ギャンブルではない?安全な株式投資とは

安全な株式投資

「ゼロになる可能性があるから」「投資したお金が減るかもしれないから」と株式投資を躊躇してませんか?ここでは株式を安全に取引するために守って欲しいポイントを3つ解説致します。株式投資は危険であるという認識がされているにも関わらず、多くの人が取引をする理由は何でしょうか?まずは株式投資の基本的な仕組みと魅力について簡単におさらいしていきましょう。

 

この記事の要点

・安全に行う為には下調べが重要
・偏った株式投資は安全から遠ざける
・安全な銘柄を選ぶには企業分析を活用しよう

株式投資とは

まずは株式投資の意義について解説致します。

株式投資の仕組み

株式は、企業がさらなる成長のためにお金を集める目的で発行されます。出資する側(投資家)は、その企業の成長性等を見て期待が持てそうであれば株式投資(株式を買う)をしますよね。

 

株式を買って応援しようという言葉を聞いたことがありますでしょうか?株式投資をするということは企業が成長していく上でお手伝いをし、その結果企業が成長すれば(業績が上がれば)出資したお金よりも高い金額が返ってくるという仕組みです。

 

株式投資の仕組み

 

上場する際の理由には他にも思惑が絡みますが、本来の株式投資とは少々キレイめにに表現すると「株式を買って企業を応援する」という意味合いがあります。

 

しかし、よほどの善人で無い限りタダで企業を応援する人はいませんよね。そこで生まれたのが配当金という仕組みです。

株式投資で得られる利益はキャピタルゲインとインカムゲイン

株式投資最大の魅力といえば値上がり益ですよね。この値上がり益のことキャピタルゲインと言います。また、株の保有中に配当金が得られる銘柄もあります。この配当金がインカムゲインと呼ばれる収益にあたります。

 

インカムゲイン

 

例外はあるものの、配当金を出している企業は、比較的創業から長い月日が経っており安定している企業に多いです。株式投資をすると、2つの面からリターンを得られる可能性があるということがおわかりいただけたかと思います。株式投資の方針によってどちらをメインで狙っていくかが異なり、考えに沿った銘柄に投資する必要があります。

 

では、株式投資には魅力的なポイントがある反面、危険であると唱える人も大勢いますよね。では、株式投資が安全でないと言われるようになったのはどのような理由からでしょうか?

株式投資のリスク

株式投資に限らず、投資商品に元本保証がなされたものはありません。安全性が損なわれたリスクの高い株式投資から資産を守るためにも、株式投資におけるリスクについても確認しておきましょう。

 

株式投資のリスク

  1. 値下りリスク
  2. 流動性リスク
  3. 上場廃止リスク

 

まずは安全に株式投資をしたい場合であっても、ほとんどの皆さんが直面することになるリスクからご説明差し上げます。

1、値下りリスク

購入した株の値段が下がってしまい、いざ売却するときに買った値段よりも低い値段でしか売れずにマイナスが発生する可能性のことを指します。

 

単純にその企業の業績が悪化した場合や、企業業績に問題はないけど相場全体が下がっている為につられて下落するなど、株の値下りのパターンは沢山あります。つられて下がってしまった場合はそのまま保有していても安全である可能性が高いですが、企業に何か問題が見つかった場合は安全でないと言えるでしょう。

 

日本では預金や貯金、国債においておく安全な運用(100%ではないがほぼ元本保証と言える)が主流でしたから、この値下りリスクのある株式投資は安全でないと敬遠する人が多い傾向にあります。

2、流動性リスク

もうひとつ安全性が損なわれる可能性があるのが流動性リスクです。市場でその株の売買ができなくなる可能性のことを指します。株は買いたい人と売りたい人の双方が揃ってやっと売買ができることから、日々の取引量が少ない株などは常に流動性のリスクがあると考えてよいでしょう。

 

東証一部に上場している株は比較的安全ですが、マザーズやJASDAQ市場で株式投資する場合、少々安全性が低くなります。

監理銘柄

東証一部銘柄等の比較的大きな銘柄であっても、業績が悪くなり上場廃止の基準に接触する可能性が出てくると、監理銘柄として一定期間指定されます。上場廃止となる可能性が高いということを投資家に知らせるために区別して管理するのですね。その株が上場廃止基準に該当する恐れがなくなれば、再び通常取引が可能となります。

整理銘柄

上場廃止が決定すると、原則1ヶ月間整理銘柄としての売買が行われます。上場廃止決定の直後に取引ができなくなると、保有していた投資家は売却の機会を逃してしまう可能性があるので周知させるためにこちらも区別して管理し、期間がすぎると正式に上場廃止となります。

 

あまり頻繁に起こることではありませんが、一応売買ができなくなる流動性のリスクがあるということも知っておきましょう。

3、企業の倒産

最悪の場合ゼロになってしまう可能性のことを指します。値下りリスクと流動性リスクの2つもこのリスクに含まれ、投資家にとって企業倒産は最悪のケースとなるでしょう。ほとんどの場合で倒産前に報道がされたり、兆候が現れることがほとんどですからそうなる前に手放すことで逃れることができるでしょう。2010年の日本航空(JAL)経営破綻で株式価値がゼロ(俗に言う紙くず)になるまで保有してい人も中にはいましたが、兆候をキャッチして早めに売却し全額損失を逃れた人も大勢いました。

 

JAL事件で大きな損を被った投資家が多かったのも事実で、この事件をきっかけに株式投資のイメージは更にダウンしてしまったような印象を受けます。元国営企業で安全と言われていた大企業のJALですら紙切れになってしまった過去があるわけですが、安全に株式投資を行うことはできないのでしょうか?

安全に運用するための3カ条

株式投資を安全に行おうと考えた時に重要なのが以下の3点です。

 

株式を安全に行う為の3か条

  1. よくわからない銘柄は買わない
  2. 余裕資金で行う
  3. 分散投資

 

まずは安全に株式投資を行うための基本事項からご説明差し上げます。

1、よくわからない銘柄は買わない

株式投資で富を築いた著名投資家達も安全性を重視し、企業分析は徹底していました。企業の財務健全性はもちろんのこと、その企業が属する業界の動向まで幅広く徹底的に調査し、安全に投資できると判断できれば実行するのです。

 

東証一部だから絶対に安全だというようなことはありませんが、東証一部に上場している銘柄は厳しい条件をクリアしているために他の市場に比べて安全性は高いと言えます。また、東証一部の企業は知名度が高い場合が多いので、どのような業種に属し、どのような業務を行っているのか既に知っていることもあるでしょう。

 

既に持ち合わせている知識に対してもう少し深堀りをしていけば良いので、全く知らない企業を調べるよりは手間がかからないですよね。ランキングの上位にいるからという理由だけで、よくわからない銘柄に手を出すのは安全な株式投資とは言えません。

2、余裕資金で行う

金融商品を借り入れた資金で購入することはご法度とされています。もちろん貸す側からすれば、投資商品にしたことで損失が発生すれば返済が滞る可能性が生まれるわけですから、嫌がるのも当たり前です。借りた側も借りた側でデメリットが沢山あります。

 

借り入れたお金というものはいつか返済することが必要で、返済期日が決まっていますよね。ということは、株式投資や運用ができる期限もその時点で決まるということです。もしその銘柄の株価が上昇段階に居たとしたら?もしその銘柄が底値圏内にいるタイミングで売却しないといけなくなったら?とてももったいないですよね。

 

また、利益を確実に出さないといけないという強迫観念から、極端な選択に出てしまうことにもなりかねません。常に返済のことで頭がいっぱいになってしまっては、金銭的にも心理的にも切羽詰まってしまうでしょう。安全な株式投資を行うためには、余裕資金を使用するということを前提とする必要があります。

3、分散投資

「たまごは1つのカゴに盛るな」という株式投資の格言を聞いたことがあるでしょうか。複数のたまごを1つのカゴに盛っていた場合、カゴが落ちたらたまごは全滅する可能性が高いですが、カゴをあらかじめ分けておけば被害が最小限に収まり比較的安全であるという、投資の世界でよく使われる比喩表現です。株式投資内で分散をする場合気をつけて頂きたいポイントは、同じような動きをする(相関性がある)株に偏らせないことです。

 

例えばトヨタの株を主軸として他の株もいくつか組み合わせたいとなった時に、トヨタの車に使われるパーツを取り扱う会社の株を持ったところで、トヨタの業績が良くなれば同じように上がり、悪くなれば下がります。このような分散の仕方では意味がないということですね。もちろん好みで株を揃える分には構いませんが、特にそうでない場合は相関性の低い株同士を合わせて保有した方が、株式投資における分散投資の効果は得られやすいです。

 

また、株を50銘柄も100銘柄も持つような分散のしすぎもおすすめできません。むやみやたらな分散投資は管理が疎かになり、安全な株式投資からは遠ざかります。株式投資はご自身の管理ができる範囲で、且つよくわからない株は除いて安全に行いましょう。

 

さて、安全な株式投資には企業分析が必要だと申し上げましたが、個人で安全性を分析するのは難しいですよね。企業分析に時間を取られて株式投資を始めるのが億劫になってしまってはいけないので、株式が安全かどうかをチェックする簡単な方法をご紹介致します。

株式の安全性を簡単にチェックする方法

難しいことは無しに安全かどうかを確認したい場合は2つの方法で判断しましょう。

 

株式の安全性をチェックする2つの方法
  1. インターネットで安全性をチェック
  2. 安全かどうかプロに直接聞く

 

安全に株式投資できるのであれば、他力本願でも良いのです。まずは気軽に安全性がチェックできるインターネットサイトを利用した分析方法です。

1、インターネットで安全性をチェック

個人で、しかも初心者となると、徹底した安全性の調査を行うには限界があるかもしれませんが、今は便利な時代なので企業分析もインターネットなどで簡略されたものが確認できます。

 

例えば手数料が安いネット証券大手のSBI証券に口座をお持ちの方であれば、成長性や財務健全性などを使って安全かどうかをある程度判断することができます。項目別に1~10までの点数制でわかりやすく表示してくれているので、安全性のチェックに限らず株式投資を行うにあたって大変参考になるでしょう。

 

企業の業務内容やどのような分野でどのくらいの利益を出しているのかぐらいまでは個人レベルでも簡単に知ることが出来ますが、安全を確認するために財務諸表や決算を確認する等専門性の高い項目まで個人で分析するのは難しいと思うので、証券会社や情報サイトが出している株の分析結果を参考にするのもおすすめです。

(参考リンク)
SBI証券HP(外部リンク)
※別ウィンドウで開きます。

2、安全かどうかプロに直接聞く

自分で調べるのは自信が無いという方は、いっそのこと証券会社のお世話になりましょう。投資したい株が安全なのかどうか、どうやったら安全に株式投資ができるのか?わからないことは経験豊富なプロに聞くのが一番です。

 

支店にもよりますが、証券会社では無料の株式投資セミナーを開催しているところが多く、口座が無くても受け入れてくれるところがほとんどですので、気軽に参加してみるのもおすすめです。株式投資セミナーでは、プロ目線の今後の株式市場の展望はもちろん、初心者向けに安全な株の選び方、指標やチャートの見方まで教えてくれます。本等を使って独学で勉強するよりも、誰かに教わりながら株式投資を学びたいという方にはおすすめです。

 

 

株式投資セミナーだけでなく、投資信託や不動産市況、世界の金利動向など、セミナーのテーマは多岐に渡ります。気になるセミナーがある場合は複数参加してみましょう。

 

最後に、多くの人が失敗に陥りやすいケースをご紹介致します。

失敗しやすいケース

株式投資で失敗する人の多くは利益ばかりに目がいって値下がる可能性があるという事実に目を向けません。

 

多くの人が失敗に陥りやすいケース

  1. よくわからない銘柄で株式投資
  2. 考えが投機的
  3. 塩漬けにする

1、よくわからない銘柄で株式投資

ランキングで上位、オリンピックやAI等上がりそうなテーマの銘柄などなど、会社の実態がわからないのにも関わらず、株式投資してしまうパターンです。ランキングの上位にいるということは、既に株価が天井付近まで上がっている可能性もありますので、買ってから下降トレンドを辿っていくことも。

 

テーマ関連株に関しても、既に話題になっているテーマであれば手遅れの可能性が高いです。株式投資をするヒトの心理は相場までをも動かしますから、更に盛り上がっていくこともありますが、一体いつまで持つか時間との勝負となるでしょう。

 

よくわからない銘柄に株式投資するということは、どういったキッカケで株価が動くのかを理解できていないということになりますので、売却のタイミングを逃す危険があります。

2、考えが投機的

こちらも安全でない株式投資の1つです。投機とは、短期的な価格変動で利益を得ようとしたり、偶然のラッキーな展開を狙う行為であると言えます。株式投資=ギャンブル=安全でないというイメージは、この投機的な行為から来ているものです。

 

安全な株式投資を目指すのであれば、短期的な値上がり期待率よりも、企業の成長性や財務の健全性などの安全面をよく確認してから行うようにしましょう。なぜ下がっているのか、なぜ高くなると考えられるのか理由を知っておくことが大切です。

3、塩漬けにする

「まだ上がるかもしれない」「また株価が復活するかもしれない」このような思い(願い)から買った株を塩漬け状態にしてしまう人もいますよね。

 

特に株価が下がってしまっていて、復活を期待しているケースでは、待つこと自体が別の株に切り替えて利益を出すという機会をどんどん潰していく行為なので、見切りをつけることも大切です。株式投資では、買いよりも売りのほうが難しいと言われていますから気持ちは十分理解出来ますが、上下ともに目標の価格を設定しておいて、その目標に達したら売却をするようにしましょう。

まとめ

株式投資を安全に行うには、以下の3つを守ることが大切であると解説させて頂きました。

 

  • よくわからない銘柄は買わない
  • 余裕資金で行う
  • 分散投資

 

リスクがあるからと躊躇している方も、ポイントさえ押さえれば安全に株式投資をすることが可能です。もっと株式投資について知りたい方は、証券会社等で行われている無料の株式投資セミナーに参加することもおすすめです。

 

安全に株式投資をするにあたって、どのように銘柄選択をすれば良いのか、企業分析の仕方からプロ目線の今後の展望まで幅広く吸収できるはずです。内容はセミナーごとに異なりますが、安全趣向の株式投資に活かせるような内容が盛り沢山なのでぜひ参加してみてください。

 

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