外貨預金と普通預金の違いとは?

外貨預金の始め方

誰でも利用ができる外貨預金ですが、普通預金と比較すると定期利用する人が少ないので実態がいまひとつ知られておりません。そこで、外貨預金のメリット・デメリットを説明する前に「外貨預金とは何か」というところを普通預金と比較した上で紹介していきます。

外貨預金と普通預金の違いとしては、以下の3点が挙げられます。

 

  1. 利益が発生する仕組みが異なる
  2. 預金保険制度(ペイオフ)の有無
  3. 各通貨と各金融機関で利息の計算方法が異なる

 

早速、上記3点を1つずつ見ていきましょう。

1、利益が発生する仕組みが異なる

普段私達が何気なく利用する銀行の普通預金と外貨預金では、お金を預ける際の仕組みが大きく異なります。まず前者の普通預金ですが、お金を日本円で預け入れるので年間0.001%程の利息が付く以外は預け入れた総額が増えることはありません。

 

他方で外貨預金の場合、日本円を外貨に変更した上で銀行口座に預け入れるのでその時の為替レートに応じて資産総額が変わります。例えば1ユーロ100円のレートの時に日本円20万円をユーロに換金して銀行に預け入れた場合、外貨預金口座に2,000ユーロが貯まります。

 

2,000ユーロを日本円に換金する際に、1ユーロ100円のままなら20万円の日本円に換金できます。しかしながら、為替相場は常に値動きするので同一金額のまま日本円に換金することは期待できません。ユーロを購入した後に円安が起こり、1ユーロの為替相場が105円になった場合はどうなるでしょうか?その場合、2,000ユーロは日本円で21万円に換算されるので最初に預け入れた20万円よりも総額が増えます。

 

外貨預金仕組み

 

このように外貨預金は通貨を変更するので円換算金額は、相場の値動きに応じて変動します。預け入れた段階で、満期時に貰える利息が計算できる普通預金とは全く異なる仕組みですね。

2、預金保険制度(ペイオフ)の有無

普通預金と異なり外貨預金には、ペイオフという1,000万円を上限とした元本保証制度はありません。「ペイオフって何?」という人に向けてペイオフを簡単に説明すると銀行が破綻した時に預け入れた金額が手元にも戻ってくる制度のことです。

 

預金保険制度により、当座預金や利息の付かない普通預金等(決済用預金)は、全額保護されます。
定期預金や利息の付く普通預金等(一般預金等)は、預金者1人当たり、1金融機関ごとに合算され、元本1,000万円までと破綻日までの利息等が保護されます。

引用:>>金融庁HP 預金保険制度(外部リンク)

 

ペイオフという預金保険制度があるために、「預金は安全」という神話が日本国内に広まっています。財産を守るという点でとても便利な元本保証ですが、外貨預金には付いておりません。そのため、外貨預金を利用するのならば、お金を預け入れる金融機関を厳選することが求められます。

3、各通貨と各金融機関で利息の計算方法が異なる

国内の多くの銀行は普通預金の年間利率を0.001%にしていますが、外貨預金の場合はあなたがどの国の通貨を保有しているかで利率が変わります。例えば、大和ネクスト銀行における米ドルの年間利率は0.35 %ですが、トルコリラの年間利率は6.00 %です。

 

金利
引用:>>大和ネクスト銀行 外貨預金 金利一覧(外部リンク)

 

そうなると、米ドルよりトルコリラに預けたほうがお得と思い込みがち。しかし、年間の利率が高い通貨は、金融市場における評価が低いという傾向があることを忘れてはいけません。つまり、通貨の発行元が金利を上げないと国や個人からの資金調達が難しい(=お金を貸してくれない)状況にあるということを意味します。高金利に目がくらみ投資をした途端に、無価値になったなんてことになったら笑えません。

 

そのため、年間の利率の高さで通貨を選ぶのはあまりおすすめできません。どの外貨を保有するかを考える際に、利率の高さと通貨の信用度には反比例の関係があるということを押さえておくと大いに参考になります。

 

また同一通貨においても、各金融機関で採用されている年間の利回りは異なります。先に紹介したトルコリラは大和ネクスト銀行では年利が6.00 %ですが、新生銀行の外貨普通預金では10.00%です。各金融機関で付帯利息が異なるのでどの金融機関を利用するかも検討する価値があります。

4、預け入れ時と引き出し時の手数料が異なる

銀行の普通預金と同様に外貨預金にも手数料があります。ただし外貨預金における預入時と引き出し時の手数料は、普通預金の手数料とは特性が大きく異なります。そこで、以下普通預金と外貨預金における預け入れ時と引き出し時の手数料の違いをまとめてみました。

預入時の手数料

銀行のキャッシュカードを利用してお金を預け入れれば、手数料がかかることはご存知だと思います。ただし普通預金における預入時の手数料は1回108円~216円と少額ですし、平日の営業時間内ならば無料で利用できる銀行も多く存在します。

 

他方で外貨預金の場合、日本円を外国通貨に換金して預け入れる際に再度為替手数料が発生します。この為替手数料は別途発生するわけでなく、日本円を外国通貨に換金して預け入れる際の為替金額 TTS(Telegraphic Transfer Selling rate)に含まれた形で存在します。TTSの金額は各金融機関で大きく異なるので、各金融機関のレートを確認した上でお金を預け入れることがポイントになります。

引き出し時の手数料

手元にお金が無い場合、コンビニのATM等を利用して銀行口座からお金を引き下ろすと思います。普通預金で預け入れたお金を銀行口座から引き下ろすと金融機関が定めた引き出し手数料が毎回かかります。この引き出し時の手数料は、預入時と同様に108円~216円という金額が一般的です。

 

他方で外貨預金の場合、外国通貨を日本円に換金して口座から引き出す際に為替手数料が発生します。この引き出し時の為替手数料は、預入時と同様に引き出し時の為替レートに含まれています。引き出し時の為替手数料の目安は、1通貨金額の2%と言われています。(1ドル100円の場合、為替手数料は2円)

 

なお、外貨を日本円に換金する際の為替金額はTTB(Telegraphic Transfer Buying rate)と言われています。TTBのレートに関してもそれぞれの金融機関で大きく異なるので、TTSと同様に利用前は必ず確認することをおすすめします。

 

TTSとTTBの違いの説明画像

 

さて、ここまで外貨預金とは何か?という点を普通預金と比較しながら説明してきました。続いて、資産運用で外貨預金を利用するメリットを紹介していきます。

外国通貨で預け入れる4つのメリット

普通に日常生活を送っていれば身近なようで遠い存在の外貨預金には、どんなメリットがあるか気になりませんか。ここでは普通預金ではなく、外貨預金に取り組むことで得られる4種類のメリットを紹介していきます。

1、為替差益で儲かる

まず1つ目は、為替差益という為替の変動を通して利益を狙えることです。為替レートは常に動いており、上がったり下がったりを繰り返しています。さてここで、1ドル80円の超円高の時に、日本円80万円を用意して1万ドルを手に入れた状況を想定してみてください。

 

1ドル価格の相場は105円~115円程度であり、1ドル80円というレートは明らかなドル安であり今後ドル高が見込めます。1年後に通常の相場価格である1ドル110円の為替価格に戻れば、1ドルあたり30円の為替差益が出ます。このように外貨貯金は為替差益がなく、年間の利息も0.02%しか期待できない日本円による普通預金と比較すると為替差益で大きく利益を上げることができるというメリットがあります。

2、金利で稼げる

為替差益もそうですが、純粋な金利という観点においても外貨預金は普通預金と比較して優れています。例えばソニー銀行というネット銀行の米ドルの普通預金の金利は、0.700%です。この0.700%という金利は日本円の0.001%の年間利率のなんと700倍。

 

他の通貨に目を向けてみると豪ドルは0.300%であり、南アフリカの南アランドに至ってはなんと2.00%。先述したように、金利の高さに飛びついてはいけませんが、資産を預けながら資産総額を増やしたい人にとって外貨預金の金利の高さには大きなメリットを感じられるでしょう。

3、お金が貯まる

お金を貯めようと思っても、ATMにお金があるとつい使ってしまうことはありませんか?そんな人であっても外貨預金に取り組めば、気軽にATMからお金を引き出せなくなるので無駄遣いをせずにすみます。

 

さらにお金を引き出す際には、為替手数料が毎回発生するので余程のことがないと、進んでお金を引き出そうという気が起こらないと思います。気軽にATMからお金を引き下ろせないことに加えて安くはない手数料がかかる以上、外貨預金に取り組めば結果としてお金が貯まるというメリットがあります。

4、預金封鎖に対する有効なリスクヘッジ

預金封鎖という言葉を聞いたことがあるでしょうか?預金封鎖というのは、政府が銀行に預け入れたお金を引き出すことを制限し、預け入れたお金に税金をかけるという国家政策です。

 

流石の安倍政権もこんな政策はしないでしょうが、日本政府は戦後直後の1946年に預金封鎖を行った前例があります。今すぐということはないでしょうが、このまま日本国の財政赤字が拡大すると2度目の預金封鎖が起こる可能性があります。ドルやポンドをはじめとした外国の通貨は、日本政府単独で政策を決めることが難しいので日本円と比較すると預金封鎖時のリスクが小さいです。

 

預金封鎖なんて想像したくはないですが、過去に行われた政策である以上、今後行われる可能性もゼロではありません。万が一起こってしまうと大変な状況になるので資産の一部を外貨で保有し、損失範囲を制限するのは有効な予防策と言えます。

 

さて、上記で説明した通りメリットが沢山の外貨預金。続いては反対に、外貨預金で資産運用を行うデメリットをまとめてみます。

外貨預金の3つのリスク(デメリット)

ユーロやポンドを使ってお金を貯める外貨預金は、日本円による普通預金と比較するとデメリットやリスクがいくつかあります。ここでは外貨預金利用前に必ず押さえておきたい、外貨預金における3種類のリスク(デメリット)を紹介します。

1、元本割れによる損失リスク

外貨預金では為替の値動きがプラスに働けば為替差益が狙えますが、為替の値動きがマイナスに働いてしまうと為替損失が発生するデメリットがあります。

 

為替損失が発生するとお金を預け入れる預金にも関わらず、預け入れたお金の総額が減ります。日本円で日本の銀行に預けていれば、額面上では「預けたお金が減る」ということは起きづらいので、この為替の値動きによる損失リスクが怖い人は、日本円による普通の預金方法でお金を預け入れるのが無難です。

2、為替手数料が高い

外貨預金の手数料の高さは、資産運用で外貨預金を利用する最大のデメリットであると言えます。先ほど説明した通り、外貨預金では日本円を預け入れるときにも、外貨を日本円に崩して引き出す時にも為替手数料が発生します。この2重に発生する為替手数料を考えると、外貨預金で利益を上げるのは簡単ではありません。

 

例えば日本円をドルに預け入れる際に1.5円の為替手数料がかかり、ドルを日本円に崩して引き出す際にも1.5円の為替手数料がかかるとします。その場合、預入時と引き出し時の為替手数料を合算すると3円がかかります。もし1ドル100円の場合、往復の手数料のレートは3%なので結構な額です。

 

外貨預金の場合利用する金融機関によって発生する手数料が異なる点からも、可能な限り手数料が抑えられる金融機関を利用する必要があります。店舗を持つ大手銀行よりは、ネット上での取引をメインとするネット銀行が比較的手数料が抑えられおすすめです。

3、預金保険制度という元本保証がない

為替の変動がある以上、外貨預金には預け入れた元金を保証する元本保証がないというデメリットは意識しておきたいですね。特に気をつけたいのは、預け入れた通貨それ自体の価値が無くなると巨額の損失が発生することです。ここ10年を振り返っても、ジンバブエやコートジボワールをはじめとしたアフリカ諸国でデフォルト(国が借りた借金を返せなくなること)が起こりました。

 

デフォルトが起きると「借金を返せない国」のレッテルが貼られ、その国の信用はがた落ち。通貨を手放す人が増え、つまり通貨の価値は暴落します。そのような状況が起こってしまうと元本保証を受けられないだけではなく、破産に追い込まれる程の大きな損失に直面する可能性があるのは外貨預金で運用を行うデメリットであると言えますね。

 

さて、ここまで外貨預金のメリット・デメリットを見てまいりました。ここまでの内容を踏まえ、外貨預金で資産運用を行いたいとお考えの方の為に、続けて外貨預金の始め方について見ていきます。

始め方

このコンテンツに目を通されている方の中には、外貨預金の利用方法を知らない人もいるかと思います。そこで、これまで一度も外貨預金を利用したことがない方に向けて、外貨預金を利用するための以下4つのステップを紹介します。

1、銀行口座を開設をする

普通預金と同様に外貨預金は預金の1種なので、銀行の口座開設をする必要があります。基本的にどこの銀行で口座を開設しても外貨預金の利用はできますが、為替手数料を考えるとネット型銀行の利用をおすすめします。

具体例を挙げるとであれば、ジャパンネット銀行や楽天銀行などが為替手数料に関しては比較的安価でおすすめです。徹底的に比較して、投資コストが一番省ける金融機関で口座開設を行いましょう。

2、通貨を選ぶ

銀行口座を保有していれば、店頭およびインターネット経由で外貨預金が利用できるようになります。ただし、それぞれの通貨で金利や為替手数料が大きく異なるので、どの通貨で外貨預金に臨むかは真剣に考える必要があります。

 

銀行によっては、外貨預金のシミュレーターを用意しているところもありますので、上手く活用できると良いですね。何となくではなく、先の見通しがしっかり立った段階で外貨預金を始めることが大切です。

 

3、定期預金か普通預金かを選ぶ

日本円による預金と同様に外貨預金にも、普通預金と定期預金があります。日本円と同様に普通預金よりも定期預金の方が利率は高いですが、途中解約における制約があるのでどちらが良いとは言い切れません。

 

ただし、外貨預金は円に換金する毎に為替手数料がかかるので、定期で契約して満期まで解約しないというのも賢明な選択といえます。ご自身がどういったスタンスで外貨預金と関わっていくかが、定期預金か普通預金かを考える際のポイントになります。

4、解約ルールを確認した上で日本円を預ける

日本円による預金と異なり外貨預金には解約時のルールが定められていることがあります。そのため、日本円を預け入れる前に解約時のルールをきちんと確認することが求められます。解約ルールを確認した上で問題がなければ、迷わず日本円を預け入れましょう。

 

さて、ここまで外貨預金の始め方について見てきました。続けて、資産を外貨預金で運用する際に意識したい注意点について見ていきます。

初心者が意識したい運用の注意点

ここでは、外貨預金の経験が乏しい方が意識しておきたい外貨預金で後悔しないための6つの注意点を紹介します。

1、積立を利用する

為替差益で損失が発生するリスクがある以上、初心者の間は少額から外貨預金に取り組みたいですね。少額から外貨預金に取り組む際におすすめしたいのは、毎月指定した金額からコツコツと取り組める積立型購入です。ここでは積立型購入の3つのメリットを紹介します。

無理せず継続ができる

積立型の場合、月数千円程度の少額から外貨預金に取り組むことができます。購入日と購入通貨を指定すれば、毎月指定した日付に指定した通貨を自動で定額購入することができます。大きな初期投資が要らない分、比較的少額金額から外貨預金に取り組みたい人と相性が抜群です。

購入条件を指定できる

積立型で外国通貨を購入する場合、購入条件を指定することができます。例えば1ドル120円以下の時にしか購入しないと指定すれば、1ドルのレートが120円を超えた時には購入せずにすみます。これにより、自分が当初希望する為替レートの範囲内で為替取引に臨むことができます。

購入単価を下げることができる

毎月指定した金額を積み立てに充てることで、1通貨あたりの購入単価を下げることができます。例えば毎月6,000円分のドルを購入すると決めた場合、1ドル100円の時は60ドル手に入りますが、1ドル120円の時は50ドルしか手に入りません。

 

2ヶ月の取引結果を考えてみると、12,000円で110ドルを手に入れたことになります。その際の1通貨あたりの平均単価は、109ドルになります。109ドルという購入単価は、初月の100円と翌月の120円の平均価格である110円よりも低い金額になっています。

2、各通貨の相場レートを確認する

株や不動産をはじめとした投資商品と同様に外貨預金で利益を上げるポイントは、安く買って高く売ることです。そのためにも、購入を考えている外国通貨の相場レートと現在の取引価格は適宜注意して確認しておきましょう。通貨の価値はマーケットの動向に応じて変動する以上、為替価格が短期的に大きく上下することがあります。ただし過去30年の為替相場の値動きを調べてみると、長期的にはその通貨本来の価値に戻ることが一般的です。

 

そのため、その通貨の基準相場価格と現在価格を照らし合わせた上で、今その通貨は「売り」なのか「買い」なのかを見定めましょう。現在の値動き状態だけではなく、相場価格と比較した上でその通貨の現在価値は「高い」のか「安い」のかを判断するのがポイントになります。

3、事前にシミュレーションをする

事前シミュレーションの質が外貨預金の勝敗の9割を決めてしまいます。シミュレーションのポイントは、「どの外貨をいくらの単価で買い」「いくらの単価になった時に売り」「いくらの利益を出すのか」を決めることです。特にポイントになるのは、「いくらで売るのか」という売却タイミングに関しては理想ケースと悲観ケースの2つを考えることです。

 

理想ケースは、自分の想定通りに相場が動いた時の売却ルールであり、悲観ケースは損切りタイミングを考える際の取引ルールです。いつ売るかを考えるときに忘れてはいけないのは、手数料の存在です。為替手数料は、日本円を外貨に預け入れる時と外貨を日本円に替えた上で引き出す際に求められます。為替手数料は各金融機関で異なりますが、売却価格を考える時は為替手数料の金額にも注意して決める必要がありますね。

 

事前シミュレーションを怠ると赤字が発生することや売却タイミングを逃して大幅な損失が発生することも想定されます。そのため、外貨預金に取り組む前に通貨の購入価格と売却価格に関するシミュレーションは念入りに行いましょう。

4、海外口座の利用を避ける

海外口座を開設することは、日本政府の金融政策から資産を守るのに大いに役立ちます。しかしながら海外口座は日本国内の銀行口座とは異なり、口座を維持するための最低預金金額が設定されているケースがあることには要注意です。この最低預金金額は金融機関が定めた最低預金金額のことを指し、預金残高がこの金額を下回ると毎月口座維持費が請求されます。

 

例えばシティーバンクはこの最低預金金額を30万円に設定しており、預金額が30万円を下回ると毎月3千円の口座維持費がかかります。また海外口座の開設には国内の銀行で口座を開設するよりも、複雑な手続きと時間がかかります。口座開設の手間と口座維持費を考えると、海外口座は外貨預金初心者とは相性が良くありません。海外口座へのこだわりがなければ、国内口座で外貨預金を始めることをおすすめします。

5、円高と円安のタイミングを使い分ける

1番最初に押さえておきたいのは、外貨預金の勝敗を分けるのは為替損益の結果であることです。為替の値動きで利益を上げるポイントは、円高の時に外貨を購入し、円安の時に購入した外貨を売却することです。このことを1ドル110円の標準相場を例にとって説明していきます。

 

1ドルが100円という円高時には、11,000円という元手があれば110ドル分のドル通貨が手に入ります。(1ドル単価が110円の時は100ドル分)その後円安が進み、1ドル120円になった時に保有していた110ドルを売却すると13,200円の現金が手に入ります。(1ドル単価が110円の時は12,100円)ここで見たように円高の時に外国の通貨を購入し、円安の時に購入した通貨を売却すれば利益が期待できます。「円高で買い、円安で売る」は外貨預金の原理原則なので注意しておきましょう。

 

さて、ここまでくれば外貨預金を始める準備は完了です。ここで、外貨預金を始めるにあたり悩みどころの「投資通貨選び」の参考になるよう、外貨預金におすすめの通貨をランキング形式で紹介していきます。

人気通貨の特徴と金利から考えるおすすめランキング

外貨預金を始めるなら、どの通貨が良いの?と思われる方もいるかと思いますので、外貨預金にぴったりな3種類の通貨をランキング形式で紹介していきます。

1位:ドル

ドルを1位にした理由は、世界の基軸通貨であることと他の通貨と比較して為替手数料が低いからです。特に後者の手数料は外貨預金で利益を出す際には1番考慮しなくてはいけないポイントであり、他の通貨と比較するとドルの手数料の低さが際立ちます。

 

ここで、ドルの為替手数料の低さを理解して頂くために新生銀行の外貨預金における主要通貨の為替手数料をまとめてみました。

 

主要通貨名 1通貨あたりの手数料
米ドル 0.15円
ユーロ 0.4円
英ポンド 0.6円
オーストラリアドル 0.4円

 

この数値を見てみても、ドルの為替手数料の低さが目に入らないでしょうか。世界の基軸通貨であるという立ち位置と手数料の低さを考えると、ドルは最も外貨預金に向いている通貨と言えます。

2位:スイスフラン

2位にスイスフランを選んだ理由は、通貨としての圧倒的な安定性です。

 

スイスフランを基軸通貨としているスイスは中立国で、他国からの侵略リスクや大きな政治的混乱がほとんど見込めません。そのため、短期間でスイスフランが暴落する事態は想定できないので資産の一部を外貨で保有したい人と相性が抜群です。

3位:豪ドル

3位の豪ドルは、預金金利が高いにも関わらず為替リスクもそこまで高くないという特徴があります。ドルの金利の高さを理解してもらうために新生銀行の外貨預金における主要通貨の年間の利率をまとめてみました。

 

通貨名 普通預金金利 定期預金金利(1ヶ月)
米ドル 0.01% 0.01%
ユーロ 0.001% 0.01%
豪ドル 0.40% 1%
ポンド 0.050% 0.10%
日本円 0.001% 0.025%

 

ここで紹介した通り豪ドルの預金利率は、普通預金においても定期預金においても他の主要通貨よりも高いです。金利が高い通貨は為替変動リスクが高い傾向がありますが、豪ドルは高金利でありながらも他の高金利通貨と比較すると為替変動リスクが低いので利率が高い通貨をお求めの方と相性が抜群という点でおすすめです。

 

ここまでくれば後は始めるだけということで、最後に外貨預金におすすめの手数料がお得な銀行をまとめておきます。

比較で分かる手数料がお得な銀行

メガバンクであろうがネット系の銀行であろうと、各通貨の金利にはそこまで大きな差はありません。しかしながら、通貨を交換する際に求められる為替手数料は各銀行で大きく異なります。そこで日本国内にある銀行の中で預け入れ手数料と引き出し手数料がお得な3つの銀行をまとめてみました。

1、ジャパネット銀行

ジャパネット銀行

色々なネット銀行がある中でジャパネット銀行は手数料の安さが随一の銀行です。日本円と米ドルを交換する際に必要な手数料は、引き出し時も預入時も1ドルあたり5銭です。ちなみにメガバンクを利用すれば、引き出し時も預入時も1ドルあたり1.5円程度のコストがかかります。

 

1ドルあたり5銭という数値はメガバンクの為替手数料は30分の1ですし、他のネット銀行と比較してもはるかに安いです。為替手数料を抑えたいということでしたら他の銀行の口座を持っていてもジャパネット銀行で口座を作る価値があると言えますね。

 

2、ソニー銀行

ソニー銀行

ソニー銀行は、為替手数料の安さに加えて取り扱い通貨の種類が多いという特徴があります。ほとんどの銀行が取り扱っている外貨の種類は6~8種類程度ですが、ソニー銀行はなんとその倍の12種類の通貨を取り扱っています。

 

肝心の為替手数料に関しては、日本円と米ドルを換金する際に必要になる1通貨あたりの手数料はたったの15銭。ジャパネット銀行と比較すると多少手数料が高いですが、一般的なネット銀行の半額程度の費用です。毎月500円から外貨預金の積立ができる上、取り扱う通貨の種類も多いので手数料以外の面でもお得な銀行と言えます。

 

3、新生銀行

新生銀行

ここまでネット型の銀行を紹介したので、対面型の銀行で外貨預金の手数料がお得な銀行を紹介します。メガバンクをはじめとして色々な対面型の銀行がありますが、新生銀行ほど外貨預金の手数料が安い対面型の銀行はありません。新生銀行で日本円とドルを交換する際の手数料は、引き出し時も預入時もなんとたったの15銭です。この15銭という手数料は、メガバンクの為替手数料の約10分の1ですし、下手なネット銀行よりも安いです。

 

新生銀行は全国各地に店舗を展開していますし、新生銀行の銀行口座はネット経由でも開設できます。ネット銀行に抵抗がある方は、ネット銀行並みに外貨預金の手数料が低い新生銀行を利用してみると良いかと思います。

 

 

最後にまとめです。

本文のまとめ

このコンテンツでは、外貨預金についてまとめて説明してきました。外貨預金は普通預金よりも高い利回りが期待できますが、割高な手数料や為替のリスクが気になるところが正直なところ。今回説明した内容を踏まえ、外貨預金を資産運用に組み入れるかしっかり吟味出来ると良いですね。

 

外貨に投資する方法は、外貨預金だけではありません。FXなど外貨に投資を行う方法は他にも多数存在しますので、複数の投資商品を比較し実際の投資を始められることをおすすめ致します。

 

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