安全に退職金を運用できる保険を他の投資方法と比較

保険と他の金融商品を比較

一所懸命働いて得た退職金。

 

そんな退職金は、とにかく安全に運用したい!そう思われるのは自然なことです。皆さんの中には、退職金の運用を低リスクな「保険」で考えている方も多いのではないでしょうか?

 

そこで今回は、退職金の運用方法として「保険」の有効性を他の投資方法と比較しながら見ていきます。

 

退職金の運用を保険で考えている方は必見です!

 

まず初めに、資産運用としての保険とは何か?を見ていきます。

保険とは?

保険とは病気やケガなどさまざまなリスクに対し、事前に備えておくためにある金融商品のことです。そして、そんな保険商品には大きく以下の2つの種類があります。

保険の種類
  1. 掛け捨て型
  2. 貯蓄型

掛け捨て型は、満期や中途解約時にお金が戻ってこないタイプの保険です。貯蓄型に比べ保険料が安く、保険料を支払っている間は様々な保証を受けることが出来ます。

 

そして反対に、貯蓄型は満期や中途解約時にお金が戻ってくるタイプの保険です。掛け捨て型と比べると月々の保険料負担は大きくなりますが、一定期間保険料を納め続ければ、いざというときに保証を受けられるだけでなく、満期時には払い込んだ金額以上のお金が戻ってくる場合があります

 

そして、今回退職金の運用方法として見ていくのが、後者の「貯蓄型保険」です。

 

ここまでの説明ですと、保険で退職金運用が出来る理由がまだはっきりしないと思います。続けて、具体例を挙げながら保険で退職金運用が出来る理由を探っていきます。

保険で資産運用?

今回は、オリックス生命の終身保険RISE(ライズ)という貯蓄型保険を例に挙げ、30歳男性が60歳までの30年間月々の保険料を納め続けた場合をシュミレーションしてみます。

 

保険シュミレーション
参照:オリックス生命HP

 

今回は保険金額を500万円、保険料払い込み期間を60歳と仮定します。すると、月々の保険料は10,870円と算出されます。

 

 

30歳男性が60歳までの30年間、月々1万円強の保険料を払い続けた場合、払込金額は総額で3,913,200円となります。そして、満期時に貰える金額(解約払戻金)は4,301,850円と払い込んだ金額より多くなっていますね

 

ここで注目したいのが、払戻率(へんれいりつ)

 

この変捩率が100%を超える保険で退職金を運用すれば、上記の例のように払い込んだ金額より多くの金額が戻ってくる可能性があり、保険を退職金運用に活用することが出来ます

 

いかがでしょうか?ここまでの説明で、資産運用に保険が活用できる理由をお分かり頂けたと思います!

 

ちなみに、変捩率は契約期間が長期になるほど増加する傾向にあります。退職金を保険で運用するのであれば、長期的に動かす必要のないお金を長い期間で運用されるのが良いですね。

 

続いて、貯蓄型保険の種類について紹介していきます。

種類

保険の種類

貯蓄型保険と言っても、種類は様々。

 

ここでは、退職金の運用に活用したい貯蓄型保険の種類を紹介していきます。資産運用に活用できる貯蓄型保険には、主に以下の4つの種類があります。

 

貯蓄型保険の種類
  • 終身保険
  • 学資保険
  • 個人年金保険
  • 養老保険

早速1つずつ説明していきます!まずは、終身保険です。

終身保険

終身保険は、保証が一生涯続く保険です。貯蓄型の終身保険の場合、通常の終身保険と比べ運用初期の段階では解約返戻率が少なく設定されていることが多いです。その分毎月の保険料は抑えられますが、長期運用をしないと返戻金が発生しない場合もありますので注意が必要ですね。

終身保険商品例
  • マニュライフ生命 こだわり終身保険v2
  • オリックス生命 終身保険RISE(ライズ)
  • アフラック 変わらない保険料で、一生涯の保障を。かしこく備える終身保険

続いては、学資保険です。

学資保険

学資保険とはまとまった子供の学費を作るための保険です。子供の学費が大きくかかる時期に、「入学祝い金」や「満期額資金」など保険金が受け取れる仕組みとなっています。

 

学資保険の活用の仕方は様々ですが、お子様の大学入学時期に満期を設定し、下りた保険金を大学の学費に使用するケースが多いようです。

学資保険商品例
  • ソニー生命「学資保険スクエア」
  • 明治安田生命の「つみたて学資」
  • 日本生命の「ニッセイ学資保険」

続いて、個人年金保険です。

個人年金保険

個人年金保険とは、一定期間保険料を払い込めば、退職後の60~65歳のタイミングで、10年程にかけて年金形式で小分けにして保険金を受け取れる保険です。退職金で老後資金の準備をしたい方にはお勧めです。

個人年金保険商品例
  • マニュライフ生命「こだわり個人年金(外貨建)」
  • JA共済 予定利率変動型年金共済 「ライフロード」
  • 明治安田生命「年金かけはし」

最後に、養老保険です。

養老保険

養老保険とは、生命保険の一種で満期時に死亡保険金と同額の満期保険金が支払われる保険です。満期までに万が一被保険者が死亡してしまった場合は、家族に死亡保険金を受け取ってもらうことが出来ますし、無事に満期まで過ごせれば満期保険金を受け取ることが出来ます。

養老保険商品例
  • かんぽ生命 養老保険「新フリープラン」
  • 「日本生命」みらいのカタチ
  • 「JA生命」養老生命共済

 

さて、ここまで退職金運用に活用できる貯蓄型保険の種類について見てまいりました。加入者様の年齢や退職金運用の目的によって適した保険は異なってきますので、ご自身の状況・ライフステージに合わせて上手に保険を選べると良いですね。

 

さて、続いて退職金運用で保険を活用する際のチェックポイントを見ていきます。

加入前のチェックポイント

加入前のチェックポイント

先述した通り、保険での運用は長期となるので、退職金運用方法として選択するなら慎重に選びたい所です。

 

ここでは退職金を保険で運用するメリット・デメリットを見ながら、保険に加入する前にチェックしておきたいポイントを見ていきます。

 

まずは、退職金を保険で運用するメリットです。

退職金を保険で運用するメリット

退職金を保険で運用するメリットには以下の4つがあります。

  • 株式投資などと比べ、身近で始めやすい。
  • 定期預金よりも高い利率で運用出来る。
  • いざというときに保険金が下りる。
  • 強制的に貯蓄できる。

株式投資など他の投資方法より、身近な保険は投資の手間もかからず投資初心者に優しい退職金運用方法であると言えます。また、基本的には数十年後の満期まで保険金を納め続ける必要があるため、手元にお金があると使ってしまう…という方は保険商品を活用することで強制的にお金を貯金することが出来るので良いですね。

 

また、いざという時の安心を得ながら、定期預金より高い利率で効率的に運用出来る点は退職金を保険で運用する大きなメリットであると言えますね。

 

続いて、退職金を保険で運用するデメリットを紹介します。

退職金を保険で運用するデメリット

退職金を保険で運用するデメリットには以下の3つがあります。

  • 月々の保険料が高額になりがち。
  • 長期運用が必須。
  • 他の投資商品ほど利回りが良くない。

まず、先述した通り貯蓄型保険は掛け捨て型保険と比較すると、保険料が高くなりやすいです。

 

保険料の例(30歳男性・500万円の補償、30年満了)

貯蓄型保険A(解約払戻金あり) 10,870円
掛け捨て型保険B(解約払戻金なし) 1,335円

 

子供の学費や、突然の失業などで毎月の高額な保険料を支払いきれなくなり、途中解約をして元本割れ(支払った金額より、戻ってくる金額が少ない)が起こる可能性がある点は是非とも注意したい所です。

 

また、他の投資商品より利回りが良くない上、長期加入が前提となっており一度加入してしまうと、他の保険、他の金融商品への乗り換えが難しい点は、退職金を保険で運用するデメリットであると言えますね。

 

さて、ここまで退職金を保険で運用するメリット・デメリットを見てきました。ここまでの内容を踏まえ、保険で退職金運用をするときに確認しておきたいチェックポイントを見ていきます。

保険で資産運用するときのチェックポイント

退職金を保険で運用される前には、以下の3点をチェックしておきましょう。

  • 返戻率
  • 月に支払う保険料
  • 払込期間

まず、退職金を保険で運用し、将来いくらの資産を築きたいのかを計算しておく必要があります。そして、加入を検討している保険での運用で目標金額を達成できるのか確認しておきましょう。

 

万が一、保険での運用でご自身の目標金額を達成できなさそうであれば、より利回りの良い別の投資方法での運用を検討する必要があります。

 

また、月々の保険料と払込期間も確認しておくと良いでしょう。今後のライフステージ(結婚、出産、子供の学費、親の介護費など)ごとの収支の予想を立てて、しっかり満期まで払い込める目途が立つ保険に加入するのが良いでしょう。

 

保険しかり、運用方法には他にも様々な方法がありますので、比較・検討しご自身にとってベストな方法で運用出来ると良いですね。

 

さて続いては、保険を他の投資方法と比較してみます!

他の投資方法と比較

こでは、保険商品と定期預金・個人向け国債・株式投資・投資信託・ヘッジファンドの5種類の金融商品を以下3つの観点で比較していきます。

  • 金利・利回り
  • 投資の難易度
  • リスク度合い

まず、1つ目「金利・利回り」の面から比較してみます。

金利・利回り

金利利回り比較

以下、今回比較する5種類の金融商品の平均利回りです。平均利回りとは、得られた利益を元本で割り年換算したものとなります。

 

保険※30年間満期まで払い込んだ場合 約0.3~0.5%
定期預金 約0.01%
個人向け国債 約0.05%
株式投資 約5~6%
投資信託(インデックス型) 約3~7%
ヘッジファンド 約10~20%

 

保険商品は定期預金より、高利率で運用出来ますが、どうしても株式投資・投資信託・ヘッジファンドなどの運用方法よりは利回りは劣ります。定期預金に何十年も退職金を預けておくくらいなら、保険で運用しても良いですが、退職金を積極的に増やしていきたい方は別の運用方法も検討しても良いですね。

 

続いては、「投資の難易度」で比較していきます。

投資の難易度

投資の難易度比較

以下、今回比較する5種類の金融商品の投資の難易度を★マークで可視化しました。

 

保険 ・月々の保険料を払い込む。
定期預金 ・銀行にお金を預ける。
個人向け国債 ★★ ・銀行や証券会社にて、商品を購入。
株式投資 ★★★★★ ・銘柄選び、チャートの読み方など最低限の勉強が必要。
・売り買いのタイミングも投資者自身でつかむ必要がある。
投資信託(インデックス型) ★★★ ・証券会社で購入。投資信託の種類は投資者自身で選ぶ必要がある。
・商品の購入後の運用はプロにお任せできる。
ヘッジファンド ★★★ ・出回っている情報が少ない中、投資するファンドを投資者自身で見極める必要がある。
・商品の購入後の運用はプロにお任せできる。

 

保険に関しては月々の保険料を納めるだけで、投資の手間がかからず、投資初心者には魅力を感じられる金融商品と言えます。

 

反対に株式投資は、始める際にある程度最低限の投資の知識をつける必要がありますので、金融・投資に手間をかけたくない、今から投資の勉強は避けたい…という方は選択しない方が良いでしょう。

 

続いて、「リスク度合い」で比較していきます。

リスク度合い

リスク度合い比較

以下、今回比較する5種類の金融商品のリスク度合いを★マークで可視化しました。

 

保険 ★★
定期預金
個人向け国債 ★★
株式投資 ★★★★
投資信託(インデックス型) ★★★
ヘッジファンド ★★★

 

株式投資に関してはご自身で運用する必要があり、投資初心者であれば投資の失敗のリスクがあります。その点保険に関しては、投資者は保険料を納付するだけとなり、満期までしっかり保険料を払い込むことが出来れば失敗のリスクは少ないと言えますね。

 

また、投資信託、ヘッジファンドに関しては投資のプロにお任せできる点で、比較的失敗のリスクは比較的低いと言えるでしょう。

 

さて、ここまで保険商品と、定期預金・個人向け国債・株式投資・投資信託・ヘッジファンドの種類の金融商品を比較してきました。ここまでの内容を踏まえ、保険での退職金運用が向いている人は「退職金を長期間使用する予定がなく、投資に手間と時間はかけたくない。かつ、そこまで大きなリターンは望まない」方と言えます。

 

退職金を保険商品で運用することで、投資の難解な用語、テクニックを身に着けなくとも、定期預金より高金利で効率よく、かつ安全に運用していけるでしょう。

 

保険での運用では物足りないという方は、投資信託、ヘッジファンドなどプロにお任せできる金融商品で運用すると、失敗しずらいと言えます。

 

金融商品は比較検討し、ご自身にあったものを選べると良いですね。

 

続いては、退職金を運用するときのポイントを紹介していきます。

退職金を運用するときのポイント

退職金を運用するときのポイント

ここでは、退職金を運用するときのポイントを紹介していきます。退職金の運用、投資に失敗しないためにも、しっかりと運用の基本をチェックしておきましょう

銀行などの販売員の言いなりにならない

販売員の言いなりにならない

生命保険代理店の中には、途中解約のリスクなど、被保険者に不利になるような情報を隠して営業を行うようなケースもあるようです。

 

保険の窓口や、銀行に相談に行き、よくわからない商品をお勧め、契約されられ、気づいたころには退職金が何百万円も失われていた…そんな話も耳にします。

 

手数料収入を優先し、儲からない商品を買わされないよう、販売員の話は参考程度に留め、ご自身で徹底的に金融商品を分析、理解したうえで、大切な資産を任せられる投資先へ投資できると良いですね。

 

保険の場合契約してしまえば、その後は運用に手がかからない分、契約前の商品選びにはじっくり時間をかけたいところです。

 

続いては、定年後の運用は安全第一で行うことです。

定年後の運用は安全第一で

定年後の運用は安全第一で

定年後の運用で大きな失敗をしてしまうと、定期的な収入もなく、さらに回復にかけられる時間も少ない為、損失分を取り戻そうと無理な投資に走り、さらに損失を増やしてしまった…そんな方も多く見受けられます。

 

損失を出した後の回復が難しい定年後の退職金運用は、欲張らず慎重に行うことが大切です。自身での運用に自信がない方は、ご自身で運用する必要がない保険や、個人向け国債、また投資のプロに運用をお任せできる投資信託やヘッジファンドでの運用を考えても良いでしょう。

 

最後は、分散投資でリスクを減らすです。

分散投資でリスクを減らす

分散投資でリスクを減らす

退職金の運用は安全第一、リスク管理が大切になってきます。投資のリスク管理の中でも有効なのが、分散投資。

 

退職金の全額を1つの投資先にまとめて投資して、その投資先が値下がりをした大きな影響を受けてしまいます。

 

しかし、退職金を複数と金融商品、投資先へ分散して投資していたら、どれか1つの投資先で損失をだしてしまっても残りの投資先で利益を出して相殺することが出来ます。

 

このように、退職金は複数の投資先に分散して投資できると良いですね。

 

最後に、まとめです。

ポートフォリオで他商品と組み合わせるのもおすすめ

ポートフォリオ

ここまで、退職金の運用方法としての保険、保険商品のメリット・デメリット、他の金融商品との比較から、退職金運用のポイントまでまとめて紹介してきました。

 

先述した通り、定年後にリスクを抑えて分散投資を行う上で、保険は一つの候補として有効な投資方法であると言えます。投資候補の一つという意味では、他の金融商品と上手に組み合わせて退職金運用のポートフォリオを作り、リスクを抑え上手に増やしていけると良いでしょう。

 

本サイトでは他にも退職金運用に関する記事を執筆しています。興味のある方は、是非他の記事もチェックしてみてくださいね!

マネブリ厳選の資産運用関連情報をフォロー>>