投資信託はアクティブファンドとインデックスファンドのどっちがお得?

投資信託

通常、投資信託は主にアクティブファンドとインデックスファンドの二つの種類に分けることができます。ここではマネーブリッジ編集部がアクティブファンドとインデックスファンドのそれぞれの特徴と、投資信託で資産運用を行うにあたりどちらを選んだら有利なのかということを説明していくことにしましょう。

 

アクティブファンドとインデックスファンドのどちらの投資信託で資産運用を行おうかお悩みの方に、おすすめのコンテンツです。まずは、インデックスファンドについて見ていきます。

 

この記事の要点

・ご自身でこれから伸びるファンドを見つけ出す自身のある方はアクティブ型投資信託、それ以外の方はインデックスファンドを選ぶのがおすすめ。
・場合によっては多様な投資対象に投資するバランス型ファンドの利用も考える。
・投資信託は手数料も考慮して賢く選ぶべき。

 

インデックスファンドとは

まず、金融市場におけるインデックスとは指標のことを指し、日本の株式市場であれば日経平均株価やTOPIXが代表的な指標といえます。そんなインデックスファンドとは、このような指標に連動して動くように設定された投資信託のことを指します。

 

以下、ニッセイアセットマネジメントのニッセイ日経平均インデックスファンドというインデックス型投資信託の値動きを表したグラフとなります。いかがでしょうか?運用目標として設定した指標(赤線)と投資信託の価格(青線)はほぼ同様の動きを見せていることが分かるでしょう。

 

インデックス投信
引用:ニッセイアセットマネジメント株式会社 ニッセイ日経平均インデックスファンド

 

このように、目標としている指標が5%上がれば、同じく5%上がるように運用を行うのがインデックスファンドです。さて、ここからはそんなインデックスファンドの特徴を2つ見ていきます。

1、市場の動きがそのまま成績に

インデックスファンドは日本の平均株価のような「指標」に連動するように運用を行うため、市場にまんべんなく投資を行います。よってインデックスファンドを保有することで、その指標に沿った市場全体の流れが掴めます。例を挙げれば日本の平均株価である、日経平均株価に連動する投資信託の値動きを追えば日本株式の相場の流れをしっかりつかむことが出来ますね。

 

これはメリットにもデメリットにも成り得ますが、市場全体の成績が良ければもちろん利益ですし、成績が悪ければ同じように下がってしまいます。よって今後日本の株式市場に対して全体的に期待が持てると考える投資家の方は、日経平均株価やTOPIXに連動するインデックスファンドを保有すると良いでしょう。

 

因みに日本の市場に限らず、アメリカや海外の資産に対する指数に連動したものも多く販売されています。投資信託の場合運用はプロにお任せで投資の手間はどれを選んでも変わりませんので、国内だけではなく、海外の指標に連動するインデックスファンドも含め検討できるといいですね。

 

株価指標一例

日経平均(日経225) 日本を代表する225銘柄の上場株式の平均株価
TOPIX(東証株価指数) 東証一部の全ての国内株式の平均株価
NYダウ 米国を代表する企業30社の平均株価
s&p500 米国の大企業500銘柄平均株価

2、手数料が安い

一般的に、インデックスファンドは手数料率が低く抑えられています。まず前提として、インデックス投信は日経平均株価やTOPIXなどと言った、決まった指数(目標値)に連動するように作られています。よって、インデックス型の場合はただ市場と同じ動きをするよう、まんべんなく投資を行えば良いだけです。

 

こういっては何ですが、インデックスファンドのファンドマネージャー(その投資信託を運用するプロ)は比較的ラクに管理ができます。基本的には、一度組み入れ銘柄を決めてしまえば、その後よっぽどのことがない限り組み換えを行う必要はありません。

 

このような、運用の難易度や銘柄の組み換え回数の少なさから、インデックスファンドは管理に係る手数料は低く抑えられているという訳です。また、最近はノーロードファンドと呼ばれる購入に係る手数料が0円のファンドも多く販売されていて、低コスト化がどんどん進んでいると言えます。

 

インデックスアクティブ

 

ETF(上場投資信託)との違い

ここで、お話してきたインデックスファンドと運用の仕方がほとんど同じといえる「ETF」と呼ばれる上場投資信託についても触れておきます。ETFは株式と同じように取引所に上場していて、取引所が開いている時間であればリアルタイムに売買が可能な投資信託です。企業の株式のように、投資信託を株式市場に上場させてしまったと言えばイメージが掴みやすいでしょうか。

 

そんなETFもインデックス投信と同じように、指数に連動するように作られたファンドという点は同じですが、取引所に上場しているという点以外にも少し違いがあるので下の表で確認してみましょう。

 

ETFとインデックスファンドの違い

比較 インデックスファンド ETF(上場投資信託)
取引所 非上場 上場
売買時間 基本は翌営業日の価格 時価
購入手数料 金融機関によって異なる(ノーロードファンドもあり) 証券会社によって異なる
管理に係るコスト ETFより少々高め インデックス型投資信託より安い

 

ETFは株式と同じ扱いのため、銀行や郵便局での取り扱いはありません。購入には証券会社での口座開設が必要となっている点に注意が必要です。また、ETFは株式と同様に最低購入単位が決められています。例えば、TOPIX連動型上場投資信託というETFであれば最低10口からの購入。2019年8月28日現在1口1,528円という価格がついているので、1,528円x10口=15,280円と最低1万円強から購入が可能なイメージです。

 

インデックスファンドの場合は投資信託の場合は、毎月数百円からの積み立て購入が出来ることを考えるとETFのほうが初期投資額はかさみそうです。そこは、希望する投資額にあわせて上手に選択できると良いですね。さて、続いてはアクティブファンドについて説明していきます。

アクティブファンドとは

アクティブファンドは、インデックスファンドとは異なり特定の指標(目標)を設定せず、相場が良くても悪くても、常にプラスのリターンを狙っていく投資信託のことです。

 

ここでも市場にまんべんなく投資を行うインデックスファンドとは異なり、アクティブ投信では「これから成長する企業」を中心に投資を行います。よって、運用会社に所属している先鋭のファンドマネージャー達が、投資先のことを調査したり、またその成長性を予測したりするなどして、日々どのような投資効果があるかを研究します。

 

そのため独自に調査研究に手間ひまが掛かる為、アクティブファンドの投資信託の信託報酬(運用手数料)は比較的高めとなっております。早速そんなアクティブファンドの特徴2つについて、見ていきましょう。

1、大きなリターンを期待できる

アクティブファンドの場合は、投資のプロであるファンドマネージャーが時間をかけて分析を行った厳選された投資先へ投資を行える為、運用に上手くいけば大きなリターンを得ることが出来るでしょう。

 

例を挙げれば、人気の国内アクティブファンドのである「ひふみ投信」は過去1年半で資産を4倍以上に増やして大きな話題を集めました。このように、優秀なアクティブファンドへ投資することが出来れば、インデックスファンドでは期待できないようなスピードで資産を増やせる可能性があります。

>>国内で人気のファンドひふみ投信を徹底解説

2、多種多様な商品から選ぶことが出来る

インデックスファンドに関しては、特定の指標に合わせての運用となる為、種類は異なっても組み入れ銘柄はどうしても似通ってきてしまいます。その点、アクティブファンドはファンドマネージャーのスタイルに合わせて組み入れ銘柄は大きく異なってきます。

 

多種多様なファンドの中から投資者自身でこれから勢いを持つファンドを見つけ出す楽しみがある点は、アクティブファンドならではの特徴と言えますね。

 

さて、ここまでインデックスファンドとアクティブファンドの違いについて紹介してきました。ここまでくれば気になるのは、インデックスファンドとアクティブファンドのどちらを選べばいいの?という部分ですよね。続けては、2種類のファンドの選び方について見ていきます。

選ぶ際の決め手はあなたのスタンス次第

ではアクティブファンドとインデックスファンド、どちらの方が有利なのでしょうか?まず、アクティブファンドはファンドマネージャーの研究や調査を加味していくわけですから良い結果が出ると思われがちです。

 

しかしながら、過去の様々なアクティブファンドの運用結果を集計すると、半分が市場の平均を下回るといったショッキングな結果になっています。S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが公表している「SPIVA (S&P Indices Versus Active)」のデータよると、2016年上半期米国運用の株式アクティブファンドの約90%以上がインデックスファンドに勝てていないとの結果に。

 

アクティブ運用ファンドの9割が相場に勝てず――。S&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズは15日、米国の投資信託の2016年上半期の株式ファンドの運用成績を発表し、こんな結果を明らかにした。
引用:>>日本経済新聞 9割が相場に勝てず、米アクティブ運用ファンド S&P調べ (外部リンク)

 

わざわざ割高な手数料を支払って、手数料が割安なインデックスファンドに負けられてしまっては悲しいところ。とはいっても、10%程のアクティブファンドはしっかり結果を出している点から、アクティブファンドはファンド選びが運用成績に直結すると言えるでしょう。

 

上記の内容を踏まえて、ご自身でこれから伸びるファンドを見つけ出す自身のある方はアクティブ型投資信託、それ以外の方はインデックスファンドを選ぶのが無難でしょう。特に投資初心者の方には、仕組みが分かりやすいインデックスファンドがおすすめです。

 

自分の知らない銘柄が沢山組み込まれてしまっているアクティブファンドより、市場の上がり下がりだけを追っていれば良いので、なぜ下がったか?なぜ上がったか?に関しても新聞の社説やコラム、ニュースなどから情報を得ることが出来、投資の知識があまりなくとも理解しやすいはず。

おすすめの投資信託

さて、ここでは投資初心者の方に焦点を合わせ、以下投資信託デビューにおすすめのインデックス型投資信託、ETFをそれぞれ3つをずつ紹介していきます。

おすすめのインデックスファンド

以下、おすすめのインデックスファンドを表にまとめてみました。

 

投資信託名 信託報酬 実質コスト
>>eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)(外部リンク) 0.1512% 0.172%(2018年4月26日~2019年4月25日)
>>iFree TOPIXインデックス(外部リンク) 0.1512% 0.191%(2018年4月26日~2019年4月25日)
>>ニッセイTOPIXインデックスファンド(外部リンク) 0.1512% 0.178%(2018年2月20日~2018年2月21日)

 

いかがでしょうか?3つとも信託報酬は同じですが、実質コストはeMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)が一番低く抑えられていることがわかります。どのファンドも低コストで、人気の投資信託ですのでファンド選びの際には是非参考にしてみてください。

ETFで運用する際のおすすめ

手数料率ももちろん重要なポイントではありますが、ETFは取引所を介しての取引となるので、流動性(解約したいときに解約できる)も大事です。買ったは良いけど、買い手が見つからず売れないなんてことにならないように、日々の売買高(取引された量)も気にする必要があります。

 

ETF名 信託報酬 実質コスト 売買高(2019年8月2日)
1306 TOPIX連動型上場投資信託 0.1188% 0.1271% 3,196,340株
1308 上場インデックスファンドTOPIX 0.09504% 0.1239% 176,600株
1475 iシェアーズ・コアTOPIX ETF 0.0648% 0.1152% 145,043株

 

流動性が気になる方には1306 TOPIX連動型上場投資信託、とにかくコストを抑えたい方には1475 iシェアーズ・コアTOPIX ETFをおすすめします。

知っておきたいバランス型ファンド

この項目の最後に、インデックスファンド、ETFの他に投資初心者におすすめの「バランス型ファンド」について紹介しておきます。

 

まず、バランス型ファンドとは、投資対象を絞らずに複数の商品へ分散投資するファンドです。TOPIXに連動するように作られたインデックスファンドの投資対象は日本株のみですが、バランス型ファンドであれば株だけではなく債券やリートと呼ばれる不動産投資信託にも投資します。

 

また、日本国内のみならず海外資産も対象となります。バランス型ファンドの特徴として、分散投資でリスクが抑えられるだけではなく、リバランスをしてくれるという点があります。下の図を見ながらリバランスがどういった仕組みになっているのか確認してみましょう。

 

バランス型ファンド

 

上記の図では4つの資産に投資をし、それぞれの割合が同じとすると25%ずつ組み入れていることになります。しかし中身の金融資産の運用状況によっては国内株式の割合が多くなったり、外国株式の割合が少なくなったりバランスに差が出てくることも。このようにバランスが崩れると自動的に資産価値の増えているものを売って利益確定をし、反対に安くなっているものを買い増します。これをリバランスと言います。

 

リバランス

 

バランス型ファンドでは、1本で分散投資ができる上に、高くなった資産を売って利益を出すことと安くなっている資産を買い付けるという売買をしてくれますので、「忙しくてなかなか売ったり買ったりできない!」という方や「時間はあるけど売買するタイミングがわからない」という方に向いています。

 

バランス型ファンドには、運用者がピックアップした銘柄や債券を組み合わせたものや、複数の指数(インデックス)を対象として設定されたもの等、さまざまな組み合わせ方があります。今回はインデックス型のお話をしてきましたので、インデックスを対象としたおすすめのバランス型ファンドをご紹介いたします。

 

おすすめのバランス型ファンド

ここで紹介するおすすめのバランス型ファンドは、eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)です。eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)では8つの異なる資産に分散投資し、それぞれを12.5%ずつの割合で持ち合わせます。対象としている指数は以下の通りです。

 

投資対象
引用:>>三菱UFJ 国際投信 eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)

 

購入および解約に係る手数料はありませんが、信託報酬が1.512%、中身の資産の売買でかかった委託売買手数料や決算時にかかる監査費用を入れた実質コストが0.237%(2018年4月26日~2019年4月29日の報告書基準)となっています。さまざまな金融商品へまんべんなく投資を行いたいとお考えの方は、一度投資を検討しても良いでしょう。

2通りの買い方

さてここまで、インデックスファンド、ETFとアクティブファンドの違い、おすすめファンドからバランス型ファンドまでをご紹介致しました。ここまでくれば、あとは購入方法だけ。ここからは、投資信託の2つの買い方についてご説明致します。投資信託の購入方法については、以下の2種類があります。

1、一括購入

まとまった資金があり且つ安いタイミングであると確信できるのであれば、一括購入が良いでしょう。投資信託ももちろん値動きがありますから、安いときに買って高値で売るのが理想と言えます。

 

しかし、安くなっているかどうかなんて、未来人にしかわからないですよね。まとまった資金を準備するのが難しかったり、一括購入に抵抗がある方には次の方法がおすすめです。

2、るいとう(積立)

定期的に同じ金額で投資信託を買っていく方法です。月に一度、給与引き落としで積立預金をしている方はイメージしやすいと思いますが、毎月3万円ずつなど、自分で決めた金額の範囲内で投資信託を買付ていきます。

 

投資信託は口数単位で購入しますので、投資信託の価格が低いときはより多くの口数を、反対に高いときは口数を抑えて購入していきます。これで高いところで買ってしまう高値買いを避けることができます。この高値買いのリスクを減らす方法をドルコスト平均法といいます。

 

ドルコスト

 

いくら運用のプロが管理をしているからといって、かならずしも売却時に利益が出るとは限りませんし、もしかすると今後リーマンショックのような金融危機が起きて世界中の金融資産が暴落してしまうかもしれません。投資信託も毎日価格が変わるので、買うタイミングによっては後で値下がりしてしまう場合もあります。るいとうで月々積立てていけば高値買いのリスクも減らすことができますね。

 

因みに、投資信託の買い時については以下の記事に詳しくまとめておりますので、興味のある方はどうぞ。

>>投資信託の買い時と売り時とは?損をしないお得なタイミングを伝授

まとめ

日本の投資信託は全体的に手数料が高く、問題視されていましたが、現在はインデックスファンドにはじまりETFも盛んに売買され、だんだん是正されてきていると言えます。(アクティブファンドはまだまだ高いことが多いです。)

 

ノーロードファンドも数が増えてきましたので、入り口にかかるコストはあまり気にならないかもしれません。しかし信託報酬を含む実質コストは年間1%以下とはいえ、少しのコスト差であっても長期的にみれば大きな差を生み、最終的なリターンも低くなってしまいます。インデックス型投資信託やETFなどの低コストファンドを上手く活用して賢く運用していきたいですね。

 

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