知らなきゃ損する投資信託での退職金運用

退職金を投資信託で運用

退職金の運用方法として、一般的に候補に上がりやすい「投資信託」。そんな投資信託は比較的気軽に始められるという利点はありますが、その種類は多く、運用の形態も様々です。

 

また投資信託には大きな収益を期待できるものから安全性を追求した貯金に近いものまであり、その制度や仕組みは初心者にとってわかりやすいとはいえません。そこで今回はマネーブリッジ編集部が、そんな退職金の運用で投資信託はおすすめかどうか、さらに注意するべきポイントはなにかなどについて説明します。

 

ちなみに、そもそも退職金の運用において、投資信託以外にも知りたいと言う方は、当サイトに退職金の運用において2019年版のおすすめ商品をまとめた記事もありますので是非チェックしてみてくださいね。

>>退職金運用におすすめの投資商品【2019年最新版】とは?

退職金を運用する際に把握しておきたい4つのポイント

退職金を活用して資産を増やそうとする場合、事前に把握しておくべきポイントが4つありますので、まずは、その点について説明します。基本を押さえて、退職金運用の失敗のリスクを減らしていきましょう。

1、目標設定をしっかり行う

一番目は、退職金を運用する場合に目標の設定をしっかりと行うということです。これは投資計画というべきもので、「投資金額」「期間」「想定利回り」「目標金額」「方法」「最終的な使途」など、投資を行う上で明確にしておきたいゴールについてをまとめたものです。

 

具体的には、次のような計画を立てます。

 

投資金額 退職金の中で、投資に回す金額
期間 退職金の運用計画年数
想定利回り 想定している年間の利回り
目標金額 退職金運用後の目標金額
方法 具体的な投資方法(投資信託、株式投資など)、運用は単利か複利か
元本が減った場合の対応(続けるか、止めるか)など
最終的な使途 増やした資産をなにに使うか

 

このように事前に退職金運用の目標をしっかりと設定しておくと、始めてから戸惑うことなく進めていくことができます。あなたは、いつまでにどれくらいの資産を築きたいですか?自問するところから始めていきましょう。可能であれば投資を始めた後も気持ちがぶれないように、記録して残しておけると良いですね。

2、リスクはなるべく避ける

投資にはリスクがつきものですが、元手が退職金の場合はリスクをできるだけ避けることが肝心です。退職金は老後の大切な生活資金となるもので、それを失ってしまったら生活そのものが成り立たなくなってしまいます。したがって、いくら大きな収益を期待できるものであっても、ハイリスクの方法は避け安全第一に行うことが大切です。

 

ハイリスクな投資としては、仮想通貨やFX(外国為替証拠金取引)などが挙げられます。1日で大きな値動きを見せるものには手を付けないほうが無難です。退職金の運用は「減らさないこと」を第一に考えて、取り生んでいきましょう。

3、分散して投資を行う

例えば、株式投資で購入対象をA社1社だけに絞っている場合に、そのA社の株価が下がってしまうと、一方的に大きな損失を被りかねません。これを防ぐには、購入対象をA社だけでなく何社にも分け、さらに業種も多様化させることで、株価が上がる企業、下がる企業、他にはあまり変動しない企業などをポートフォリオに混ぜることによって大きな損失が発生するリスクをなるべく減らすことができるのです。

 

このように投資対象を一つのものに限定せず、複数のものに分散してリスクを抑える方法を「分散投資」といい、投資を行う場合に効果的な方法といえます。上記は「投資対象の分散」の例ですが、分散投資は他にも

 

  1. 時間の分散
  2. 投資分野の分散

 

も併せて行うとより効果的です。

時間の分散

「時間の分散」は一度にすべての資金を投入するのではなく、何回かに分けて投資を行うものです。一度にすべての資金を投入してしまうと、その後相場が下がってしまうと損失を被りますが、時間的に分けて複数回の投資に分散することでそのリスクを抑えることができます。

 

時間の分散

投資分野の分散

また、「投資分野の分散」は、投資信託、ヘッジファンド、株式投資など、様々な投資分野がある中で、どれか一つだけに絞るのではなく、複数の投資分野を並行的に持ちリスクを分散しようとするものです。どこか1つの投資分野で損失が出ても他の分野で出した利益でカバーできます。

 

退職金の運用に限らず、資産運用を行う際には資産を「分散」して投資することは常日頃心に留めておけると良いですね。

4、元本保証に頼りすぎない

退職金を使った投資では、元本が減るリスクはできるだけ避けたいですが、逆に極端な安全性ばかりを優先していると定期預金とあまり変わらない結果になってしまいます。元本が減るリスクが少ない投資商品はリターンもあまり期待できず、反対にある程度のリターンを求めようとすると、一定のリスクを背負わなくてはなりません。

 

金融商品のリスクとリターンの図

 

このリスクとリターンのバランスを適度に図りながら、元本保証に頼りすぎず、一定の収益が期待できる退職金運用を試みることが必要と考えられます。

投資信託のメリットと特徴

さて、ここまで退職金運用の注意点がわかったところで、早速次は退職金を「投資信託」で運用することに焦点を当てて見ていきます。まず初めに、以下2つの投資信託のメリットとその特徴についてみていきましょう。

1、自分で運用せず、プロに任せられる

投資信託は、資産家から預かった資金をファンドマネージャーが運用していきます。ユーザーは、販売会社の窓口で営業員に相談しながら、自分が気に入った商品を購入して資金を振り込むだけです。その後は、投資のプロが実際の運用を行ってくれるため、手間がかからず安心して任せることができます。

 

これは、投資経験が少ない初心者の方には、大変嬉しい特徴といえますね。また、定年退職後に再就職し、仕事に忙しくて時間の余裕がない方にも向いているといえるでしょう。

 

ただし、運用途中で相場変動などによりポートフォリオの資産構成(株と債券の比率など)が変わってしまった場合に最適な比率に戻すための「リバランス」は、一部のファンドを除き、ユーザー自身が行う必要があります。いくら投資プロに任せられるからと言って、「完全ほったらかし」にはできない点は心しておきましょう。

2、少額から始められる

投資信託は、1000円~1万円から購入できます。少額から始めることができるため、一度に多額の資金を投入したくない人や手持ち資金が十分でない方でも気軽に開始できる商品といえます。

 

退職金が元手だから、このような少額で行う人はいないのでは?と思われるかもしれませんね。しかし、退職金の使途を複数に分けている場合や上で述べた投資分野の分散化で、複数の金融商品と並行して投資信託で運用を始めようとする方にとっては、元の資金が分かれて小口化しても十分に対応できる便利な特徴といえるでしょう。

気を付けたい注意点とは?

投資信託のメリットを説明してきましたが、逆に気を付けた方が良い以下2つの注意点についてもまとめて見ていきます。

1、リターンは経済動向次第

投資信託の成果は、その時々の経済動向、市場の動きに左右されます。なぜなら、多くの投資市場が市場にまんべんなく投資を行っているからです。よって一般的に、経済状況や景気動向が良好であれば運用結果も良く、逆に景気が悪いと収益は上がり難く、時には損益がマイナスになる場合もあります。相場が重かった昨年2018年は、多くの投資信託が苦戦を強いられました。

 

2018投資信託損失
引用:>>NIKKEI STYLE 投信、18年に損失7兆円 過大なリスク浮き彫りに(外部リンク)

 

過去の例で説明すると、リーマンショックのときは収益で赤字を出したファンドが多くありましたが、その後アベノミクスで日経平均株価が上昇に転じるとその多くが黒字に転換しています。投資信託の広告では、過去の実績として年間の利回りなどが掲載されていますが、同じ商品を今購入して、同様の収益があがる保証はありません。

 

ここ数年、日本経済は総じて経済状況が良好な状態で推移してきましたが、今後も平穏無事に経過するかどうかはわからないからです。

2、手数料が高い

投資信託は、購入時や保有中に費用がかかります。

 

費用の種類 費用の説明 費用の目安
販売手数料 商品の販売会社に支払う手数料 販売価格の0~3%
信託報酬 運用・管理するための費用 年率で運用資産の0.05~3%
信託財産留保額 中途解約時に発生する費用 保有資産の0~0.5%

 

ユーザーが負担する費用は商品によって異なりますが、総じて安いとはいえません。例えば、販売手数料が2%のファンドを100万円分購入した場合、販売手数料を2万円とられてしまいます。さらに、このファンドの信託報酬が年率2%とすると、2万円の費用が毎年発生します。

 

また、信託財産留保額が0.2%とすると、中途解約時に2000円の費用がかかるのです。そしてこの費用は、ファンドの成績が悪く利益が上がらない場合や損失が生じたときにも、例外なく支払わなければならないものなのです。参考のため、投資信託とFX(外国為替証拠金取引)の手数料を比較してみましょう。

 

円を売って、ドルを買うと言ったように、外貨を買ったり売ったりしそのレートの差で利益を得るFX。そんなFXでは、売値:106.182 買値:106.885と言ったように、売値と買値に若干の差額が生じます(差額はFX業者によって異なる)その差額をスプレッドと呼び、FXトレードにかかる実質上の取引手数料とされています。

 

さて、ドルと円での取引を行うにあたり、スプレッドが1通貨あたり0.3、1ドル=100円のとき、1万ドル通貨分を購入したとすると、投資額は、100円×1万ドル=100万円となりますが、その際のスプレッドは0.003円(0.3銭)×1万ドル通貨=30円となります。この例では、同じ100万円の投資で購入時の費用だけを比べても、投資信託が2万円、FXが30円となり、投資信託の手数料が高いことがわかります。

 

100万円を投資信託、FXへ投資した際の手数料比較

金融商品 投資信託 FX
手数料 2万円 30円

 

いかがでしょうか?これから退職金を投資信託で運用することを考えている方は、上記2点はしっかり理解した上で取り組まれることをおすすめします。特に手数料についてはファンドごとに様々なので、比較し手数料が割安なファンドに投資できると良いですね。

 

また、投資信託を利用する際の注意点については以下の記事に詳しくまとめていますのでお時間のある方はどうぞ。

>>投資信託で失敗する特徴10選!失敗しない商品選び方法とは?

 

最後にまとめです。

まとめ

退職金を運用するにあたり、投資の代表格である投資信託の特徴や注意すべき点についてみてきました。先述した通り、投資信託は投資者が自分で資産を運用しなくてもその道のプロに任せられる、また、1000円~1万円の少額資金で始められるメリットがあります。

 

まず退職金を少額から運用したいとお考えの方は、投資時期を見極め投資信託で退職金の運用を行っていっても良いですね。また、1000万円以上の高額資産の運用であれば投資信託同様運用をプロにお任せできるヘッジファンドもおすすめです。以下、投資信託と比較しながらヘッジファンドについてわかりやすく説明した記事もございますので是非ご参考ください。

 

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