原理原則の理解が致命傷を防ぐ

投資失敗

リーマンショックやバブルが崩壊した時の損失の大きさは、各投資家によって大きく異なりました。住宅ローンが払えなくなり、1日で借金を背負った人もいる反面、資産をほとんど減らしていない人や逆に財産を増やした人さえいます。

 

資産運用で大きな失敗をする人の9割は、投資の原理原則を理解していない素人の方です。原理原則を理解しているプロは、事前に損失リスクをコントロールすることで致命的な失敗をすることがほとんどありません。

 

このコンテンツでは、マネーブリッジ編集部が素人ならついやってしまう資産運用における7つのミスとその予防策をまとめてみました。今回紹介する7つのミスを意識すれば、資産運用で致命的な失敗を未然に防ぐことができます。

目標なく資産運用に着手する

最初に資産運用で失敗する人の9割に該当する最も初歩的なミスを紹介します。投資に失敗する人の9割は、具体的な目標を決めずに資産運用を始め、目先の小さな運用結果に執着してしまいます。

 

資産運用で目指すべきゴールは、目先の小さな利益ではなく、長期的な目標を達成することです。目先の結果にとらわれないためにも資産運用を始める動機と長期的に達成すべき目標金額を明確にすることが大切になります。

 

動機と目標金額を明確にするためにも理想のライフプランを考えてみることをおすすめします。例えば、定年後に海外に移住して老後を過ごすビジョンを描いたとします。その場合は、海外のどんな国に移住したくて、どの程度のお金が必要なのかを具体的にします。

 

実現したい理想のライフプランと必要なお金のおおよその目安が分かれば、資産運用のゴールが明確になります。このゴールが決まれば、適切な運用計画を立てた上で資産運用をはじめることができます。

 

このゴールが決まらないと購入した銘柄の小さな値動きに踊らされて最終的に資産運用に失敗します。資産運用で失敗しないためにも投資をはじめる動機と目標金額を明確にすることをおすすめします。

売買ルールの設定に失敗する

資産運用における成功は、目標としているお金を手に入れて理想のライフプランを実現することです。そのため、資産運用は長期戦になるので、最終的に勝つためにも致命的な失敗をしないことが大切になります。

 

仮に運用の途中で損失が出ても致命的な損失ではなければ、最終的なゴールを達成する希望が残ります。挽回するチャンスが無くなるほどのマイナスをうまない運用を心がけましょう。

 

では投資で致命的なミスを避けるために大切なことはなんでしょう?

 

それは運用を始める前に売却ルールを決めることです。この売却ルールは、投資した銘柄/商品の値上がりの場合だけでなく、予想に反して値下がった場合にも適用します。

 

実際に資産運用をはじめると目先の値動きに踊らされるのが人の心理。銘柄の価値が上がっているときは、まだ上がると希望的に考え、銘柄の価値が下落している時には、損したくないという感情が先行します。

 

最終的に売り時を間違えて大損をするというのが、資産運用で大きく失敗する人の典型的な行動パターンです。日本のバブルが崩壊した時も「まだ上がる」という希望的な憶測から売り時を間違え、大きな損失を出した人がたくさんいました。

 

日経平均
引用:>>日経平均株価AI予想(外部リンク)

 

日経平均株価はバブル絶頂期の1989年末に38,915円の最高値をつけると、これをピークに年明けから相場は崩れ、翌年の9月末には20,000円近くとピーク時の半値まで価格を落とし大暴落しました。

 

投資で大切なのは、どんな銘柄を買うかもそうですが、買った銘柄をいつ売却するか、です。

 

銘柄を購入してなんとなく売却しようとすると感情が入りタイミングを逸しがちなので、購入前に売却方針をしっかりと定めておきましょう。

 

これを行えば、資産運用で致命的な失敗をするリスクが格段に下がります。景気の流れや購入した銘柄の値動きに囚われず、決めた売却ルールを最後まで守り切ることが資産運用の成功の秘訣です。

 

買った銘柄をいつ売るかが何よりも大事です。売却ルールを明確にすることをおすすめします。

単一銘柄で資産運用を行なう

致命的な損失を未然に防ぐためのポイントは、資産を分散して投資することです。資産を1つの銘柄のみで運用してしまいますと、その銘柄の価値が下落すれば資産が大きく減ることになります。

 

JAL
引用:>>朝日新聞HP JAL株「紙切れになっちゃった」 保有6議員、嘆き節(外部リンク)

 

今の時代、絶対に価値が下がらない銘柄はありません。つい数年前まで安定性が高いといわれていたJALの株も一度紙切れになりました。大企業も小さな不祥事で廃業にまで追い込まれることは珍しくありません。

 

どんな株も紙切れになるリスクがあると捉え、1銘柄に資産全額を投じることはやめましょう。この視点で考えてみると日本の円通貨だけで財産を保有することに一考の価値ありです。

 

貯蓄であれ投資であれ資産運用で失敗しないよう、自分の財産を複数の資産に分けましょう。投資対象を複数にする分散投資は、資産運用における損失リスクを効果的に下げる手段として広く知られています。

分散投資に失敗する

分散投資の大切さを理解していても、実際適切な分散投資ができているかは別問題。どのような銘柄を組み合わせればいいか。リスクヘッジを効果的に行うためにも、銘柄の相関性はしっかり考えたいところです。

 

ここでは、悪い分散投資と良い分散投資の例を紹介します。

 

資産運用で失敗しないためには、両者の違いを理解した上で購入する銘柄を考えることをおすすめします。

悪い分散投資

一つのジャンルだけで資産運用するのはやめましょう。例えば、エネルギー関連の株式に全額を投じたとします。特定の分野の株がすべて暴落というのはよくある話。この場合ジャンルを分けていないと、複数の銘柄で財産を運用していても大きな損失が発生します。

 

また投資銘柄だけでなく、そもそもの投資対象も分散が必要です。
上記の場合、株式という資産だけで財産を運用しているので、マーケット全体が大暴落した際には大きな損失が出ます。

良い分散投資

以上を反面教師にしますと、種類や特性が異なる複数の資産に財産を分けるのがよいでしょう。例えば、財産を日本円での預金・金という実物・外国株式の3種類に分けて運用したとします。このケースで日本の景気が悪化した場合は、海外の景気が相対的に良くなるので円価値の下落を海外株式で補填できます。

 

また、世界恐慌などによって世界中でインフレが発生したとしても金価値の上昇で他の資産の損失を補填できます。種類や特性が異なる複数の資産で財産を運用すれば、不測の事態が起きても大きな損失を防ぐことができます。

 

ここまで紹介したように資産運用の失敗を防ぐには、適切な分散投資戦略を考えることが大切です。この分散投資の質の違いが、資産運用の成功と失敗を分けるといっても過言ではありません。

 

分散投資で失敗しないためにも各銘柄の相関性を意識することをおすすめします。ここで言う相関性とは、一方の価値が上がれば、もう一方の価値が下がるという関係性です。

 

これらを意識しながら分散投資を行えば、短期で大きな損失を計上するリスクを下げることができます。資産運用で大きな失敗をしたくない方は、実践してみることをおすすめします。

リスク管理に失敗する

自分の手に負えないようなリスクを抱えてしまうと一瞬で取り返しの付かない失敗につながる恐れがあります。取り返しの付かない失敗を防ぐためにも過剰なリスクを背負うことを避けましょう。

 

とりわけ素人の投資家の場合は、景気が良いとリスクを考えずに目先のお金を追いかける傾向があります。数年前に問題になったサブプライムローンで財産を失った人の大半は、リスクの大きさを理解せずに身の丈以上の投資をしていた素人でした。

 

長期的に資産運用で勝つには、利益を上げること以上に大きな損失を防ぐことが大切です。

 

過剰なリスクを背負わないためのポイントは、最悪のケースを念頭に入れた運用計画を立てることです。そのため、ご自身が許容できる損失範囲を決め、その範囲内で損失が収まる資産運用を心がけましょう。

 

資産運用にリスクはつきものですが、最悪のケースを想定した上で運用に臨めば、大きな失敗は基本的に起こりません。一番まずいのは、自分が背負っているリスクの大きさに気が付かないまま資産を運用することです。

 

投資で失敗しないためにも悲観ケースを常に想定し、適宜自分が抱えているリスクの大きさを確認する必要があります。これができれば、金融危機やエネルギー危機が起きても取り返しの付かない失敗に遭遇せずにすみます。

資産運用の専門家の意見を鵜呑にする

投資の世界には、確実に儲かる銘柄や確実に勝てる必勝法はありません。世界中のエリートが集まったリーマンブラザーズでさえ、金融危機を予測できずに潰れています。そのため、著名な専門家の意見やネット上の情報を鵜呑みにすると痛い目を見ます。

 

とりわけ証券会社の営業マンの意見には気をつけることをおすすめします。

 

証券会社は金融商品の売買手数料が収益の柱なので、証券会社の営業マンは彼等にとって都合の良い提案をすることがよくあります。

 

また、中立な立場での投資セミナーにおいても講師のアドバイスがあなたに合うかどうかはわかりません。ベストな資産運用方法は、あなたの目標や許容リスクに応じて異なりますので、多くの人にとって良いこともあなたに合わないことがあります。

 

色々な立場の専門家やプロの意見を参考にすることはよいですが、盲目的に信じるのは危険なことです。専門家の言葉通りに資産運用をして成功した人はほとんどいないですし、失敗しても専門家は責任をとってくれません。

 

資産運用の成功も失敗も自己責任なので自分で考えて自分で決めることが大切になります。そのためにもまずは、専門家の意見はあくまで参考、半分は外れるものだと意識することをおすすめします。

 

どうしても自分で考えることが苦手ならば、専門の業者に資産運用を任せることを考えてみてもよいかもしれません。

自分で資産運用の勉強をしない

株や投資の勉強をしたからといって確実に資産運用で勝てるわけではありませんが、自分で勉強しないと失敗する確率は高いです。割安な銘柄を見つけるためには、会計の知識が必要ですし、ある程度の金融の知識がないとマーケットの動向を理解することもできません。

 

実際、資産運用で大きな失敗をしている人は、専門家のアドバイスやブームに乗せられて身の丈以上の取引をしているケースがほとんどです。きちんと勉強すれば、専門家のアドバイスの真偽を自分で確かめることができるので騙されることも少なくなります。

 

効果的な資産運用の勉強方法は、理論と実戦を混ぜ合わせることです。知識がそのまま結果に繋がるわけではないので、実際に資産運用をする中で適宜新しい知識を吸収していくことがポイントになります。

 

日本の義務教育ではお金に関する教育をしないので、東大卒のエリートも中卒のフリーターもマネーリテラシーはそんなに変わりません。大学受験で英単語を覚えたような感覚で1つ1つ謙虚に学んでいくことが、資産運用で成功するには必要です。

 

地道に勉強をすれば、失敗パターンをある程度理解できるので素人がやりがちな致命的なミスを未然に防げます。資産運用で失敗したくないのならば、継続的にお金の勉強をすることをおすすめします。

7つの失敗のまとめ

ここまで、資産運用で失敗する人がやりがちな7つの傾向とその対策を紹介してきました。

 

資産運用に必勝法はありませんが、多くの人が冒してしまう失敗パターンには一定の共通点があります。失敗パターンを事前に知ることで、資産運用の成功にまた一歩近づくことが出来るでしょう。

 

今回紹介した7つの傾向をしっかり心に留め、読者の皆様が資産運用に成功されることをお祈りしております。

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