貯金3000万円を運用すればセミリタイアを視野にいれても◎

3000万円運用
3000万円というと大きな金額ですし、「これ以上働いて稼がなくても一生暮らしていけるのでは?」と考える方もいらっしゃるのではないでしょうか?しかし、3000万円あったとしても全く足りないケースがほとんどです。

 

貯金3000万円を運用せずに切り崩すだけのリタイアはかなり厳しいと言えます。しかし、運用しながらのセミリタイアなら可能です。ここではその根拠と、セミリタイアにおすすめな運用方法についてご紹介致します。ではさっそく、貯金3000万円で完全なリタイアが難しいといえる理由の1つ目である3000万円の寿命、運用しない場合3000万円はどれくらいの期間持ち堪えることが出来るのかを、統計データを使って見てみましょう。

 

この記事の要点

・3000万円は意外とあっという間に無くなる
・アーリーリタイアをすると年金が減る
・セミリタイアなら片手間で運用しつつ余裕のある生活が可能

貯金3000万円の寿命は短い

統計データをもとに、貯金3000万円はどのくらいの期間持つのか検証してみましょう。

3000万円は案外あっという間になくなる

個人や家庭によってライフスタイルはそれぞれですから、年間に使うお金の量も様々ですが、ここは平均の値を使います。2018年度の家計調査によると、2人世帯(平均年齢59歳)の平均支出額が月に287,315円、単身世帯では162,833円となっています。
参考:>>e-Stat 政府統計の総合窓口(外部リンク)

 

2人世帯では単純計算で年間に約345万円使うことになりますから、3000万円は10年を過ぎたところでマイナス圏に突入します。

3000万円運用

10年目でマイナス圏に突入し、その後20年目にはもともとあった3000万円の倍以上が支出となって消えていくことが分かります。50歳でアーリーリタイアした場合、60歳になる頃には資金が底をつき、65歳の年金支給期間までの間に必要な生活資金が無くなってしまいます。単身世帯でも、約16年で限りになくゼロに近くなる計算です。

 

3000万円運用

 

預貯金3000万円の切り崩しで暮らすとなると、支出を抑える他ないので生活レベルをかなり落とさざるを得ないことがわかりました。しかし日本には年金制度がありますよね。預金3000万円に加えて年金を貰えれば少しは贅沢できるんじゃないの?と思う方もいらっしゃると思います。

 

では3000万円で完全なリタイアが難しいといえる2つ目の理由、減額される年金についても見ていきましょう。

早期退職で年金額ががくんと下がる

現在日本では65歳(男性:昭和36年4月2日生まれ以降、女性:昭和41年4月2日生まれ以降の場合)から老齢基礎年金の支給が始まります。国民年金の部分は変わりませんが、アーリーリタイアをすると、会社に勤める期間が短くなるので、厚生年金を納める期間も応じて短くなります。よって貰える金額も低くなります。

 

60歳の定年まで働いた場合と、50歳でアーリーリタイアした場合の支給額を確認してみましょう。

60まで働いた場合の年金

現在50歳の方(昭和44年生まれ)が60歳で定年退職、保険料を新卒の22歳から継続して納めていた場合にもらえる年金は単身世帯で月に約17万円、夫婦合わせると22万円となるケースが標準的であると言えます。
参考:>>明治安田生命 生活福祉研レポートの雛形(外部リンク)

50歳で退職した場合

勤務時の年収などによって年金額は異なりますが、50歳でアーリーリタイアした場合の年金額は平均で月に約14万円(夫婦合わせると19万円)です。

参考:>>日本年金機構 国民年金(老齢基礎年金)

 

国民年金部分は退職後も納めていたために受給額に変わりはありませんでしが、厚生年金はアーリーリタイアするともちろん支払期間が短くなるために減額となります。月々に3万円ほどの差ですが、年間で36万円、65歳から85歳までの20年間の合計だと約720万円ほどの金額差となります。アーリーリタイアをすると、貰える年金額はトータルだとかなり少なくなることがわかります。

 

では次に、50歳で早期退職し、85歳までの35年間でどれくらいのお金が必要なのか見てみましょう。

今後どのくらいのお金が必要か

年金を貰う前と貰い始めてからでは月々の切り崩し金額が異なるので、時期を分けます。

年金の受給が始まるまで

50歳で早期退職をして65歳の年金受給開始までの間預貯金の切り崩しのみで生活するとします。期間は15年ですね。夫婦2人世帯の月々の支出が平均約29万円だったので、年間348万円の支出。年金がもらえるまでの15年間では合計約5220万円を支出することになります。前述のとおりですが、3000万円の貯金では到底足りない計算です。

年金受給開始後~

65歳からいよいよ年金の支給が始まります。50歳で早期退職した場合、夫婦2人では月々の受給額が約19万円です。月々の支出額は約29万円だったので、29万円ー19万円=10万円を切り崩すことになります。年間にすると120万円の支出です。

 

85歳まで生きた場合、65歳の年金支給開始から20年で2400万円と年金をもらい始めたとしてもかなりの金額が預貯金から出ていくことが分かります。50歳から85歳までの35年間では、合計で7620万円必要となる計算です。

50歳でアーリーリタイアするなら合計で1億円必要?

1億円というとかなり大げさに聞こえますが、もっとゆとりのある生活を送ろうとするとさらに支出が増えたり、お家のリフォームや車の買い替え、子供がいれば結婚式の費用やご自身の医療費介護費などもかかる家庭が多いでしょうから更にお金が必要となる場合も考えられます。

 

余裕を持って1億円ほどあればアーリーリタイアを考えても良いかもしれません。お金はカツカツでも良いからとにかく仕事を辞めたいという場合などを除き、3000万円で完全なリタイアをするのは現実的に考えてかなり難しいことが分かりました。しかし、この3000万円を有効活用して、リタイアの時期を早めることならできるかもしれません。

 

3000万円あるなら、その資金を元手にして運用することをおすすめします。

運用した場合の効果

3000万円をただ預金口座に置いておくだけではお金は増えません。減っていく残高をただ見つめるよりは運用して少しでも増やしたほうが良いと言えます。

年2%で運用した場合

日本の上場株式平均利回りは2019年8月末日付で約2%です。平均どおりに毎年2%の利回りで株を運用場合、30年ではどのくらいになるか計算してみましょう。

 

3000万円運用

 

35年という長い年月をかけて2100万円を増やすことができます。では5%ではどうでしょうか。

年5%で運用した場合

3000万円運用

年5%で運用すると倍以上になることがわかります。もちろん株はマイナスになることも十分考えられますので、ここまでの効果を株で得るのはなかなか難しいでしょう。

 

また、この程度のリターンではリタイア後の資金を十分に確保することは難しいです。仮に毎年5%のリターンが出たとしても、3000万円は株として置きっぱなしにする必要があり、使える資金ではありません。前述の通り50歳でアーリーリタイアして85歳までの間に必要なお金は合計で7620万円ですから、もっと大きなリターンが必要となります。

おすすめの運用方法

投資や運用と言えば先程例にも出した株式や投資信託、投資用保険などが思い浮かぶでしょうか?しかし、これらの運用は安定的とは言えず、プラスならまだしも減ってしまう可能性もあります。

 

まとまった資金を預け、なおかつリターンを狙いに行く際には上記に上げたような商品ではなく、ヘッジファンドがおすすめです。

ヘッジファンド

ヘッジファンドとは、運用のプロが選んだ商品を投資信託のようにパックにししたものです。投資 信託と似たような商品性ではありますが、いくつか決定的な違いがあります。

 

投資信託 ヘッジファンド
投資金額 1万円~(中には100円から出来るものも) 一般的に1000万円~
投資家の人数 不特定多数 50人未満
運用の自由度 低い 高い(様々な投資手法でリターンを狙える)
収益目標 相対リターン(ベンチマークを上回る) 絶対リターン(ベンチマークは設けない)
手数料 購入手数料+信託報酬(保有中の管理にかかるコスト)+信託財産留保額(解約手数料) 一般的に固定手数料約2%+成功報酬約20%

 

投資信託は銀行や証券会社で取り扱いされていることや投資金額が少なくて済むことから多くの人が運用していますが、ヘッジファンドは聞いたことがないという方も多いのではないでしょうか?ヘッジファンドは私募ファンドで投資家の人数が限られていること(大々的な宣伝はしていない)や、投資金額が1000万円以上と高いために手を出しづらく、日本ではまだ情報が少ないと言えます。

 

投資信託の場合は多くの人が投資をするので、金融庁から投資家保護のための厳しい規制が引かれており、投資できる商品や手法も限られます。しかしヘッジファンドは少人数で投資をするためにファンドマネージャーはあらゆる手段を使ってリターンを狙うことが可能です。

 

株式相場の下げ局面であってもリターンを出すことが出来る点などを鑑みると、まとまった資金はヘッジファンドで運用するのがおすすめです。3000万円もの高額資産を自身で運用するのは気が引けるという人は、投資のプロに代わりに増やしてもらうことを考えても良いでしょう。

 

おすすめファンド

1、BMキャピタル
過去にマイナスを出した回数ゼロ。かつ年利10%以上と、東大・京大卒の外資系銀行経験者がプロならではの運用手腕で安定した運用を行ってくれます。まとまった資産を守りながら、増やして行きたい方におすすめの国内ファンドです。
2、ひふみ投信
有名ファンドマネージャーが足を使い得た情報で、厳選された優良な株式へ投資。代表の藤野氏がテレビ番組「カンブリア宮殿」へ出演後は、知名度も一気に上がり個人投資家たちに話題の人気の国内ファンドです。

セミリタイア先輩たちのブログ3選

実際にセミリタイアをした方々のブログを3つ紹介致します。セミリタイアをしようと思ったきっかけや、資産額・運用方法なども詳しく書いてくれているのでぜひ参考にしてみて下さい。

1、貯金2000万からのセミリタイア継続中

retire2kさんが運用するブログ。すでにセミリタイアされてから5年以上が経過しており、セミリタイアの大先輩と言えるでしょう。
資産運用等は行われていないようですが、毎月の収支額を公開されていて、節約術が特に参考になります。

 

2、SOUTAi 40

Kotaroさんが運用するブログ。ポートフォリオ等も公開してくださっているため、運用をする上での勉強に向いています。かなり長いことブログ運営をされていて記事数も桁違いに多いので読み応えがあります。

 

おすすめブログ2

3、資産90万から2億円達成。アーリーリタイアへの独り言

HIROROさんが運用するブログ。90万円だった資産が、投資で2億円を突破したという夢のあるブログです。運用方法や投資したものの詳細まで来さ際してくれているので、運用の参考になります。まだ完全リタイアは迷っているそうで、将来どれくらいの資金が必要なのかも細かくに検証されておりとても興味深い記事が沢山アップされています。

 

 

かなりの高額所得者であってもリタイアを迷っていたり、リタイア後にかなり支出を削って生活している点から見ても、やはり貯金3000万円で完全なリタイアをすることはかなり難しいと言えます。

セミリタイアなら貯金3000万円でも可能

貯金3000万円で完全なリタイアは現実的でないことがわかりました。しかし、セミリタイアと言ってフルタイムで働くわけではなく、自分の生活の片手間でおこなえる仕事や運用で生活資金を稼ぐという手もあります。

 

今までの仕事がメインな生活ではなく、趣味などの自分の時間をメインにし、仕事はあくまでもサブで行っていくことで余裕のあるライフスタイルを送れたら良いですよね。3000万円を元手に運用しつつ、セミリタイアを視野に入れてみてはいかがでしょうか?

 

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