5つの判断基準をもとに売り時を逃さず賢く株式投資しよう

株式投資の売り時

株式投資してはみたものの、イマイチ売り時がわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。実は株式投資において売り時の見極めは、買い注文を出すよりも難しいと言われているんです。

ここでは売り時を判断する基準や、売るタイミングを逃さないコツ、さらに売らないほうが良い時についても解説致します。では早速、どういったタイミングが売り時となり得るのか、6つの判断基準をご紹介致します。

編集部員
さくら
判断基準をしっかり決めておけば、迷わずに適切なタイミングで売却できますよ!

この記事の要点

・上下の株価目標はあらかじめ立てておこう
・株式投資は2単位以上で行い売り時を逃さない

売るタイミングを掴む5つの判断基準

株式投資には”三割高下に向かえ”という格言があります。これはある株価がある地点より30%以上値動きしたら売買をしろという意味です。売り時に置き換えると、株式投資した時の株価よりも30%上がったタイミングが売り時だということになります。
とは言え30%は目安の1つですから、ご自身で目標を設定してみるのも良いでしょう。

株式の売り時

  1. 目標株価に達成した時
  2. 損切りラインに達した時
  3. 買った時の理由が消滅した時
  4. チャート、テクニカル指標
  5. 投資期間や時期

まずは、目標達成時が売り時であるという基本的な方法から解説致します。

1、目標株価に達成した時

三割高下に向かえのように、30%株価が上昇したら売却する等と自身の目標を設定しておき、その目標に達した時に売却してしまう方法です。

ベンチャー企業などを含む現在成長段階にいる企業の株式と、既に成熟し安定期に入っている企業では株式投資の目的も異なりますし、値動きの幅にも差が出やすいです。成長段階にある企業は目標を高めに、成熟した企業の目標は少々低めに設定しておくなど、銘柄によって目標株価を変えるのもポイントと言えます。

株式投資初心者の方等で目標株価を決めるのが難しい場合は、他の株式投資家やプロが立てた目標株価を参考にしても良いでしょう。

2、損切りラインに達した時

株式投資をする場合は、ポジティブな売り時だけでなく、ネガティブな売り時についてもあらかじめ決めておく必要があるでしょう。
もし株式投資した銘柄が現在の価格よりも何%下落したら、株価が1000円を切ったらなどと最低ラインを引いておくことをおすすめします。
「また上がるかも」と淡い期待を抱いて持ち続けるよりも、売り時に潔く手放してもっと期待の持てる銘柄に投資したほうがリターンを狙える可能性があります。塩漬けにしてしまうぐらいなら、売り時を逃さず気持ちを切り替えてしまいましょう。

3、買った時の理由が消滅した時

株式投資をすると、株主優待や配当金をもらえる銘柄もありますよね。株式投資をした目的が優待や配当金目当てであった場合、これらを受け取った後は売り時と言えるかも知れません。継続して受け取りたい意志があるのであれば長期で持つ理由にもなりますが、ひとつの売り時判断基準として利用しても良いでしょう。

優待や配当以外にも、オリンピック銘柄や国策銘柄、その銘柄が所属する分野の成長が見込める段階にあった等の外的理由によって株式投資をしたケースもあるでしょう。この場合もイベントが終了したタイミングが売り時となりますね。

4、チャート、テクニカル指標

チャートからテクニカル分析をして株式投資をする人も多いです。

例えば買われすぎで株価が一時的に高騰することがありますが、これはRSIというテクニカル指標から計測することが出来ます。株式投資初心者が全てを一度に習得するのは難しいかも知れませんが、徐々に覚えて売り時を見極める参考になるでしょう。

5、投資期間や時期

あらかじめ投資期間を決めておいたり、季節による値動きの癖を参考に売り時の判断を下すこともあるでしょう。

きっかりと投資期間を決めておくのは、あまりおすすめ致しませんが、ざっくり1年程度等の投資期間を見積もっておく程度なら問題ないでしょう。絶対に来月までに売却しなければならない等、切羽詰まった目標を立ててしまうと利益を得られるチャンスや、反対に挽回するチャンスを逃すことにも成りかねません。

季節による値動きの癖は、通称アノマリーと呼ばれています。例えば1月は株価が上昇するといったものや、5月から夏の終りにかけては値動きが重い等、理論的な説明はつかないけれどもそうなる傾向になることがアノマリーです。株式投資は常に人の心理等も反映し、理論だけで動くものではありませんから、アノマリー等も活用してみるとよいでしょう。

株式投資におけるアノマリーについて詳しく解説した記事があるのでぜひ参考になさってください。

株式投資における売り時の判断基準についてご説明いたしました。売り時をどのようにして見極めるかについてはお分かり頂けたことと思いますが、頭では理解していたとしても行動できなければ売り時を掴むということにはなりませんよね。なかなか行動に移せそうにないという方のために、売り時を逃さないポイントについても解説致します。

売り時を逃さないポイント2つ

株式投資初心者でも実行しやすい売り時を掴むポイントは以下の2つです。

株式の売り時を掴むポイント

  1. 指値注文を入れておく
  2. 分けて売る

まずはあらかじめ注文を入れてしまうという一見大胆な方法についてご説明致します。

1、指値注文を入れておく

株式投資における売買方法は主に

  • 指値注文(指定した株価がつけば売買)
  • 成行注文(出来るだけ早く、その時の値段で売買)

以上の2つです。もっとテクニカル的になってくると、色々な方法を駆使して注文を出す場合もありますが、通常の株式投資ではこの2つをメインで使用します。

指値・逆指値注文

売り時を逃さない為の強硬手段として、指値注文を入れておくこともおすすめです。指定した値段にならないと売却できないので、期間に余裕がある場合のみ適用です。

また証券会社のシステムによっては、指値注文の最大期間が定められており、値段がつかないまま期間が過ぎると、再度注文を入れ直す必要があります。高すぎる指値等は出来ませんのでご留意ください。

逆指値注文

株式投資における通常の指値注文は、安い時に買い・高い時に売るのが基本ですよね。逆指値注文は名前の通り逆で、売却の場合「ここまで安くなったら売ってしまう」という損切りラインを設定しておく注文方法となっています。

ずるずると塩漬けになるよりはここまで下がってしまったら売ってしまおうという目標を設定するのも有効でしょう。

2、分けて売る

現在株式投資は1単位が100株と決まっています。(少し前までは銘柄ごとに単位がバラバラでした)

1単位で100万円を超える銘柄も中にはあり、なかなか複数単位の株式投資が難しいケースもありますが、余裕があれば複数単位保有し、売り時を分けるのもおすすめです。

100株だけしか手元にない場合売ってしまえば駒が無くなってしまうわけですから、売り時であったとしてもなかなか決断に至らない場合がありますよね。しかし200株以上保有していれば、一旦100株だけ売ってみて利益を確保することも可能です。

その後また上昇したタイミングで残りも売ることが出来るので、売り時を逃しづらく、かつリターンを得られるチャンスも増えます。また、売り時のタイミングとして決算前後を目安にしている株式投資家も多いです。3ヶ月の1度の四半期決算や、年度の集大成である本決算は、多くの株式投資家の頭を痛めます…。

株式投資をするなら決算に要注目

企業決算にはそれぞれ定められた時期に行いますが、日本では多くの企業で3月決算が採用されています。その年度の集大成ですから、3月決算が測定値が発表される4月~5月にかけては株式相場が乱高下することも多いです。

では、決算時期の株価がどのように動いたら売り時と判断できるでしょうか。

決算直前の株価が下落トレンド

基本的に決算が出るまでは、どういった結果になるか市場は予想することしかできません。(もし知っていて株式投資をすればインサイダー取引にあたります)しかし、財務分析や情報収集に強いアナリスト等のプロはコンセンサスという業績予想を出します。

決算内容が明らかになると新聞やニュースにも「市場コンセンサスを大きく上回った」というような、予想に対してどのような結果が出たかという報道を耳にしたこともあるのではないでしょうか。

市場は個人株式投資家が持つ割合よりも、機関投資家等のプロ株式投資家が割合の多くを占めますから、彼らの動きが相場に大きな影響を及ぼします。個人の株式投資家がどれだけ期待していたとしても、結局は分析や情報収集に強いプロの動きによって株価が形成されていくことがほとんどです。

このコンセンサス(業績予想)が悪ければ、株価は下落をたどる傾向にありますから、決算前に売ってしまったほうが良いケースが多いと言えるでしょう。

決算で悪い材料が見つかった

コンセンサスが算出されていない企業もあります。アナリストの人数にも限りがあるので、カバーできている企業とそうでない企業があるからですね。コンセンサスが無い企業の場合は、決算内容の評価がダイレクトで株価に影響を及ぼすケースがほとんどです。

決算発表、今後の事業における期待度が低いとみなされる場合も、株価は大きく下がります。挽回できる見通しがある場合を除き、諦めて手放したほうがいいと言えます。

さてここまでは、いかにして売り時を逃さずに株式投資ができるかについてお話して参りました。しかし、売り時を気にしすぎてしまい、売らないほうが良いタイミングで手放してしまうケースもあります。

売らないほうが良い時

リーマンショックが発生した時や、アメリカ大統領選挙でクリントン候補が優勢だと言われていたのにトランプ候補が当選した時など、予想に反したことが起こった時、株式相場は大きく動きます。

この時、直接影響を受ける銘柄はもちろん、全く関係ない銘柄まで値下がりした過去があります。パニックで投げ売る前に、売り時であるのか考える必要がありそうです。

関連性の低いイベントによる影響で株価が下がった時

例えばマーケット全体の値動きが重たい時、保有している銘柄自体の成績は良いのに値下げすることがあります。マーケットは常に人々の心理等の影響も受けながら動きますが、時間をかけて適正な価格にが形成されていくと言われており、着実に成長していっている企業が外的理由によって下がってしまった場合は我慢して保有し続けたほうが良いケースが多いです。

例えばリーマンショック等の突然降りかかる危機。この先さらに下がってしまうかも知れないという不安や恐怖から、株式相場は急落しました。しかし、保有していた株がリーマンショックの影響を受けづらい銘柄(例えば内需銘柄)であったとしたら、このタイミングは売り時ではないという判断になります。

実際にリーマンショックでは多くの銘柄が暴落しましたが、相鉄ホールディングス(鉄道会社)や、ディズニーランドを運営するオリエンタルランド等、日本国内の需要によって利益を得ている会社はほとんど影響を受けていませんでした。

 

日経平均

※画像内文字はMoneybridge加筆。 (引用)
・Nikkei「スマートチャートプラス

 

緑色の日経平均と、褐色のNYダウの下落度合いをよそ目にオリエンタルランドは我が道を行っているのがおわかり頂けると思います。予想していなかったことが起こった→パニックに陥る→投げ売ってしまうというケースもよくありますが、株式投資をする前に、その銘柄はどういったイベントに影響を受けやすいのか?という点を把握しておくことが大切でしょう。

まとめ

株式投資において売り時を見極めるのは簡単ではありませんが、自分で基準をあらかじめ設定しておいたり、チャート等を参考に判断することができるでしょう。まだまだ上がるかもという期待から売り時を逃してしまうケースが多いので、ここは心を鬼にして売るか、あらかじめ指値注文をしておくなどの対策も必要ですね。

底で買って天井で売るというのはプロでも難しいですから、ほとんどの選択には後悔が残るのです。まだまだ上がると思って保有し続けたのに下がって後悔、もう上がらないと思って売ったのにまだ株価が上昇して後悔。ほとんどの株式投資家が妥協して売買しているんだと思えば、少しは気楽に株式投資できると思います。

その売り時が正しかったかどうかは、時間が経ってみないとわかりませんが、最善を尽くすために様々な判断基準を参考にして、売り時を決めてみてはいかがでしょうか。

編集部員
さくら
今回説明した内容を踏まえ、ご自身の売りどきの判断基準を明確にしておけると良いでしょう!

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