生命保険金は人生設計に合わせて使い方を考えるべき

保険金は家族のために使う

大切な人が亡くなり、受け取った保険金。

故人が残された家族の為を想い、何年も安くはない保険料を払ってくれたからこそ、貰えた大切なお金です。

そんな保険金は、一体どのように使うべきなのでしょうか?

保険金で車を購入。保険金で家を購入。

そんな話もよく聞きますが、保険金は人生設計に合わせて慎重に使い道を考えるのが賢明です。

ここでは、保険金を使う際に避けたいこと、保険金が入ったらまずすべき事、保険金の使い方の解説から保険金の据え置き(すえおき)制度までまとめて紹介します。

故人が残してくれた大切なお金は、残された家族の未来の為の備えとすることをおすすめします。

まずは、 保険金を使う際に避けたいことについて説明します。

大金を手にしたからと言って会社を辞めない

保険金で仕事を辞めない

死亡保険金となると数千万円単位の大金となる場合が多く、

「これだけあれば、無理して働かなくても良いかな」

そんな考えから、いきなり会社を辞めたり、仕事を減らしたりする方がいますが、おすすめできません。

本サイト記事内でも何回かお話しさせて頂きましたが、まとまったお金が入ってきても生活スタイルを変えるべきでないということはしっかり肝に銘じておきましょう。

具体的には、

  1. 仕事を辞めたり、減らさない。
  2. 生活レベルを上げない(ブランド物や車や家の購入、など)

と、言ったものが挙げられます。

 

投資で何倍にも増やす

また、さらに「せっかく入ってきたお金は、投資で何倍にも増やしたい」そう考える方もいるでしょう。

運用をして増やすというのは、悪くない考え方でありますが、投資初心者が突然まとまった金額を株式投資などのハイリスクな投資方法で運用することはお勧めできません

「大切なお金を投資で溶かしてしまった…」そんなことのないよう、保険金で突然ハイリスクな投資を始めないということも覚えておくと良いでしょう。

ハイリスクな投資と例としては、株式投資やFX(外国為替証拠金取引)、仮想通貨などが挙げられます。

人間は突然大金を手にすると冷静さを失い、間違った選択をしがちです。

まず、保険金が入っても今までと同じ生活をすること

そして、ハイリスクな投資で短期的にお金を爆発的に増やそうとしないこと。この2点はしっかりと心に留めておくと良いでしょう。

さて、ここまで、保険金を使う際に避けたいことについて紹介してきました。

次は、反対に保険金が入ったらまずすべき事について紹介していきます。

保険金が入ったらまずすべき事

保険金は用途別に仕分け

保険金が入金されたら、すぐに手を付けず、まず入ってきた保険金を用途別に仕分けするところから始めると良いでしょう。

具体的には、以下の3種類に仕分けをします。

 

資金の仕分け

種類 概要
いざと言うときのお金 病気や怪我などで仕事ができなくなった時の為の備えのお金。生活費1年分が目安。
10年以内に使う予定があるお金 結婚資金や、子供の進学費用など10年以内に必要となるお金。
使い道が決まっていないお金(余剰資金) 資金から、上記2種類のお金を除いたもの。

いかがでしょうか?

早速、仕分けのポイントを1つずつ説明してきます。

まずは、いざと言うときのお金です。

いざと言うときのお金

こちらは、 病気や怪我などで仕事ができなくなったりしたときの為の備えとなります。目安としては生活費1年分と考えておくと良いでしょう。

家族構成や生活レベルによって異なりますが、総務省が行った家計収支調査によると生活費の平均は以下のようになっていますので、仕分けの際の参考にされても良いですね。

 

生活費の平均

世帯人数 1か月の生活費
単身(世帯人数1人) 平均161,623円
総世帯(平均2.35人の世帯 平均243,456円


参照:総務省統計局「総世帯及び単身世帯の家計収支」 調査

次は、10年以内に使う予定があるお金です。

10年以内に使う予定があるお金

10年以内に必要になるお金の例としては、例えば、

  1. 結婚資金
  2. 子供の進学費用
  3. 家のリフォーム費用、住宅ローンの頭金
  4. 家族旅行

と、言ったものが挙げられます。

今後10年間でどのようなライフイベントにどれくらいの費用がかかるかリストアップしてみると良いでしょう。

ここに、主なライフプランにかかる費用の平均ををまとめておいたので、是非参考にしてみてください。

 

主なライフプランにかかる費用

結婚費用(結納・婚約~新婚旅行) 約488万円
出産費用 約51万円
教育資金( 幼稚園から大学まで全て公立) 約783万円
住宅購入費(マンション) 約4,348万円


※結婚費用:ゼクシィ 結婚トレンド調査 2018 より
※出産費用: 公益社団法人 国民健康保険中央会「出産費用 平成28年度」より
※教育資金: 文部科学省 子供の学習費調査(平成28年度)私立大学等の平成28年度入学者に係る学生納付金等調査結果について」より
※住宅金融支援機構 2017年度フラット35利用者調査

最後に、 使い道が決まっていないお金(余剰資金)です。

使い道が決まっていないお金(余剰資金)

こちらは資金から、上記2種類のお金を除いたものです。

使い道が決まっていなく、当面使う予定のないこのようなお金のことを「余剰資金(よじょうしきん)」と言います。多少減ってしまっても生活に大きな影響を与えないお金ということで、リスクを少し取ってお金を積極的に増やす運用が可能なお金です。

 

いかがでしょうか?

「資金をいちいち仕分けるのは面倒…」

そう思った人もいるでしょう。

しかし、例えば10年以上使わないお金を、金利が低い定期預金に預けっぱなしにしていては勿体無いですよね。少しのリスクを取っても、もっと利益率の高い運用方法でリスクを抑えながら運用したほうがずっと効率的です。

また、生活費が不足している状態で投資にお金を回して損失が出てしまったら、生活が成り立たなくなってしまいます。

現在の保有資産も一緒に見直して、しっかりと保険金を仕分けしておくことで、どのお金をどのように運用すれば効率よくお金を回せるかがはっきりと見えてきますよ

さて、仕分けが完了したところで、次は仕分けた保険金の使い方を紹介します。

使い方を種類別に解説

保険金の使い方解説

先ほど、保険金が入ったらまず3種類に仕分けをするのがおすすめという話をしました。

ここでは、もう既に仕分けが終わっているという体で、 仕訳けた保険金の使い方を種類別にそれぞれ紹介していきます。

まず、 いざと言うときのお金です。

いざと言うときのお金

いざというときのお金は減らしてはいけない為、元本が保証されていて、かつ、いつでも必要な時に現金として引き出せる必要があります。

そんな、 いざと言うときのお金の運用先におすすめなのが「普通預金」です。

普通預金

普通預金

皆さんも普段から利用されているであろう普通預金ですが、普段使いの口座と一緒にしてしまうと生活費と混ざり、浪費してしまう可能性があるので、別にいざと言うときのお金を貯めておくための専用口座を作ると良いでしょう。

最近は、実店舗を持たないネット銀行が手軽の利用でき、金利も良くおすすめです。

ネット銀行の例

・イオン銀行
・楽天銀行
・GMOあおぞらネット銀行

いざと言うときのお金はリスクを取らずに、いつでも引き出せ、安全な「普通預金」へ貯金しておくと良いでしょう。

次は、10年以内に使う予定があるお金です。

10年以内に使う予定があるお金

10年以内に使う予定があるお金は、数年間は使わないお金となるので短期間の運用で安全に少しでもお金を増やせると良いですね。

そんな、10年以内に使う予定があるお金の運用先におすすめなのが「定期預金」「個人向け国債」です。

まずは、 定期預金です。

定期預金

定期預金

定期預金とは預けてから一定期間はお金を引き出せない代わりに、普通預金より比較的高い金利で運用することができます。

こちらも、やはり実店舗を持たないネット銀行が比較的高金利でおすすめです。

次は、 個人向け国債です。

個人向け国債

個人向け国債

国債とは、国が発行している債権(さいけん)で政府が資金の調達を目的に発行しているものです。国債を購入することで国に対してお金を貸すことになり、満期になれば預けたお金に利子がついて戻ってきます。

また、年利0.05%の最低金利が保証されており、元本割れもせず、発行元が「国」ということで投資先が破綻するリスクも少なく比較的安心な投資先と言えます

個人向け国債には変動金利10年固定金利3年、5年の3種類があります。資金の使用時期に合わせて適切な商品を選択しましょう。

10年以内に使う予定があるお金は、 資金の使用時期に合わせて「定期預金」または「個人向け国債」で安全にお金を増やすと良いでしょう。

最後に、使い道が決まっていないお金(余剰資金)のおすすめ運用方法です。

目的の決まっていないお金(余剰資金)

目的の決まっていないお金は少しリスクを取って、お金を増やすための運用が出来ます。

そんな、 目的の決まっていないお金の運用先におすすめな運用方法には「投資信託」「ヘッジファンド」があります。

まずは、 投資信託です。

投資信託

投資信託

投資信託とは、金融商品を購入するだけで投資のプロが投資者の代わりに運用してくれます。商品を購入すれば、その後の運用はプロにお任せできる点で、投資の初心者でも失敗しにくいという点で人気の金融商品です。

投資の知識がなくともプロの力を借りて始めから上手に運用できるので、少額で運用をはじめたい投資初心者の方は投資信託で運用すると良いでしょう。

続いて、ヘッジファンドです。

ヘッジファンド

ヘッジファンド

1,000万円以下の運用の場合は投資信託がおすすめですが、運用資金が1,000万円を超えるのであればヘッジファンドでの運用のほうが断然効率が良いと言えます。

こちらも、投資のプロが投資者の代わりに運用してくれる点では投資信託と同じですが、ヘッジファンドの場合、手数料は基本的に成功報酬がメインとなり、運用して出た利益の何%という方式で発生します。

運用に成功しても失敗しても保有しているだけで継続して手数料が発生する投資信託と比べて、無駄なコストを省いて投資できます。

また、運用成績も投資信託の平均利回りが3%とするとヘッジファンドの場合10%を超えた安定した運用が出来る可能性があり、1,000万円というまとまった資金を用意するというハードルをクリアできる方には大変おすすめです。

本サイトにはヘッジファンドについて解説した記事があるので、興味がある人は目を通してみると良いでしょう。

>>ヘッジファンドについてもっと知りたい!

 

目的の決まっていないお金は運用資金が1,000万円以下なら投資信託で、1,000万円以上であればヘッジファンドで効率よく増やしていくと良いでしょう。

ここまで、仕分けた保険金の使い方を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

仕訳けたお金の種類ごとにそれぞれ適切な運用方法で、最大限効率よく運用して行けると良いですね

次に、保険金の使い方について考える時間が今はないという人の為に保険金の据え置き(すえおき)制度について説明します。

急いで使う理由はない

保険金据え置き

死亡保険金を受け取る時は、冷静にじっくり保険金の使い方を判断できない状態にある場合が多いでしょう。誤った使い方をして失敗しないためにも、使い道をすぐに決めないというのもおすすめです。

保険金の使い道は落ち着いてからゆっくり考えたいという人は、保険料を「据え置き(すえおき)」することを考えても良いでしょう。

保険料を据置きする

据え置き(すえおき)とは、保険金を即座に受け取らず、保険会社にそのまま預けておくことです。手続きは、保険会社に電話などで連絡すれば比較的簡単に出来ます。

保険金を据置きすることのメリットとしては、以下の2つが挙げられます。

1つ目は、 落ち着いて保険金の使い方を考えられる事です。

落ち着いて保険金の使い方を考えられる事

先述した通り、保険金が入ってくるタイミングで冷静に使い方を決断できる人は少ないでしょう。

一旦、保険料を据え置きすることで衝動的な浪費を防ぎ、冷静に時間をかけてゆっくり保険金の使い方を判断することが出来ます。

2つ目は、 利回りが良い事です。

利回りが良い

「保険金を据え置きするより、普通預金へ一括して預けておくのが良いのでは?」

そう思う人もいるでしょう。

しかし、据え置きは年利約0.01%程と利率が良いのをご存知でしょうか?

銀行の普通預金の利率が約0.001%と考えると普通預金へ預けておくよりずっと良いということが分かると思います。

銀行の普通預金と据え置きの年利比較

運用方法 利率
銀行の普通預金 約0.001%
据置 約0.1%

また、据え置き期間は最長10年、 据え置いた金額は据え置き期間の途中で全額または一部を引き出すことができるのが一般的です。

保険金の使い道を考える余裕はまだないという人は、とりあえず据え置きして落ち着いてからゆっくり考えるのも良いですね。

最後にまとめです。

自分・家族、子供の未来に備える

保険金を上手に使う

ここでは、保険金を使う際に避けたいこと、保険金が入ったらまずすべきこと、保険金の使い方の解説から保険金の据え置き制度までまとめて紹介してきました。

編集部では、保険金は「残された家族の明るい未来」の為に、故人が残してくれたお金だと考えます。

保険金は目先の贅沢やギャンブル的な投資に使うのではなく、ここから何十年と家族が経済的に困らず、明るく楽しく暮らせるよう上手に使っていきましょう

本サイトでは、お金の使い道や運用方法についての記事をアップしています。気になる記事があれば、是非チェックしてみてくださいね。

 

参考記事

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