2億円や3億円を運用するために機関投資家の質問を参考にする

2,3億運用
先日、ある元プロスポーツ選手がギャラで獲得した2億円を資産運用したいから投資先を紹介してくれ、と編集部に相談がきました。彼とは知人を介して旧知の仲なのです。どうやら現金で2億円~3億円ほどあるというのです。

 

どうやら貸し付けをした資金が予定外に一気に戻ってくるということで、あわてて資産運用を考え始めたみたいです。

 

そこで、「ヘッジファンドなど資産運用のプロに任せたらどうか」と打診したところ、二つ返事で1億円を出すという話になりました。

 

 マネーブリッジ編集部メモ:
ヘッジファンドって何?と思われた方には、以下の記事がおすすめです。
>>ヘッジファンドとは何か?会社の実態と投資リスクを大公開

編集部と元プロの資産運用会社に関する会話

編集部
え?1億円だすの?5000万円とか3000万円とかがいいんじゃないの?

元プロ
なんで?お前、その投資先、自信があって自分も資産運用しているんだろ?だったら俺は1億円いくよ。

 

編集部
ちょっとまってよ。僕のことを信用してくれるのはありがたい。でも投資は投資だよ。たしかに、マイナスになる可能性はかなり低い。

運用成績もこれまで抜群だし、機関投資家から50億近い資金預かってる。

資産運用にはもってこいさ。だからこそ紹介した。でも、2~3億円の中で1億円を投資するのはバランスおかしいよ。

紹介しているヘッジファンドに不安があるという意味じゃない。資産を考えると、バランスがおかしいよっていってるんだ。

10億円とか、5億円とか、そうだな、少なくとも3億円以上あるなら1億円だすっていってもまだわかる。

でも2億円~3億円のなかの1億円はちょっと考えた方がいいよ。

 

元プロ
いいよ。すごいんだろその資産運用会社。だったら出すよ。

 

編集部
だめだよ。資産運用のことしっかり知らないと。会社の運用手法にもちゃんと納得して出さないと。僕も責任持てないよ。

機関投資家がヘッジファンドに送った質問状

元プロと会話をした後に強く感じたのは、資産運用をするにあたっては基礎知識がないと怖いということです。

 

このページをみているあなたにとって2億円や3億円がどれくらいの価値があるのかはわかりません。3億円の中の2億円または3億円なのか、10億円あるなかでの2億円または3億円という位置づけなのか。そしてあなたの年齢に応じても、扱いが変わります。

 

いずれにせよ2億円から3億円は相当な金額なので運用をする前に資産運用に取り組む前に運用会社の基本的な運用手法については知っておきたいところです。

 

もちろん基礎知識が必要といってもどの程度の知識が必要なのか分からない方もいるでしょう。そこで今回、マネーブリッジ編集部が独自に入手したヘッジファンドの担当者に機関投資家が送った質問メールを紹介します今回紹介する質問の内容が分かれば、資産運用会社に関する基礎知識はばっちりです。

質問① 御社のストラテジー、ファンドマネージャーの実績を見せてほしい

この辺りは、当たり前ですよね。

 

どのようにして資産を増やしてくれるのか。戦略と実績を知りたいという内容です。過去の実績は、ファンド選びの肝となるのでまず最初にチェックした方が良いでしょう。また、どうせ預けるのであれば相場が悪い中でもしっかりリターンを出せるファンドに預けたい所。

 

過去の実績とその年の相場感を比べて、判断できると良いですね。

質問② 保有している株について、買い取ってもらった実績があるならどのような交渉をして成功させているのか具体事例を教えてほしい

今回のメールの送り先はアクティビストファンドなので、大量保有したターゲット銘柄を企業に売却することがあります。その際の手口やこれまでの実績について問い合わせているのです。

 

この質問の答えを聞けば、ヘッジファンドの交渉の際の方針や過去の売却実績がある程度予測することができます。

質問③ 年内にオフショア地域でのカストディサービスの導入は現在検討しているのか、していないのか。

オフショア地域とは税制優遇地域のこと。投資家にとって運用で得た利益を1円でも多く手にすることは命題です。そのため課税率が低いもしくは無税の国に籍を移すファンドも少なくありません。

 

ファンドなど資産運用に特化した企業は他のビジネスと違い、利益を出すのに必ずしも日本にいる必要がないのでこの点は常に検討されています。

 

また、カストディとは信託銀行のようなファンドと独立した資金保管機関のことをさします。投資金は分別管理なのかどうか確認という意味でしょう。

 

資産運用を本気で考えるプロ投資家にとって分別管理は絶対条件です。

質問④ ファンドの内部の体制として、アセットマネジメント等の運用部署にて日本株をカバーしてきた人員はいるのか、いないのか。

運用対象が日本株ということで、日本株の選定力自体を有しているのかという点、つまり資質について確認したいということでしょう。

 

株式での運用となると、銘柄の見極めが成功の要となるので、日本株の見極め能力に長けた人材が在籍しているファンドを選びたい所です。

質問⑤ 直近で私以外の機関投資家からの投資は入る予定があるのか。

資産があればあるだけファンドは勝ちやすくなります。投資を決めてしまえば、自分の投資金を確実に増やして回収できるように考えるのが人の心理です。

 

ほかの投資家の存在を聞くのは、いないなら自分が他の投資家を紹介するという意識があるのでしょう。あるいは自分が多めにだすか。とにかく決めたら味方となりバックアップする、それが機関投資家のスタンスのようです。

 

もしあなたが3億円とはいわず数千万でも資産運用を考えているなら、このような「プロ投資家の巨額資金」と「プロ運用者の投資戦略」に相乗りすることも非常に有効な手段といえますね。

 

質問⑥ 次回面談するときに、正式なトラックレコードを持ってこられるか。それに関連する監査報告書類の開示は可能か。

監査報告書、という点が肝でしょう。第三者の客観性を重視したいということですね。

 

当たり前といえばあたりまえですが、資産運用しようとする機関投資家が投資を決める時には、このような質問は初歩の初歩。さらにここから細部まで詰めていき、投資を実行します。

まとめ

ここまで紹介してきた6つの質問はファンドを選ぶ際に必ずチェックしたい項目です。今回紹介した6つの質問の意味が分かるくらいの知識があれば資産運用会社選びで失敗することはほとんどないはずです。

 

2億円や3億円を資産運用としてまわすということは、それにともない金融知識も身につける必要があります。自分で金融の勉強をするのが面倒だというのでしたら投資のプロに資産運用を任せるのが得策と言えます。

 

2億円や3億円くらいの資金を運用する予定がある方は、今回紹介した6つの質問をファンドの担当者に確認した方が良いでしょう。今回紹介した質問はそのまま使えますので、資産運用会社の担当者にとの面談時に是非ご活用ください。

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