ、あまりよく考えずに購入してしまう場合が多いですが、大切な資産の預け先はゆっくり時間をかけて検討すると良いでしょう。

 

特に手数料の部分に関しては、目論見書(投資信託の説明書)を見れば誰でも簡単に確認が出来る部分ですので、投資信託購入時にはしっかり確認出来ると良いですね。

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