リスク許容度別!資産5000万円で上手にポートフォリオを組むコツ

5000万円のポートフォリオ

5000万円もの資産ともなれば、運用方法の選択肢は星の数ほどあると言っても過言ではありません。

「株式投資がいいかな?」
「いや、国債が低リスクって聞くし・・。」

手元の5000万円を、何で運用しようか迷ってしまっている方も多いはず。

でも、ちょっとまってください。

5000万円もの資産をなにも、1つの金融商品で運用する必要はありません。

投資の基本は「分散投資」。

ご自身にあった適切な投資ポートフォリオを組んだ上で、5000万円の資産を複数の金融商品へ分散して投資する。

そうすることで、資産損失のリスクを最大限に抑えながらも、納得の行く運用成果が期待できるはずです。

ここでは5000万円保有者を対象に、それぞれのリスク許容度に合わせた運用ポートフォリオをご紹介致します。

この記事を読めば、手元の5000万円の資産を何にどの割合で投資すべきかがわかります。

さて、皆様の中にはせっかくの5000万円を失いたくないからと、運用に踏み出せない方も多いと思いのでは。

しかし、増やす努力をせずに使っていったら、5000万円あっても底をつくのは時間の問題。

始めに、5000万円というまとまった資産をさらに運用して増やす意味について見ていきます。

この記事の要点

・リスク許容度をベースに運用ポートフォリオを組む

・ポートフォリオは随時見直し・組み直しが必要

・自身でもポートフォリオ作成に自身のない人はヘッジファンドに運用を任せても良い。

5000万円保有者は運用しているのか?

ある程度のまとまった資金がぽんと入ってくると、投資や運用をしなくてももう気楽に遊んで暮らせそう。

そう考えが一瞬でもよぎった方、いませんか?

ここで衝撃の事実、お金持ちこそ資産運用しているということをデータを用いて見ていきます。

富裕層でいられるのには、運用を行っていることが大きく関係していることをご存知でしょうか。

お金持ちが毎年増加している

まず、野村総研が毎年発表している「金融資産保有額別の階層区分データ」があるのでご紹介致します。

金融資産保有額別の階層区分データ

(引用)
野村総合研究所「News Release 2018年12月18日」(外部リンク)

 

このデータに照らし合わせると5000万円保有の場合、あなたは「準富裕層」に分類されます。

日本全国5372.3世帯中、448.9世帯が準富裕層以上。

ざっと、現状100世帯中約8世帯で5000万円以上の金融資産を保有している計算になります。

いかがでしょうか?結構5000万円以上の資産をお持ちの方、多いようですね。

またこのデータによると、近年この準富裕層より上位区分の「富裕層・超富裕層」がぐっと増加傾向にあるとのこと。

お金持ちが増えているのです。

富裕層・超富裕層数は2000以降最も多かった2015年の合計世帯数121.7万世帯と比べると、なんと約5万世帯も増加。

増加の理由は様々憶測できますが、主な理由は以下富裕層による「資産運用」による結果が大きいとされています。

2013年以降の景気拡大と株価上昇により、純金融資産が5,000万円以上1億円未満であった「準富裕層」と1億円以上5億円未満であった富裕層の多くが資産を増やし、それぞれ富裕層・超富裕層に移行する傾向が継続したことが要因と見られます。

引用:野村総合研究所 News Release 2018年12月18日

準富裕層が保有している金融資産(特に株式)の価格上昇によって、区分がランクアップしているとのことです。

お金持ちは既にある資産を株式などで運用し、さらに資産を増やしどんどんランクアップしているという事実。

このことから、5000万円保有者の多くは運用をして、さらに資産を増やしているということが結論付けられます。

またまとまった資産を運用すべき根拠としては、以下の法則も挙げられます。

r>nの法則

これから紹介するr>nの法則は、フランスの経済学者であるトマ・ピケティが唱えた法則です。

rはリターンのことで、投資や資産運用による利益、gはグロースのことを指し、労働によって得られる収入のことです。

r>nの法則

そしてピケティは、労働の対価として受け取る収入(g)よりも、投資や資産運用によって得られる儲け(r)の方が大きいことを発表しました。

つまり、日々の労働をいくら頑張っても、投資や資産投資で得られる不労所得は超えられないということです。

せっかく5000万円という元手があるのなら、そのまとまった元手を動かして更に資産を増やしていく。

銀行にぐっすり寝かしておくより、ずっと効率的ですね。

さて、ここまでの説明で資産5000万円を運用する必要性については理解できたのではないでしょうか?

ここからが本題、実際に資産の5000万円を運用する際にはどの方法がベストなのか。ここについて、解説していきます。

実際の運用方法を決める際には、まずご自身のリスク許容度について把握することが大切です。

リスクとリターンについて理解する

投資におけるリターンは、そう「利益」のことですね。

これについては、皆さん正しく認識されていることと思います。

問題は、リスクの方です。

え?リスクって「お金が減ること」じゃないの?なんて声が聞こえてきそうですが不正解です。

投資におけるリスクとは、価値が下落する可能性”ではなく、"リターンの振れ幅"のことを指します。

日本証券業協会 Lesson3リスクとリターン

(引用)
・日本証券業協会「Lesson3リスクとリターン」(外部リンク)

 

過去の平均リターンをふまえて、どの程度ブレる可能性があるか?を表したものがリスクです。

商品ごとにリスクが正確に決められているわけではありませんが、だいたいの目安とされているものがあります。

日本証券業協会 Lesson3リスクとリターン

(引用)
・日本証券業協会「Lesson3リスクとリターン」(外部リンク)

 

ご自身がどのくらいの価格の振れ幅なら許容できるのかによって、組み合わせる商品や割合を決定していきます。

ローリスク・ハイリターンの商品があれば一番良いのですが、残念ながら世の中にそのようなおいしい商品は存在しません。

ご自身の取れるリスクに沿って、ポートフォリオを構築していきましょう。

とはいえ、何をどう組み合わせればご自身の許容リスクに合ったポートフォリオになるかわかりませんよね。

難しいと思うので、まずはお手本を紹介致します。

GPIFの運用方法

5000万円とは比較にならないぐらい大きな金額ではありますが、ポートフォリオを組んで運用している機関がGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)です。

具体的には、日本の公的年金である厚生年金と国民年金の積立金の運用を行っています。

GPIFのポートフォリオ

GPIFは国民の大切な年金の運用を任されていることから、

  1. 長期的に見て安全であること
  2. 投資効率の良さ

この2点を最大限に重視した、以下のようなポートフォリオを基本パターンとして定めています。

安全かつ高リターン、これは参考にしないわけにはいきませんよね。

GPIF 基本ポートフォリオの考え方

(引用)
・GPIF「基本ポートフォリオの考え方」(外部リンク)

 

GPIFの運用ポートフォリオをご覧になってみていかがでしょう?

株式・債券と金融商品別に見ると、株式50%:債券50%の割合になっていることがわかります。

ポートフォリオは常にこの割合が維持されるわけではなく、割合は相場状況などを見て常時見直されます。

もちろんGPIFでは運用のプロ集団が集まってポートフォリオを組成、また運用額が大きいことから個人では扱えない運用商品も扱っています。

そっくりそのまま真似することはできませんが、ポートフォリオの割合は参考になるのではないでしょうか。

GPIFの運用成績

さて、気になるのは上記のポートフォリオ通りに投資したら、どれくらいのリターンが望めるか。

ここですよね。

ずばり、GPIFが市場での運用を開始して以降18年間の収益率は+3%です。

+3%と言うと「なんだそんなもんか」となりそうですが、資産総額が160兆円あまりになりますので、+3%であってもかなりの収益となっています。

これまでの累積収益額は約67兆円となっており、GPIFの運用はまずまずと言えるのではないでしょうか。

GPIF 2019年の運用状況

(引用)
・GPIF「2019年の運用状況」(外部リンク)

 

さて、ここまでGPIFの運用ポートフォリオを見てまいりました。

とはいっても、GPIFは運用の元本が100兆円を超えているということもあり、5000万円の運用にそっくりそのまま取り入れるのは難しいかもしれません。

そこで続けて、マネーブリッジ編集部が5000万円運用にピッタリの運用ポートフォリオをリスク・リターン別に4つ紹介していきます。

ローリスク型のポートフォリオ

ローリスク型のポートフォリオ
期待できる利回り:1%

1つ目は、ローリスク型のポートフォリオです。

そこまで資産を増やせなくても良いから価格の振れ幅を少なくして、5000万円を極力減らしたくないという方は、

組入れ商品

  • 定期預金
  • 個人向け国債
  • 先進国の債券
  • 手数料のインデックス型の投資信託

などを中心に、ポートフォリオを組んでみましょう。

投資初心者の方はまず上記のようなポートフォリオを基準とし、投資の感覚を掴んでからポートフォリオの入れ替えをするのもおすすめです。

ローリスク・ローリターンな定期預金及び個人向け国債からの収益はほぼ望めませんから、ここでの収益頭は先進国の債券と、インデックス型の投信となります。

先進国の債券は発行体や通貨にもよりますが、だいたい1~2%ぐらいの利回りが見込める債券が多いです。

ローリスクのポートフォリオで期待できる収益

5000万円を年率1%の利回りで運用すると、10年後には5523万円まで増加する計算に。

野村證券 マネーシュミレーター

(引用)
・野村證券「マネーシュミレーター未来電卓」(外部リンク)

 

利回りが1%と小さなものであっても、10年間も運用すれば5000万円が5523円(+523万円)にまで増加します。

元手となる資金が5000万円と高額ですので、利回りが低くとも期待できるリターンはまずまずものとなります。

さらに10年間という長期の運用期間を味方につけたことで、複利の効果が発揮され、年を追うごとにポートフォリオの収益率は上がっていきます。

おすすめ!ミドルリスク型

REIT
期待できる利回り:3%

2つ目は、ミドルリスク型のポートフォリオです。

ある程度の価格の振れ幅は想定の範囲内として、5000万円を元手にリターンも少し狙っていきたいという考えの方。

そんな方は、ローリスク型ポートフォリオで中心になっていた商品の割合を少し下げて、次の商品もポートフォリオに組み入れてみましょう。

組入れ商品

  • 日本株
  • 外国(先進国)株
  • 外国債券
  • REIT(リート/不動産投資信託)

日本で暮らしていく以上、基準の通貨は円ですよね。

よって、ドル建てで資産持っていると「円高ドル安」になった場合最終的に損失がでる可能性があります。

とは言っても、円建て資産だけで運用しているとどうなるか。

円安ドル高になった時には、資産全体の価値が下がってしまいます。

つまり、為替レートのリスクを抑える意味で、円とともに外貨を保有するのはポートフォリオを組む上で大変重要です。

さらに、間接的に不動産投資を行うREIT(リート)も比較的に配当利回りが良いのでポートフォリオに組み入れてみましょう。

日本の税法上、REITの管理・運用を行う不動産投資法人が、利益の90%以上を配当金とすると会社でかかる法人税がゼロになるため、積極的に配当金を出しています。

だいたい、3.5%~4%程の配当利回りと考えて良いでしょう。

実物の不動産を購入しようとすると5000万円はほとんど購入費用に回ってしまい、分散投資ができません。

不動産投資の良いところはREIT(リート)で十分享受できますので、5000万円のポートフォリオにREIT商品を組み込むのがおすすめです。

ミドルリスクのポートフォリオで期待できる収益

(引用)
・野村證券 マネーシュミレーター未来電卓

 

5000万円を年間3%の利回りで運用出来た場合、10年目では1500万円以上の運用収益を上げることが出来ます。

いかがでしょうか?

これだけ増えれば十分だ、そう思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。

5000万円の資産をリスクを抑えながらも、最大限効率的に運用したいとお考えの方にはこのミドルリスクのポートフォリオがピッタリと言えますね。

ハイリスク型

3つ目は、ハイリスク型のポートフォリオです。

ハイリスク型ポートフォリオ
期待できる利回り:7%

資産価値の振れ幅が大きくなる可能性もありますが、5000万円を活用して積極的なリターンを狙っていきたいと考える方は次の商品もポートフォリオ内に採用してみましょう。

組入れ商品

  • 日本の中小株
  • 新興国の債券
  • 外国債券
  • 仮想通貨

日本の中小株というのは、マザーズやJASDAQ市場に上場している中小企業の株式のことです。

売買高が少ないものだと、売りたい時に売れない流動性のリスクが高まりますので十分注意が必要。

また、ひとつの材料で株価が大きく動くケースが多いですから、銘柄選びは慎重に行いましょう。

新興国の債券は、発行体の信用リスクや為替変動のリスクを負うことになることをお忘れなく。

発行体の倒産や為替の動きによっては、損失が出る可能性があります。

仮想通貨は皆様ご存知、ビットコインなどに代表される新たな決済手段ですよね。

短期間で売買を繰り返して利益を出すケースが多いので、あまり時間を取れない人はポートフォリオ採用を避けたほうがベターでしょう。

ハイリスクのポートフォリオで期待できる収益

野村證券 マネーシュミレーター未来電卓

(引用)
・野村證券 マネーシュミレーター未来電卓

 

ハイリスクのポートフォリオでの運用がうまく行き、10年間で平均7%の年間利回りが得られると、5000万円はほぼ2倍に跳ね上がります

10年連続で運用が上手くいく保証はどこにもありませんから、もちろん下落することも想定の範囲内に入れておくべきです。

運用期間が長くなれば長くなるほどチャンスも多くなりますから、気長に運用しましょう。

また、ポートフォリオはずっと同じ割合で保有するわけではなく、時期によっては入れ替えが必要となります。

先述した、GPIFでも同じように投資割合は何度も変更しています。

そうなると、聞こえてきそうなのが

「ポートフォリオを組む時間も無いし、ましてや入れ替えるなんて面倒くさい」

「でも、リターンは欲しい」

こんな声。どうでしょうか?

少なくとも、筆者はそう思ってしまいました。

筆者と同様によくばりなあなたにおすすめなのが、次の運用方法です。

ヘッジファンド

5000万円の運用ポートフォリオ作成は、自分では出来なさそう。

そんな方は、ヘッジファンドに5000万円の資産運用をまるまるおまかせしてしまうのはいかがでしょうか。

ヘッジファンドとは?

ヘッジファンドでは、投資者から預かった資産を投資のプロが戦略的に運用。

つまり、ポートフォリオの作成から実際の運用までまるまる投資の専門家にお任せできます。

投資者がやること言ったら、投資先ファンドの選定、入金だけ。

それだけです。

ヘッジファンド

ヘッジファンドは投資信託とは異なり、投資家の募集人数に縛りがかかっている代わりに、使える運用手法は格段に多くなります。

アービトラージなど、相場が下がっていたとしてもリターンを得られるような運用手法で運用を行い、その平均利回りは10%を超えることも珍しくありません。

個人でGPIFのような機関に自身の資産を運用は依頼できませんが、ヘッジファンドならGPIF運用者に引けを取らない運用のプロに自身の資産を運用してもらえます。

5000万円という大金を自分で運用するのは気が引けるという方や、ポートフォリオを組む時間がない忙しい方にはヘッジファンドに5000万円の運用をおまかせしてしまう

これも、大変賢い運用方法だと言えるでしょう。

ちなみに、マネーブリッジ編集部でも現在まとまった資産をヘッジファンドを含むポートフォリオで運用中。

運用成績や投資状況について随時更新しておりますので、5000万円クラスの資産の運用をヘッジファンドでとお考えの方はぜひご参考ください。

投資6年目ですが、なかなかいい感じで運用できていますよ。

>>編集長マサシの投資成績・運用ポートフォリオをみにいく

最後に、まとめです。

5000万円で作るポートフォリオまとめ

5000万円を使ってどのようにポートフォリオを組んでいくかは、

ご自身がどの程度の価格の変動幅なら耐えられるか?

ここに、尽きます。

この5000万円を使って生活費も賄う人は、ローリスク型でキャッシュの比率を多めにすべき。

5000万円は完全に運用に回せる人は、場合によってはハイリスク型でも問題ないでしょう。

ちなみに、本サイトには他にも5000万円の運用方法について綴った記事もございますので、ポートフォリオに組み込む金融商品選びの際にはぜひご参考ください。

>>5000万円のおすすめ資産運用方法!実際の投資体験から厳選しました

また、ポートフォリオは一度組んでも、しばらくしたら入れ替えや割合の変更が必要です。

いちいち投資商品を決めて、5000万円の投資ポートフォリオの入れ替えをするのは億劫だという人。

そんな人は、最後に紹介したヘッジファンドを選択されることを検討しても良いですね。

編集部おすすめの国内ファンドについては、以下記事にまとめています。

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