誰もが悩む問題!定年したら退職金の運用はするべき?

退職金投資
定年まで勤めあげた会社から受け取る「退職金」。

 

一度に大きな金額が振り込まれることになるので、それをしっかり運用していこうとお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし老後の資金となる退職金ですから、現金で貯金しておくべきなのか、運用していくべきなのか悩みますよね。

 

そこで今回は、マネーブリッジ編集部が定年退職でうけとれる退職金を運用していくべきなのかを徹底的に解説していきます。

定年後の退職金を運用する前に。注意点を解説!

退職金を運用するかを考える上で知っておきたい3つの注意点があります。まずはこれらを理解してから退職金を運用するかどうかの判断をしてくださいね。

退職金=手取りではない!

定年したらもらえる退職金の額をご存知でしょうか?条件はそれぞれありますが、勤続年数が30年を超えると平均2000万円になるようです。

 

2000万円と聞くと大きい額ですが、そのすべてが手元に入るわけではありません。なぜなら退職金にも税金がかかるからです。

 

では何パーセントの税金がかかるのでしょうか?退職金への課税は以下のように勤続年数に応じて変わります。

 

勤続年数 非課税額
20年以下 40万円×勤続年数
20年超 800万円+70万円×(勤続年数ー20年)

引用:>>国税庁 退職金と税(外部リンク)

 

例えば25年働いた企業を退職し、退職金が2000万円だとすると、非課税枠は1150万円。今回計算は省きますが、退職金は所得税の一時金として課税されるので最終的な税額は約50万円となります。

 

せっかく2000万円という大金がもらえるのに、手元に入るお金はマイナス50万円からのスタートとなることを頭の片隅に入れて注目しておきましょう。

老後生活に必要な額を知っていますか?

老後に必要な資金は人によって様々です。

 

インターネット上では退職時に3000~5000万円あればよいという話がありますが、そもそも個人個人の状況に応じて変化のある金額ですので正解はありません。

 

ただし参考までに自分に必要な老後資金を知っておくのはとても大切です。夫婦でゆとりのある生活をするには月30万円、葬儀代萎えておきたい介護費は1000万円、葬儀代は400万円と一般的に言われています。もし60歳で定年して85歳まで生きるとして、年金収入が月に25万円だとすると、収支のバランスは以下の通りです。

 

年金収入 月25万円
生活費 月30万円
介護費 1000万円
葬儀代 400万円

 

収入:7,500万円-支出:9,000万円+1,000万円+400万円=△2,900万円

 

つまり年金だけでは2900万円が不足していると分かります。例にならってご自身の年金額や生活費を計算し、自分に必要な老後資金はいくらなのかを把握しましょう。貯金と退職金でまかなえるのであれば運用する必要はない、もしくは増やす運用をしても大丈夫という判断になりますね。

 

反対に貯金と退職金だけでは足りないのであれば慎重に運用する必要が出てきます。退職金を銀行預金のままにするのか、運用をはじめるのかを考える前にまずは目標となる必要なお金を具体的に考えましょう。

 

ちなみに当サイトには、1000万円ほどの退職金を正しく運用するおすすめの方法やコツについてまとめている記事もありますので、是非気になる方はチェックしてみてくださいね。

>>退職金の1000万円を正しく資産運用して老後の備えに

全額を同じ方法で運用しない

最後に注意するべきは、退職金を1つの同じ方法で運用しないということです。退職金は老後のためのお金なので、分散投資をしてリスクを削減する必要があります。

 

それは預金預け入れをしようと考えている人にも共通すること。もしも銀行が破綻してしまうと、一行あたり1000万円までしか保証されません。

 

貯金をするにしても、投資をするにしてもすべてをバランスよく分散することが真の「資産運用」といえますね。以上、運用をする前に注意するべきポイントを三つ紹介しました。

 

まずは退職金の受け取り額を正確に計算して現状を見つめ、今後あなたが必要になるであろう資金を確認しましょう。そして投資が必要でも必要でなくても、資産の分散を念頭において資産運用していく必要があります。

投資には「流動性・安全性・収益性」が重要なキーワード

受け取れる退職金と、自分が必要になる生活費のバランスは確認できたでしょうか。

 

老後資金が足りないという方はもちろん、もう少しゆとりのある生活をしたいとお考えの方にとっても、資産運用が重要になります。そこで大切なのが、退職金を使う時期によって運用方法を変えること。

 

退職してから1年以内につかうなら「短期預金」、1~5年につかうなら「中期資金」、5年以上なら「長期資金」という分け方ができます。

短期資金なら流動性を重視した銀行預金

まず退職してすぐに使うであろう短期資金は、すぐに引き出せるように普通預金への預け入れがベストです。生活費の1年分で十分ですが、もしご心配な方は1.5年分にしたら安心ですね。

 

ここで保守的になりすぎてはいけません、資産運用には分散が大切なので1~1.5年分の生活費を銀行にいれたら、次は中期資金をみていきましょう。

中期資金なら国債や定期預金などの安定資産

退職後1~5年で必要になる資金は、安全性を重視する必要があります。比較的すぐにつかうお金ですから、「ふやす」というよりも元本保証で着実に「まもる」運用が大切というわけです。

 

そこでおすすめなのは定期預金や個人向け国債などの払出期間をあらかじめ決められる金融商品。5年以内につかう資金は100%安全に運用すれば、老後の不安を取り除けますね。

長期資金は投資信託で収益を狙う

今までは流動性・安全性を重視した運用方法を紹介してきましたが、5年以上使わないお金はどう運用すればよいのでしょうか。

 

それはずばり、長期資金のメリットを活かした収益性を考慮して、投資信託や株式、外貨預金などの資金を「ふやす」運用をすることです。ただそれにはリスクが伴うので、資産運用を経験してきていない人にとってはとても不安があると思います。

 

そこでおすすめできるのがプロにお任せできる投資信託です。投資信託はどのようなポートフォリオで運用するのかあらかじめ決まっており、自分で決める必要はありません。

 

マーケットの動きと同じように動くので、特段マイナスが続くことも長期的にみると少ないです。このように、退職金は定年したあとに使う時期によって運用方法を変えてあげればリスクが抑えられて、安定的な資金を積み上げられます。

気を付けるべき金融商品

退職金の運用についてポイントを見てきましたが、これからは気を付けたいリスクのある運用を解説します。

 

はじめての資産運用が退職金だと、退職金運用に適していない金融商品を購入してしまう可能性があるので、しっかり正しい知識をつけていきましょう。

銀行の退職者プラン

まずはじめに注意しておきたいのが銀行が退職者に提供している退職者専用の資産運用プランです。

 

定年退職をするとあらかじめ決められた銀行口座に振り込みがありますよね。すると銀行員さんは必ず資産運用プランをおすすめしてくるはずです。

 

内容としてよく見受けられるのは、定期預金の金利を6%にする代わりに、資金の半分はラップ運用か投資信託に投資するという条件付き。

 

でもよく見ると定期預金6%は最初の3か月だけですし、選べる投資信託も手数料が高いです。銀行の退職金運用プランはすぐに契約するのではなく、事前に内容をよく確認しましょう。

外貨建ての貯蓄型保険

次に気をつけたいのが外貨建ての保険、もしくは貯蓄型保険です。

 

外貨建ての保険は払込を続ければ120%になるなどとパンフレットに書いてあり、保険料を支払いながら投資ができると考えている人も多いです。

 

しかし、外貨建てだと為替変動のリスクがあるため円高になると資金が目減りする可能性も大いにあります。また貯蓄型保険も一見すると貯金しながら保険も受けられるというメリットがありますが、月々の保険料が高く、万が一解約する際にも手数料が高く設定されています。

 

保険と投資は一度切り離して考えるのをおすすめします。

毎月分売型や手数料の高い投資信託

最後に投資信託を購入する際の注意するべき金融商品があります。

 

それは毎月利息がうけとれる毎月分売型や、信託報酬が高い投資信託です。毎月分売型は利息を受け取れるのはうれしいのですが、受け取った利息分が再投資されないため、将来的なリターンが再投資型よりも低くなります。

 

また、手数料が高い投資信託は、その手数料分だけマイナスからのスタートだと考えればデメリットだと分かりますよね。退職金の一部である1000万円を1%で運用したら手数料を引いて990万円、5%だったら950万円からのスタートです。

 

つまり運用が始まる前に40万円もの差が開いてしまうということ。投資信託を購入するときは「再分配型」であることと、「手数料が1%以下」であることを目安に探すのがおすすめです。

 

以上、定年後の退職金運用をするなら気を付けるべき3つの金融商品を紹介しました。どれも全くダメというわけではありませんが、あまり知られていないリスクを知っておくのは重要なことです。

最後に

いかがでしたか?今回は定年後に退職金を運用するかしないか悩んでいる人へ考えるべきポイントを紹介しました。

 

貯金では生活費が足りない人はもちろん、豊かな老後生活を送る上で資産運用は欠かせません。将来、年金が受け取れるのか不確実ではなくならこそ、今回紹介したポイントを参考にして退職金を運用してみてはいかがでしょうか。

>>退職金にもピッタリ!おすすめ運用方法ランキング

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