余裕のあるセミリタイア生活は5000万円あれば十分実現可能!

セミリタイア
金融資産が5000万円を超えてくると、リタイアについて考える方もいらっしゃるのではないでしょうか?

貯金5000万円あれば完全リタイアは難しくても、セミリタイアなら実現できる可能性が高いと言えます。ここでは5000万円あっても完全リタイアが難しい理由と、40代・50代のセミリタイア生活におすすめな運用方法について解説致します。

まずはセミリタイアの定義について、完全リタイアや早期退職とはどのような違いがあるのか確認してみましょう。

編集部員
さくら
夢の早期リタイア!すんなり・・とは行きませんが、セミリタイアであれば5000万円というまとまった元手を生かして十分実現が可能です。

この記事の要点

・5000万円切り崩しだと十数年でゼロになる
・運用はリスクとリターンのバランスを見て決める

セミリタイアの定義

セミリタイアとは、定年退職の時期が来る前に退職し、割合の多くを余裕のある自身の時間としながらも、片手間で必要最低限の収入を得ながら生活するスタイルのことを指します。辞書に載っている言葉ではありませんが、1990年頃に大橋巨泉さんが発言したことで広く知られるようになりました。(大橋巨泉さんは芸能界から完全引退するわけではなく、海外生活の傍ら、たまにTV出演等をしていました。)

完全リタイアの場合は収入を得る活動を一切せずに持っている資産だけで暮らすスタイルのことを指します。よって、生活スタイルにもよりますが、セミリタイアよりもさらに多くのお金が必要となる傾向にあります。

 

早期退職は会社の早期優遇退職制度などを使って定年退職の時期よりも前に退職をすることです。セミリタイアは自分の意志で会社を離れるケースを指しますが、早期退職は会社業績の悪化など、企業側の都合によることが多いとされます。

セミリタイアの定義についてはおわかりいただけたでしょうか?セミリタイアというスタイルが一般的に知られるようになってから、セミリタイアをするには一体どのくらいのお金が必要なのか?という議論がされるようになりました。もちろん個人や家庭によって経済状況は様々ですが、5000万円がひとつの目安として定着していると言えます。

 

では、5000万円を保有している家庭は現在日本にどのくらい居るのでしょうか?

5000万円保有者の割合

金融資産の保有額別に、野村総研が階層区分をしているデータがあるのでご紹介致します。

野村総研
(引用)
・野村総合研究所「News Release 2018年12月18日」(外部リンク)

5000万円保有の家庭は、準富裕層に分類されます。日本全国5372.3世帯中、448.9世帯が準富裕層以上となりますから、現状100世帯中約8世帯で5000万円以上の金融資産を保有している計算になります。

100世帯中8世帯ですから、5000万円以上保有している方の割合はあまり高くないということがおわかり頂けるかと思います。

 

準富裕層という分類名だけを見ると、もう働かなくても一生困らないのでは?という感覚に陥りそうですね。年齢にもよりますが独身家庭であれば実現性は高いでしょう。しかし、実際完全リタイアとなると5000万円では足りない可能性がかなり高いと言えます。
次の章で、貯蓄が5000万円あっても完全リタイアが難しいと言われる理由を解説致します。

完全リタイアが難しい理由

ライフスタイルは様々ですので、5000万円で十分生活していける家庭もあれば5000万円では到底足りない家庭もあるでしょう。
ここでは日本の平均的な家庭を用いて検証していきます。

5000万円の寿命

都民のくらしむき

(引用)
・東京都の統計 「都民のくらしむき(東京都生計分析調査報告)」(外部リンク)

 

東京都の2人以上の世帯(勤労者世帯)では、毎月約37万円の支出が平均となっています。勤労者世帯では住宅ローンの支払や子供の教育費などがかかる家庭も多いことから、37万円は妥当な支出額であると言えるでしょう。

では、退職後も同じような生活水準で暮らしていくとすると、5000万円はどのくらいのスピードで減っていくでしょうか?

 

世帯種類 毎月の支出額 5000万円がゼロになるまで
夫婦2人世帯 37万円 11年と3ヶ月

 

わずか10年ちょっとで5000万円がゼロになってしまいます。

例えば50歳でリタイアをした場合、夫婦2人では60歳を迎えたあたりで5000万円がゼロになる計算です。65歳の公的年金支給までの間、収入源が無くなってしまいます。年金支給が開始された後でも年金だけでは足りず、無職の高齢夫婦は毎月約5万円程を切り崩しているというデータも出ていますから、少し不安ですね。

(参考リンク)
・金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」(外部リンク)

寿命までの期間を考える

ご自身があとどのくらいの期間生きるか占うことはできても、実際の寿命は誰にもわかりませんよね。長生きすることは大変素晴らしいことですが、反面お金がかかることも確かです。厚生労働省のデータを使って、年齢別の平均余命を確認してみましょう。

厚生労働省
(引用)
・厚生労働省「平成 30 年簡易生命表の概況」(外部リンク)

だいたい完全リタイアやセミリタイアを検討する年齢は35歳から55歳ぐらいではないでしょうか。5000万円を保有していたとしても、完全リタイアをする年齢が35歳であった場合、平均余命は男性で47年ですから、1年で100万円とちょっとしか使うことが出来ない計算です。途中から年金を貰ったとしても、生活はかなり厳しいものになることが想定されます。

 

セミリタイアでは完全に収入源を断つ訳ではありませんので、アルバイトで収入を得たり、投資運用で利益を出しながら生活費の足しにすることが前提となります。若い世代ではアルバイトの選択肢も多いでしょうが、平均余命が長いのでその分必要となるお金も多くなります。

反対に定年退職者とさほど変わらない年齢でセミリタイアを検討する場合、アルバイトの選択肢は狭まりますが、平均余命までの期間が短くなるので、5000万円あれば収入は比較的少なくても済むでしょう。年齢が高くなればセミリタイアでなく、完全リタイアも実現できる可能性が高まります。

 

セミリタイアは完全リタイアとは違ってアルバイトや運用などによる収入を得ることが必要です。資産運用によるもの~アルバイトまで収入を得る方法はたくさんありますが、どのようなポイントに気をつけて選択するべきなのか、解説致します。

目的にあった収入の獲得方法

セミリタイアに決められた職業はありませんから、基本的には収入が得られれば何でも構わないのですが、セミリタイアをする目的を今一度確認しておく必要があります。セミリタイアをする目的が「自身の時間を持つため」「余裕のある生活を送るため」等であるのにもかかわらず、会社員時代よりも過酷な内容の仕事を選んでしまったら、セミリタイアをした意味が無くなってしまいますよね。

アフィリエイトでインターネット広告収入を獲得したり、簡単な派遣やアルバイト等、セミリタイアを行う目的が果たせるような稼ぎの作り方を見つけられると良いでしょう。

 

しかし、セミリタイア生活を送りながら最低限の収入を得るとしても、手元にある貯金5000万円を寝かしっぱなしにするのは大変もったいないと言えます。

セミリタイア生活の質を上げることはもちろんですが、貯金5000万円を効率よく運用して、資金の寿命も長くさせることが大切です。しかし、いきなり運用すると言ってもリスクの高いものを選んでせっかくのセミリタイア生活が台無しになったり、貯金5000万円を大きく減らしてしまったら元も子もありませんよね。

ここで一度、リスクとリターンの関係について確認していきましょう。

リスクとリターン

リターンは、投資や運用によって得られる利益のことを指します。内容や投資・運用時期によっても結果はもちろん異なりますが、商品ごとに平均リターンというものが存在します。例えば日本株式の平均リターンは年間6%、国内不動産であれば4.6%というようにです。(2019年9月末時点)

もちろん100%この平均リターンの通りにいくかと言われればそうではありませんよね。ここで登場するのがリスクです。投資のリスクとは”価値が下落する可能性”ではなく、”リターンの振れ幅”のことを指します。

日本証券業協会

(引用)
・日本証券業協会「Lesson3リスクとリターン」(外部リンク)

 

過去の平均リターンをふまえて、どの程度ブレる可能性があるか?を表したものがリスクです。商品ごとにリスクが正確に決められているわけではありませんが、だいたいの目安とされているものがあります。

リスクとリターンには密接な関係があり、商品ごとにだいたいレベル分けがされます。

日本証券業協会 Lesson3リスクとリターン

(引用)
・日本証券業協会「Lesson3リスクとリターン」(外部リンク)

 

ローリスク・ハイリターンの商品があれば運用はきっと上手くいきますよね。しかし残念ながらそのような商品は存在しません。

5000万円貯金があれば、個人レベルで投資可能な商品のほとんどで運用が可能でしょう。しかし世の中に存在する運用商品は限られていますから、選択肢の中からご自身の希望リターンと取れるリスクを考慮して商品を選んでいく必要があります。

資金の寿命を長くするための運用(金融商品)

ここで、セミリタイアをするにあたって検討すべき金融商品を挙げてみました。

セミリタイアをするにあたって検討すべき金融商品

  1. 債券
  2. 投資信託
  3. 株式投資
  4. ヘッジファンド

まずは債券からご紹介致します。

1、債券

債券とは言え、個人向け国債のような低リスクなものから、新興国で発行されるリスクの高い債券まで様々な種類があります。

日本の債券

個人向け国債は現在最低金利の0.05%ですから、例えば貯金5000万円全額を個人向け国債にすると税金を引いて約2万円の金利が受け取れます。定期預金よりは高利回りなものの、資金寿命の伸長化を図るには及ばない商品と言えるでしょう。

先進国の債券

世界的に見ても政策金利が下がっている中で、高金利の債券を探すのはなかなか難しいと言えます。
為替の変動リスクに対してあまり抵抗が無いのであれば、先進国で発行される社債等が日本の債券よりも金利が高くてセミリタイア生活で利回りを得るのにおすすめです。

新興国の債券

債券のクーポン(金利)の高さと為替の変動によるリターンを狙いたい場合は新興国の債券も検討の余地に入るでしょう。新興国で発行される国債や社債は、信用度(破綻するリスクを表す目安)が低いので、総じて金利が高めに設定されます。破綻する可能性が先進国に比べて高いのに金利が低ければ誰も買わないからですね。

発行体は新興国の機関であっても、通貨は米ドルや豪ドル建てという債券もありますから、満期までの期間や金利、発行体の信用度を見て条件が良いものがあれば選択肢の一つとして考えてもよいでしょう。

 

債券は買う人と売る人の相対取引になることがほとんどで、株式のように流動性の高いものではありません。条件のいいものはすぐに無くなってしまうので、あらかじめ証券会社に予算などを含む希望などを伝えておいた方が良いでしょう。5000万円とは言わなくても高額であれば良い条件の債券を紹介(もしくは組成)してくれる可能性もあります。

2、投資信託

投資信託も投資方針や中身の組入れ商品によってリスク・リターンの関係が大きく異なります。

インデックス型

インデックス型の投資信託は、日経平均やTOPIXに代表される指数を目標として設定し、同じような動きをするように作られた投資信託です。ファンドの管理側としても手間がかからないため手数料が低く抑えられていることから、ここ数年で爆発的に投資残高が増えています。

いくつもの指数を組み合わせて、実質国内の債券~外国の株式まで複数の商品を投資対象としたものをバランスファンドと呼びます。
低コストでリスクを抑えた資産形成に向いていると言えます。分配金は比較的低めなので、セミリタイア者で分配金を受け取りたい人にはあまり向いていないと言えます。

アクティブ型

インデックス型とは対象的に、テーマを限定的に絞って組成されるため、売買や銘柄の入れ替えが頻繁に行われます。インデックス型に比べて手数料が高いですが、指数よりも高いリターンを狙って運用されます。分配金が高いファンドもあるので、セミリタイア者で分配金があれば良いなと考える方にはぴったりだと思います。

REIT

不動産投資法人を投資対象とした投資信託です。REITでは分配金を出すことで、税制が有利になることから分配利回りが3~4%を超すものがゴロゴロあり、分配金を狙った運用におすすめです。実質不動産では契約~管理に至るまで様々な労力がかかりますが、REITは金融商品なので購入後は保有しているだけで不労所得が得られます。セミリタイア者に限らず、年金受給者で分配金を使用しながら生活をする予定のある人に人気があります。

分配型?再投資型?

投資信託で度々話題に上がる分配型が良いのか、それとも再投資型が良いのかというテーマですが、ご自身の使い方によって区別すれば問題ないと言えます。

分配型で問題となっているのは、特別分配金(タコ足分配)と呼ばれる、元本を削って出す配当金です。結局は投資原資から払い戻しているだけなので、運用している意味が無いと言われますが、何も運用をせずに預金から削って使用するぐらいであれば、分配型の投資信託で運用しても問題ないでしょう。(もちろん価値が下がりすぎている場合は危険です)セミリタイア者や年金受給者で分配金を使いながら生活したい人には、分配型での運用もおすすめです。

反対に、分配金を使用する予定のないセミリタイア者は、分配型を選ぶ意味は無いと言えるでしょう。この場合は再投資をして投資原資に回した方が、資産形成の効率が上がります。

  • 分配型 →セミリタイアや年金受給者の中でも分配金の使い道が決まっている人
  • 再投資型→分配金の使用用途は無く、効率よく投資原資を増やしていきたい人

3、株式投資

株式もキャピタルゲイン(買い付け時と売却時の価格差益)を狙うか、インカムゲイン(配当金)を狙うかで、選ぶべき銘柄が異なります。

キャピタルゲイン狙いの場合は、値動きの比較的大きいものや、マザーズ、JASDAQ市場に上場している規模の小さい会社が主な狙い所となりますが、リスクが高くなるのも確かです。銘柄選定をするにあたって、会社の事業内容はもちろん財務状況等も見て選別する必要があります。

 

配当金利回りが良い会社は、成熟した優良企業に多いとされます(当てはまらない企業もありますが)。セミリタイアでアルバイト等をしていてもボーナス等の賞与は期待できませんが、株式の配当金が臨時ボーナスとなることもあります。配当金利回りランキング等を参考に銘柄選定するのもおすすめですが、株価が急落したことによって配当利回りが相対的に上がってしまっている銘柄などは気をつけましょう。

常に配当利回りランキングで上位につけている優良企業等がおすすめです。

4、ヘッジファンド

まとまった資金の運用先として、最近ヘッジファンドを選ぶ人が増えてきています。欧米では昔から主流な運用先ですが、日本では有力なファンドが長らく存在していなかったことや、村上ファンド事件などで良いイメージが育たず、影を潜めてきた過去があります。

ヘッジファンドは投資信託のように不特定多数に対して募集されるわけではなく、2名以上50名未満を対象とする私募の形式を取っています。少人数に限定しているため、情報が少なく、怪しいというイメージが先行してしまっていると言えるでしょう。

 

ヘッジファンドが私募の形式を取っているのは、あらゆる手段を使って利益を求める投資方針を掲げているからです。投資信託のように不特定多数に販売されるものは、金融庁の規制が厳しく、運用に使える手段が限られます。

投資信託は、全体的な相場の動きに左右されますが、ヘッジファンドでは相場が下がっているときでもリターンを上げられるよう、様々な手法が駆使されます。もちろん期待通りにいかないこともありますが、10年連続で平均リターンが10%を越すような成績を残すヘッジファンドも中には存在します。

本サイト内には、おすすめ国内ファンドをまとめた記事もございますので、ファンド選びの際には是非参考にしてみてくださいね。

株式取引などでは相場の状況を常に気にして、せっかくセミリタイアをしたのになかなか気が休まらないかも知れません。片手間で株式取引をするにしても、意外と時間を取られたりしてストレスが溜まるものです。ヘッジファンドはお金を預けた後は、プロがご自身に代わって運用してくれますので、心置きなくセミリタイア生活が送れるでしょう。

最低投資額が1000万円からとなっているので、5000万円のポートフォリオの一部をヘッジファンドに投資して、効率の良い運用をしながら質の高いセミリタイア生活が目指せると良いですね。また、貯蓄が5000万円あれば、当然金融商品以外にも投資用不動産を活用した運用でセミリタイア生活を送ることも可能となってきます。

資金を有効活用した不動産投資

投資用不動産を購入するまでに、物件の下見や契約、登記まで様々な労力がかかることは確かですが、それを乗り越えた後に定期的な家賃収入が得られるのはセミリタイアをする人にとっては安心間魅力的ですよね。

現在日本の投資用不動産から得られる利回りは平均で3~3.5%程度です。(取得費や修繕費等全てのコストを抜いて計算)5000万円で購入し、利回りが3%であれば年間の収入は150万円となります。(税金は考慮していません)不動産の条件によって利回りは上下しますが、条件のいい不動産はほとんど回ってこないと考えて良いでしょう。

 

せっかくセミリタイアをして余裕のある生活が始まっても、ハズレ物件を引いてしまうとまた会社勤めが必要になってしまうかも知れません。せめてハズレ物件を避けるポイントだけ簡単にご説明致します。

ハズレ物件を避けるポイント

  • 東京・大阪等の都市圏に絞る
  • 駅チカ以外は候補に入れない
  • 1981年(昭和56年)以降に建てられた不動産を選ぶ

大都市に絞るのは言うまでもありませんが、人が居ない地方で利回りの良い物件を見つけても、住む人(家賃を払う人)が居なければ意味が無いからです。また、交通の便も大切です。駅から10分は最低ラインとし、それ以外はよほど物件の状態が良い場合を除き候補にすら入れないようにしましょう。多少内装が悪くても、交通の便を優先的に選ぶ人が多いです。

昭和56年に改定された建築基準法が誕生しました。新しい基準では、震度6の自身でも倒れないような建築方法が取られています。日本は地震大国なので、地震対策がしっかりなされている物件の需要が高いです。命に関わることですから重要視されます。

5000万円でセミリタイアは可能か?まとめ

ここまでの説明を踏まえ、ズバリ5000万円でセミリタイアは実現可能であると言えます。

頑張って働いたお金を貯めて5000万円にした、5000万円の宝くじがあたった、、5000万円を相続したなど、5000万円を手にした理由はそれぞれあると思いますが、5000万円あればセミリタイアは十分可能ですね。

完全リタイアをするには少々不安が残りますが、セミリタイアで必要最低限の収入を得ながら5000万円を運用し、余裕のある生活を満喫することができるでしょう。本記事が、セミリタイアを検討している方の参考になれば幸いです。

編集部員
さくら
5000万円というボリュームある資産を最大限に活用し、夢のセミリタイアへ一歩前進できるト良いですね!

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