最終目標を立てて計画的にはじめる資産運用

資産運用

資産運用をはじめる前に、まず目標を決める方が多いのではないでしょうか?「30歳までに1000万円貯める」「今あるお金を2倍にする」等、目標は人それぞれですよね。

ここでは資産運用をもっと計画的で効率の良いものにするために、無理のない目標の立て方と、効率を上げるための資産運用方法、便利サイトを紹介致します。まずは、資産運用の目的を明確にして、目的に合った資産運用方法を選択しましょう。

この記事の要点

・目標から逆算して計画的&着実に運用しよう
・リスクとリターンの関係を理解して自分に合った目標を立てる

資産運用をする目的

まず大切なのは、資産運用を行う目的を明確にしておくことです。

資産運用の目的として代表的なものは、老後の資産準備やインフレ対策などが上げられると思います。将来使うことになるであろうお金の準備に該当する場合ですね。この場合は積み立てながらの資産運用が主な方法となります。

またその他にも余剰資金の活用や不労所得の獲得など、積立ではなく今ある資産を活用したさらなる収益の獲得を目標とするケースもあるでしょう。現在の経済状況や立てる目標によって、資産運用の方法は異なりますが、まずは、多くの20代~40代に該当する資産形成世代に最適な積立てを使った資産運用方法について見ていきましょう。

目標を決めて、逆算する

資産運用を始める前に、最終目標を決めましょう。収入額に対して高すぎる積立て目標を立てたり、あまりにも短い積立期間で見積もると通常の生活を送ることが難しくなりますから、バランスを見てよく考えることが大切です。

最終的な目標が決まったら、目標達成のために

  • どのくらいの金額を
  • どのくらいの期間をかけて

資産運用していくのか、"逆算"していきます。

月々の収入の一部を積み立てて目標を達成するシミュレーションしていきましょう。

毎月積み立てる金額から積立期間を計算する

最終目標金額を1000万円としたとき、毎月の積立額と期間はどれくらいになるでしょうか?まずは利回り0.001%の銀行預金に毎月5万円ずつ積み立てた場合、目標達成までにかかる期間を逆算してみます。

目標金額 1000万円
年利 0.001%(銀行預金)
毎月の積立金額 5万円

結果は・・・

積立期間 → 16年8ヶ月

目標到達までに16~17年かかるのが長いと感じる人はもう少し毎月の積立金額を増やすことになるでしょう。反対に、積立て期間から毎月の積立金額を決めることも可能です。

積立期間から毎月の積立金額を決める

「20年で」「定年退職までに」など目標をいつまでに達成したいかを優先的に決めても良いでしょう。先程と同じく目標金額は1000万円、利回りも0.001とした場合をシミュレーションしてみましょう。

目標金額 1000万円
年利 0.001%(銀行預金)

期間別に結果を見ると

期間 積立金額
10年 8.3万円
15年 5.6万円
20年 4.2万円
25年 3.3万円
30年 2.8万円

もちろん期間が長くなればなるほど毎月の積立金額は少なくて済みますね。ボーナス期は通常より多めに積立するなどして、目標達成を早める工夫も可能です。

ここまでの計算では、預金で積み立ててきました。現在日本の預金利率は0.001%ですから、資産運用の効果はほとんど無いに等しいと言えます。

もうひとつ、利回りの目標を決めてから資産運用方法を決めていく方法もあります。

利回りを決めて運用をする

ただ貯めた場合と、資産運用で利回りを高くした場合の比較をしてみましょう。

資産運用の効果

資産運用をして利回りを上げた場合、目標金額到達がどのくらい早くなるでしょうか。

目標金額 1000万円
毎月の積立金額 5万円
利回り 0.001% 3% 5% 7%
目標到達までの期間 16年8ヶ月 13年7ヶ月 12年3ヶ月 11年2ヶ月

こうしてみると、資産運用で少し利回りが上がると目標到達までの期間がかなり短縮されます。図で比較すると、一目瞭然ですね。

赤線→毎月5万円ずつ年利回り7%で積立てした場合
黒線→毎月5万円ずつ積立て預金した場合

マネーシミュレーター未来電卓

(引用)
・野村證券「マネーシミュレーター未来電卓」(外部リンク)

 

では、利回りを上げて効率のよく目標達成するには、どのように資産運用をするべきでしょうか?

利回りを上げて効率化

資産運用における目標利回りはあくまでも予想なので正確なリターンを申し上げることは難しいですが、平均的にどのくらいのリターンが得られるのか商品ごと確認してみましょう。

商品ごとのリターン

商品 過去20年の年利平均
現金 0.1%
日本株 2.0%
外国株 5.9%
日本債券 1.9%
外国債券 5.1%
(参考リンク)
・myINDEX「世界の主な投資資産リターン

 

目標達成をするために過度に利回りを上げた資産運用を行うと、万が一損失が発生した時その分大きなマイナスを負うことに成りかねません。株など利回りが良いものだと、価格の変動幅が必然的に生まれ、俗に言うリスクが上がる状態になるので、価値が下がってしまう可能性が出てきます。

リターンとリスクの関係性を理解する

資産運用をより効果的に行うには、現金(円)よりも高い利回りをもたらす商品を選ぶ必要があります。しかしご存知の通り、高すぎる利回りのものは損失が発生する可能性も高くなります。リスクが低くて利回りが高いものは、あったとしても長くは続きません。

リスクが低いのに利回りが高いものがあれば、もちろんみんなが買いたがり、ひとつあたりで得られる利益が薄くなりますよね(利回りの低下)宝くじの1等が1人だった場合と10人だった場合を想像して頂けたらわかりやすいのではないでしょうか。

さらに景気循環や相場環境、為替の動きによって、得られるリターンは毎年変化します。ちなみに、リーマンショックが起こった2008年、日本国債を除けばほとんど全ての商品でマイナスをつけました。

長期投資で勝ちのチャンスを増やす

JPモルガン・アセット・マネジメント
(引用)
・JPモルガン・アセット・マネジメント「Guide to the Markets」(外部リンク)

 

単年で見ると損失幅が大きいものも目立ちますが、長期的な資産運用をおこなうことでプラスに転じるチャンスが増えますよね。資産運用は時間を味方に付けたほうが”負け”る確率が低くなり、目標達成する可能性を高めてくれると言い換えることができます。

では、長期の資産運用を前提として積立てをしていくとしましょう。少額の積立てだと扱える商品が少し狭まってしまいますが、積立て派の資産運用におすすめの商品をご紹介致します。

積立てにおすすめの方法

資産運用と言えば株式投資のイメージがあると思いますが、株式投資は初期投資費用が数十万円~100万円近くになるものが多いです。もちろんミニ株等の少額で株式を買い付ける制度もありますが、手数料が高い点が難点です。手数料はリターンに直結するコストですから、低ければ低いほうが良いと言えます。

手数料が低く、少額の資産運用にも最適なのが投資信託のつみたてです。

るいとう

投資信託を月々決まったタイミングで一定額積立てていく方法です。投資信託によっては手数料が2%や3%を超す高いものもありますので、1%未満のものを選べると良いでしょう。

投資信託であればリスクの低いものからリターンを狙ったものまで様々ありますから、目標の利回りによっていくつか分けて保有するのもおすすめです。さらにるいとうはNISA口座を使って効果的な資産運用も可能となります。

NISA

通常、株式や投資信託で利益が出た場合約20%の税金が引かれます。10万円の儲けが出たとしたら、約8万円分になって手元に来るイメージですね。しかし、NISA口座では非課税になりますので利益をそっくりそのまま受け取ることが可能になります。納税は国民の義務ですが、少しでも抑えられれば良いですよね。

現在NISA口座には通常のNISA口座と、つみたてNISAの2つがあります。どちらか一つまでしか開設出来ないので、金額や積立期間等によってどちらにするか選択しましょう。

  NISA つみたてNISA
最大期間 5年 20年
ロールオーバー 不可
年間の非課税枠 120万円 40万円
非課税枠の総額 600万円 800万円
投資対象 株式、投資信託、ETF、REIT等 一定の条件を満たす投資信託やETF
投資方法 制限なし 積立て(定期的かつ継続的)

つみたてNISAでは年間の枠は少ないものの、期間が20年と長いので最終的には800万円分の非課税枠を使用することができます。月々の積立額は低いけど、長期的な積立てで資産運用を行う人に向いていると言えるでしょう。

ある程度まとまった資金で資産運用をスタートさせたい方や、積立の結果目標金額に達成した方は次のステップに進んでみましょう。

今あるお金を元手に資産運用する

積立ではどうしても元手となるお金が少ないために、資産運用の効果を実感するまでに時間がかかることが多いです。極端ですが、利回りが同じく1%だとしても1万円の1%は100円、1000万円の1%は10万円と投資金額が異なれば、運用収益にも差が出ますよね。
やはり元手の資金がある程度あると、資産運用の効果がわかりやすくなります。

 

効果が高いとは言え、高利回りな商品ばかりに目が行ってしまい高いリスクを負わないよう気をつけることも大切です。目標はバランスを見て考えるようにしましょう。

短期投資は避ける

例えば元手の資金が1000万円あったとして、この1000万円を2000万円にする目標を立てたとします。1年で2倍にする等の短期勝負をする場合の利回りは100%です。長期の資産運用における利回り目標を3~5%に設定する人が多い中、この目標の高さは異常とも言えます。ほとんど投機に近いことになりますから、減らさない資産運用を目標とする方は避けるべきでしょう。

資金タイプや、性格にもよりますが、堅実な目標で時間を味方につけて資産運用していく方が、複利の効果もあって着実に資産形成できる可能性が高いと言えます。

分散投資させる

もしその資金は今後使う予定がなく、無くなっても良い資金なのであれば、全てを株式にすることも悪くはありません。とはいえ大抵の場合、将来使うことになる資金の準備のために資産運用を行いますから、ここは堅実に、ある程度分散させたほうが安全であると言えるでしょう。
株式だけの場合は目標達成が早くなるどころか、資産運用の目標達成を遠ざける可能性もあります。

 

分散させるとはいえ、株や債券をいくつも保有しむやみやたらに分散させても効果が得られない可能性があります。自身の目標に合わせた資産運用は、次に紹介するサイトを参考にしてみましょう。

運用の目標を決める時に便利なサイト

目標に向かって着実に資産運用を行うためにぜひ役立ててほしいサイトを2つ紹介致します。

野村證券 マネーシミュレーター未来電卓

このサイトを使えば、積立てで資産運用をした場合の到達金額や、目標の利回りで資産運用した場合期間ごとにどのくらいの利益が見込めるか等のシミュレーションを行うことができます。

今回は資産運用をして増やすことをメインにお話してきましたが、毎月決まった金額を切り崩していった場合最終的にいくら残るか、いつゼロになるか等の計算も可能です。

いくらになる

(引用)
・野村證券 「マネーシュミレーター未来電卓」(外部リンク)

モーニングスター 目標金額に必要な利回りでポートフォリオを組む

より具体的な資産運用シミュレーションを行えるのがモーニングスターのサイトです。

例えばこれから20年間、毎月5万円ずつ積立てると預金では1200万円になります。これを資産運用で利回りを上げて、1500万円の目標を設定すると、

モーニングスター

必要な目標利回りは年2.2%で、投資タイプは安全運用と出ました。

この場合にぴったりなポートフォリオと、更に進むとおすすめのファンドを手数料の低い順に提示してくれます。

ポートフォリオ

まとまった資金を運用する場合も同じように目標金額を設定すると目標とする利回りと投資タイプ、おすすめのファンドが表示されます。

ポートフォリオ

1000万円を20年で2000万円にする資産運用の場合、目標利回りは年3.5%、この場合のポートフォリオは以下のようになります。

ポートフォリオ

(引用)
・モーニングスター「目標金額に必要な利回りでポートフォリオを組む」(外部リンク)

 

自分でポートフォリオを組むのはなかなか大変ではありますが、提示された通りに目標金額等を入力していけば良いだけなので、初心者の方でも簡単にポートフォリオの作成が可能となっています。

まとめ

計画的な資産運用を行うためには、目標を立てて着実に遂行していくことが大切です。まずは積立てていくのか、今ある資金を元手に資産運用を行うのか決め、リスクが有ることもふまえて目標利回りを設定してみましょう。利回りが低くとも、時間を味方につければ目標達成することができるはずです。

ご紹介したサイトも活用して、ぴったりの目標と、資産運用方法を見つけてみてください。

この記事も合わせて読んでおきたい

\誰かにも伝えたいと思ったらシェア/

Twitterでフォローしよう