ファンドに投資した際の期待損益とは?

ヘッジファンドのリスク

「ヘッジファンドに投資をするとどんなリスクがあるのかな?」 今のあなたはこんな思いを抱いているのではないでしょうか?

 

正直ヘッジファンドというのは日本ではお世辞にも知名度が高い会社とは言えませんので、実態も分からなければ、投資リスクに関してもよくわからないと思います。この「実態が良くわからない」という理由でヘッジファンドに投資することに二の足を踏む投資家も少なくありません。

 

ですが、これはとてももったいないことでしてリスク・リターンのバランスを考えるとヘッジファンドほど割の良い投資商品はそうはありません。このことをご理解いただくために、今回はマネーブリッジ編集部がヘッジファンド投資に伴うリスクと期待損益について説明していきます。

 

この記事の要点

・ヘッジファンドには流動性・ブローカーの破綻・価格変動のリスクがある。
・リスク管理に長けたファンドへ投資を行えば、他金融商品へ直接投資を行うより場合によっては低リスク。
・リスクをしっかり理解した上で、信頼できるファンドに預けるべき。

 

ヘッジファンドの戦略から見る投資リスク

ヘッジファンドに投資した際のリスクとリターンを考える際に欠かせないのは、ヘッジファンドの戦略を理解することです。ヘッジファンドの戦略を理解することで、ファンドの運用で発生しうるリスクが自然と見えてきます。

 

そこで投資リスクを考える前に、ヘッジファンドの基本的な投資手法にについて見ていこうと思います。ヘッジファンドの投資手法について知るためにも、ヘッジファンドが採用している3種類の基本戦略について見ていこうと思います。

基本的な戦略は3種類に分かれる

このヘッジファンドの戦略にはどんなものがあるかと言いますと、大きく分けるとこれから紹介する3つに分かれます。

 

  • アービトラージ型
  • ディレクショナル型
  • イベントドリブン型

 

ここで紹介した3種類のヘッジファンドの投資戦略の特徴は、このようになっています。

アービトラージ型

まずはじめに紹介するアービトラージ型の戦略というのは、投資をする際に買いと売りの両方にポジションを立てる両建てを活用する投資戦略です。

 

具体的には狙いをつけた銘柄が上がっても下がっても良いように買い注文と同時に空売り(手元にない株式などを借りて売る)を行います。これによって銘柄の価値が予想通りの値動きをすれば、十分な利益を出せ、仮に反転してもリスクは最小限になります。

ディレクショナル型

ディレクショナル型というのは、経済指標や個別企業の成績を見ながら値上がりが見込める銘柄に集中投資する戦略のことを指します。具体的には各国の経済指標を調べて明らかに割安な債権を購入したり、割高な債権の空売りに取り組みます。

 

特に個別企業の財務諸表から明らかな割安株を探す手法は安定的な高収益が見込めることから、多くのヘッジファンドが採用しています。

イベントドリブン型

イベントドリブン型というのは、買収や合併といった企業経営にまつわる一大イベントに乗じて短期的な利益を狙う投資戦略のことを指します。

 

具体的には倒産が見込まれる超大手の金融機関やインフラ企業に目を付け、公的資金が見込まれるタイミングで株を大量に購入します。公的資金の投入などにより短期的に株価が上がった時に、保有株を売却して利益を囲い込みます。

3つの戦略の兼用が高利回りの秘訣

ここまでアービトラージ型、ディレクショナル型、イベントドリブン型という3種類のヘッジファンドの戦略を紹介しました。ここで取り上げた3種類の投資戦略はいずれも高い利益を見込めるので、多くのヘッジファンドは3つの戦略を兼用します。

 

この「ヘッジファンドは複数の利益率の高い戦略を兼用する」という前提にヘッジファンドに投資する際のリスクについて見ていきます。

主な3種類の運用リスクとは?

実はヘッジファンドに投資した際のリスクは大きく分けるとこちらの3つになります。

 

  1. 流動性リスク
  2. 価格変動リスク
  3. ブローカーの破綻リスク

 

それぞれのリスクの詳細についてこれから見ていこうと思います。

流動性リスク

まず最初に紹介するヘッジファンドに投資した際のリスクは、流動性リスクです。この流動性リスクというのは端的に言うと現金化までにかかる時間のことを指します。

 

実はこの流動性リスクに関しては、ヘッジファンドは結構高いです。なぜなら多くのヘッジファンド商品の場合、解約をする際には「決算発表の○○ヶ月前までの手続きが必須」といった制約があるからです。また解約や出資も基本的には年1回、多い場合でも半年に1回というところが殆どとなります。

 

なぜ、ヘッジファンドが解約や出資のタイミングにこのような制限を定めているかというと、それはヘッジファンドの運用方法にあります。成功報酬で利益が報酬に直結するヘッジファンドは、毎回綿密な投資戦略を立て利益を狙いに行きます。しかし、解約や新規での出資が度重なるとどうでしょう?運用資産が増えたり減ったりと落ち着かず、運用手法が定まりません。

 

投資信託のように、ただ市場の指標に合わせて運用するのではなく、運用資産に合わせてその都度適切な運用手法で運用を行うヘッジファンドは戦略通りの運用を行うためにも、解約や出資期間に制限を設けています。

 

しかし、ヘッジファンドがいわゆる株やFXのように、ワンクリックで金融商品を売ったり買ったりできる類の投資商品ではないという点は見逃せません。損失リスクとは少し違いますが、現金化までに要する期間が長い、つまり解約したいときにすぐ解約できない可能性がある流動性リスクに関しては他の投資商品よりも高いです。

ブローカーの破綻リスク

ヘッジファンドに伴うリスクで2つ目に挙げられるのが、運用元の倒産リスクです。当然ながらヘッジファンド投資には元本保証がない以上、運用元が倒産すれば投資資金は戻ってきません。

 

この点を考えてみるとヘッジファンドに投資をすると投資した全額が消えてなくなるリスクは確かにゼロではありません。この「全額損失するリスクがある」という話だけを聞くとリスクが高いように感じますが、これはそんなに問題のあるリスクではありません。

 

なぜならどの投資商品であろうと、運用元が崩れると全額がなくなるリスクがあるからです。例えば株式投資の場合は企業が倒産すれば保有株は紙切れになりますし、投資信託に関しましても運用会社が無くなれば元本が消えます。

 

それに国内のヘッジファンドの場合、破たんリスクはほとんどありません。なぜなら国内のヘッジファンドの多くはカバー取引という自分が出した取引の損失リスクが最小限になるような取引を出すことを徹底しているからです。

 

その結果として仮にファンド運用の責任者の投資判断が間違っていても、大きな損失が出ないような仕組みになっているのです。この点を考えると、ヘッジファンドに投資をする際に一番心配なファンドの破綻リスクに関しては、そこまで気になりません。

価格変動リスク

胴元の倒産リスクと同様にヘッジファンドのリスクの中で際立つリスクは、投資したヘッジファンド商品の価格変動リスクです。特にヘッジファンドに投資を考えているあなたは、ファンドに投資をするとどの程度の損失リスクがあるのかは気になると思います。

 

実はこの点に関しては、あなたが利用するヘッジファンド次第です。なぜならどんな投資商品であろうと、投資の世界においてはリスクの大きさはリターンの大きさと比例するからです。

 

つまり仮に今のあなたが年間で30%の利回りが狙えるヘッジファンドに投資する場合、最大で30%程度の損失が見込まれます。30%の損失という話を聞くとリスクが怖いと思うかもしれませんが、これは問題がありません。なぜならリスクとリターンは基本的に同じ範囲に収まる以上、リスクが怖いのでしたらリターンが小さいファンドを選べばよいのです。

 

それに多くのヘッジファンドはカバー取引を利用しているので、よほどのことがない限りは大きな損失が発生しない構造になっています。要するにカバー取引を採用しているファンドを見定め、期待利回りの調整をするだけで価格変動リスクは最小限になるのでリスクには十分に対応できます。

実はリスク管理に秀でている

先ほどヘッジファンドに伴う3つの投資リスクについて見てきましたが、実はファンド投資のリスクは他の投資商品に自分で直接投資するより、場合によっては低いと言えます。まずそもそも、ヘッジファンドの「ヘッジ」とは英語のheadge(避ける)から来ていて、資産の目減りを避けるという意味合いを含んだ言葉です。

 

ヘッジファンドに関しては、資産を「増やす」より、「減らさない」ことを第一に考えて運用を行うものが基本です。ヘッジファンドのリスク管理方法と1つとして一番わかりやすいものを挙げるとすれば、投資先を複数に分けることを徹底していること。

 

例えば株を主な投資対象にするヘッジファンドの場合、業績が悪く株価が下がった企業の株に「買い注文」を出す逆張りを行います。株式相場は上昇と下降を繰り返している為、思い切り下降したタイミングで購入すれば、反発して上昇した際に大きな利益を狙う可能性があります。

 

もちろんこの「逆張り」のみでの運用は投資リスクが高すぎますが、ヘッジファンドがあくまで逆張りに回すのは資金の1部。資金の大半は、順調に値上がりが期待できる株式に投資をすることが多いです。それに株式投資を中心にするとはいえ、日本経済全体の経済停滞リスクを考えて金や海外の株式に投資することが多いです。

 

要するにヘッジファンドは多種多少な投資手法で、複数の投資先に分散投資を徹底している以上、ヘッジファンドへの投資は単一の投資商品に投資するよりも安全です。リスクを恐れる人が多いヘッジファンド投資ですが、リスクヘッジという観点だけを見るとかなり優れている投資先と言えます。

海外では手法、戦略が失敗した事例も

先ほど、ヘッジファンドは比較的リスク管理がしっかりしているとお話しさせて頂きましたが、1点注意したいのが「レバレッジ」を利用した運用を行うヘッジファンドです。現状複数のヘッジファンドは、レバレッジをかけて運用を行っています。レバレッジというのは投資家から集めた資金にプライムブローカーなどから借り入れを行い、自己資本の何倍も多くの資金で運用を行うことを言います。

 

もし仮に、1000万円を運用して-10%の損失が生じれば、10万円の損失ですが、万が一1000万円の資金にレバレッジを10倍かけて運用していたら、1億円での運用となり、1,000万円の損失となります。レバレッジは効率的に使用すれば少ない資本で、大きなリターンを望めます。このようなことからも、大きなリスクを取りたくない方は低レバレッジで安定した運用が出来ているファンドを選ぶと良いでしょう。

 

ヘッジファンドの運用成績に関しては、ファンドマネージャーの手腕にかかっていると言っても過言ではありません。ファンド選びの際は、どんな経歴のファンドマネージャーが、どのような戦略で現在までどんな成績を出せているのか、しっかり確認しておくと良いですね。

期待リターンの高さ

ここまでヘッジファンド投資に伴うリスクの種類と、投資商品としてのリスクヘッジ具合にについて見てきました。<そこでここからはここまで見てきた内容をもとに、ヘッジファンドに投資をするとどの程度の期待損益が見込まれるのかについて見ていきます。

日本国内のファンドは15%前後

実はこのヘッジファンドに投資した際の期待利回りに関してはどのファンドに投資するかで変わりますが、一般的には15%前後になっています。いかがでしたでしょうか?15%という数値を見ると「高い」と思う人、「低い」と思う人、感じ方は人それぞれでしょう。

 

この15%という数値に対する評価は各投資家で変わりますが、株式投資の期待利回りの3倍なので一般的には大きな期待利回りと言えます。ここで、この15%の期待利回りの日本国内のヘッジファンドで1,000万円を運用するとどのように1,000万円が増えるのかについて考えてみます。

 

年数 元利合計 利息
1年目 11,500,000 1,500,000
2年目 13,225,000 3,225,000
3年目 15,208,750 5,208,750
4年目 17,490,063 7,490,063
5年目 20,113,572 10,113,572
6年目 23,130,608 13,130,608
7年目 26,600,199 16,600,199
8年目 30,590,229 20,590,229
9年目 35,178,763 25,178,763
10年目 40,455,577 30,455,577

 

このように仮にあなたが1千万円の資金を用意した上でヘッジファンドに投資をした場合、10年後の時点では手元の資金はなんと4千万円を超えます。10年で元手が4倍に増えるのは相当割の良い投資先と言えます。もちろん一口に国内のヘッジファンドといっても色々な会社があり、どの会社を利用するかでリスクもリターンも変わります。

 

さて、ここまでの話を踏まえ、ヘッジファンドで資産を運用してみたいをお考えの方の為に、ここからは国内のヘッジファンドの中で特におすすめの3社をランキング形式で紹介しようと思います。

おすすめの日本ヘッジファンドランキング紹介

これからおすすめの国内のヘッジファンドを紹介するにあたり、まずは今回取り上げる2つのファンド名を一覧にしてみました。

 

  1. BMキャピタル
  2. 日興レジェンド・イーグル・ファンド

 

ここで取り上げた各ヘッジファンドの特徴についてこれから簡単に紹介します。

BMキャピタル

BMキャピタル

第1位のBMキャピタルはバークレイズという外資系の金融機関で実績を積んだ金融のプロが立ち上げた国内のファンドです。このファンドの特徴は「損失を出さないことを第一に」しながら年間で15%程度の利回りを安定的に出していることです。

 

最優先事項を「損失を出さないこと」にしている以上、ヘッジファンドに投資するリスクが気になる投資家からも人気があります。そんな損失リスクへの心配が最小限に収まるBMキャピタルの詳細については、下記ページででまとめているので興味のある方は目を通してみると良いでしょう。

>>BMキャピタルの詳細紹介ページはこちら

日興レジェンド・イーグル・ファンド

日興レジェンドイーグルファンド

もう1つは日興レジェンド・イーグル・ファンド(以下日興レジェンド・イーグル)という会社です。この日興レジェンド・イーグルは先ほど紹介したBMキャピタルと違い、投資信託の運用会社です。

 

この日興レジェンド・イーグルの運用商品の特徴は一口の最低金額が一般的な運用会社よりも低いことです。先ほど紹介したBMキャピタルの一口の最低金額が1千万円である反面、日興レジェンド・イーグルなら1万円程度から投資ができます。

 

さすがにヘッジファンドのように年間で15%を超えるような利回りは期待できませんが、他のファンド商品よりはリスクが低いです。もしあなたがリスクが気になってヘッジファンドへの投資に二の足を踏むのでしたら最適な候補になります。

>>日興レジェンド・イーグル・ファンド詳細紹介ページはこちら

リスクヘッジがしっかりしている会社を選ぶ

さて、上記ではマネーブリッジ編集部おすすめのヘッジファンド運用会社を紹介させて頂きましが、ヘッジファンドには少なからず、詐欺と思われるファンドも存在しています。代表的なのは、ポンジスキームと呼ばれるものです。

 

わかりやすく説明すると、投資者から投資資金を集め実際には運用せずに、リターンが出たと偽り、他の投資者へ還元することで、いかにも運用が上手くいっているように見せかけ、出資金が他の投資者へ還元する金額を上回ることができなくなった段階で、解散してしまうといったようなものです。

 

そんな悪質なヘッジファンドに騙されないようにするために、どうすれば良いのか。そこで、1番に心がけたいのは「実際にヘッジファンドの担当者と面談をして納得するまで話を聞くこと」です。

 

「絶対に儲かります!」

「年40%は確実にリターンを出せます!」

 

そのような、美味しい話には要注意です。詐欺ファンドは投資者に顔を出しづらいこともある為 、出資する際は、しっかりヘッジファンドの担当者と実際に会い、面と向かって話を聞けるということころはファンド選びの際には重視したほうが良いでしょう。大切な資産を預ける訳ですから、心から信頼できるヘッジファンドに預けるべきですね。

理解した上で資産運用に活用

ここまで、ヘッジファンド投資に伴うリスクと期待損益について説明してきましたがいかがでしたでしょうか?

 

金融商品にはメリットもあれば、投資を行うにあたり懸念される部分ももちろんあります。これからヘッジファンドへの投資をお考えの方は、投資に伴うリスクもしっかり理解した上で出資を行えると良いでしょう。また、ファンドの担当者と面談を行う際は出資を検討しているファンド単体のリスクについてもしっかり尋ねておくことをおすすめします。

 

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