まとまった1億円という資産の運用を外部へ委託する

1億円と1000万円では、投資のスタイルは金額に応じて違ってきます。1億円というまとまった額の資産運用となると、個人で運用をするより資産運用会社に1億円の資産運用を任せることを考える方も多いでしょう。しかし、1億円というまとまったお金を運用を他社に任せることに不安感を感じる方も多いのではないでしょうか。

そこでここで自身も資産運用会社を利用しているマネーブリッジ編集部が、1億円の運用を実際に資産運用会社へ任せている資産家の具体例を紹介します。

17億投資したUさん(実話)をもとに情報を吟味する

1億円という高額資産の運用となれば、絶対に損したくないと考えるのは当然のこと。17億を投資したUさんも、絶対に損しないつもりで投資をしたのです。投資先に、数千万以上のリサーチ費用をかけて。本当の資産家がたどりついた一つの結論を先に知り、検証することは、1億円を運用するときの助けになるはずです。

では、そのUさんとは一体どんな人物なのでしょう?あまり詳しく話をしてしまうと、人物が特定されるおそれがあるので、ある程度はオブラートにつつみながら進めていきます。

17億投資したUさんとはどんな人物?

Uさんは現在40代。都内で合計4棟ほどのビルを持ち、その合計は20億くらい。不動産投資は一通りやりおえたということで、分散投資をするという意味で、新しい運用先を探していました。彼が資産をもったのは、自分の会社が上場したからです。いわゆる上場企業の創業者で、個人資産で80億弱の資金を持っています。

そんな、Uさんは個人の資産管理会社を持っています。そこで年間5千万ほどの調査費用をかけながら、低リスクで高い成績を収めてくれるようなファンドを探していたのです。

  • 運用成績
  • 資産の管理体制
  • 代表者の経歴

これらをもとに、信用できるに足るということである独立系のファンドに資金を投じました。自分で運用せず、資産運用をプロに任せることを選んだのです。

金持ちが資産運用を外部に託す理由

Uさんが投資したタイプのファンドは、一般的にヘッジファンドと呼ばれています。ヘッジファンドとは、資産を預けるだけで高額資産運用のプロに資産運用をお任せできる金融商品のことです。

ヘッジファンドの1口の基準単価は1000万円~1億円となっています。例えば国内ヘッジファンドであるBMキャピタルは1口の最低単価を1000万にしています。

Q:最低投資金額はいくらからですか?
A:原則として1,000万円から受け付けております。1,000万円以下での投資希望の場合は弊社役職員とご相談ください。

引用:BMキャピタルHP

高額資金の運用を検討するUさんのような富裕層がヘッジファンドに目を付けるのは、「ヘッジファンドの投資手法は安全性が高い」からです。いわゆる「お金持ち」からの評価が高いファンドの投資手法とは一体どういうものなのか見ていきます。

「どちらに転んでも利益」をだすファンド?

ヘッジファンドは、株のロング(安く買って高く売る)を主軸においたアクティビストファンドです。アクティビストファンドとは、物言う株主ファンドとも言われています。彼らの銘柄選びは、以下の2点が基本です。

ファンドの投資銘柄

  1. 株価が割安のまま放置されている銘柄
  2. 時価総額よりも資産が大きい、いわゆるキャッシュリッチ銘柄

企業の利益や資産に対しての評価が株価に反映されておらず、株価が本来の価値より低い「割安のまま放置されている」状態の株式を購入することで、市場がその企業の価値を正しく評価するようになれば、株価が上がると考えられます。

また、借金がなく、現金を十分に保有している企業「キャッシュリッチ銘柄」に関しては、万が一企業の買収を行った際に企業を解散し財産分配したときに残る資産価値が高い点で購入する価値があると言えます。

まずこの2点に合致した株式を集中的に大量に買い、株主として一定のシェアをとりにいきます。今回は、先述した1番の「株価が割安のまま放置されている銘柄」を活用したヘッジファンドの運用手法を紹介します。

手法1:トレード

もともと、割安なまま放置されている銘柄なので、市場に評価されるようになったタイミングで株価は上がります。その後、ファンドが適切な価格まで上昇すれば市場で売却して利益を確定させます。一見難しそうに見えますが、単純に安く買って高く売ったいわゆる株のトレードと同じです。

手法2:行動する株主

万が一、保有した銘柄の株価がそのまま下落したらさらに買い増しをすることで、株式の保有率を高めるという戦略を持ちます。このことにより、株式をより安く大量に買い込めたファンドは、株主総会や会社の役員にIR体制の見直しや、不採算事業の切り離しなど、直接的に提案がしやすくなります。時に直接役員を送り込み、内部で企業価値(≒株価)をあげる施策をどんどん実践します。

アクティビストファンド

株を保有して株価が上がれば売り、下がれば買い増し。そのうえで、株価をあげるための施策をどんどん提案して自ら企業価値向上に動きます。株価が上がっても下がっても、つまりどちらに転んでも利益を確保するという手法が、リスクが低くかつリターンが高いので投資家の評価が非常に高いのです。

投資者から集めた、数十億円、数百億円というファンドの資産があるからこそ、このような運用手法が可能になります。個人で1億円程度の運用を行った場合、このような動きを取るのは難しいと言えます。ここまでの説明で、ヘッジファンドが高額資産を効率よく運用できる金融商品であることが分かったと思います。

しかし、金融商品を検討する際は、メリットだけでなくデメリットにもしっかりと目を向けることが大切です。続いてヘッジファンドで1億円の資産運用を行うことのデメリットを紹介していきます。

運用を資産運用会社へ預けることのデメリット

1億円の資産運用をヘッジファンドで行うにあたり、懸念されるデメリットは以下の3つです。

デメリット

  1. 流動性が低い
  2. 情報が開示されない
  3. 手数料が発生する

ここでも、1つずつ紹介していきます。

1、流動性が低い

投資信託など多くの金融商品は、解約したいと思えばすぐに解約できるものが殆どです。しかし、ヘッジファンドの場合は通常「ロックアップ期間」という解約制限がつけられており、年1回、半年に1回の決まったしか解約できない仕組みとなっています。

その理由としては、解約や新規出資が頻繁に発生すると、運用金額に変更が生じ戦略を立てにくい点が挙げられますが、例えば国内ファンドBMキャピタルなど、4半期毎(3か月に1回)に解約、現金化することが可能なファンドも存在します。

2、情報が開示されない

投資信託の場合、有価証券報告書の発行が義務付けられている為、個人投資家でもインターネット上で「どこに・どれくらい」投資をしているか、のような運用状況の確認を簡単に行うことが出来ます。

しかし、ヘッジファンドの場合は投資信託とは異なり情報開示が義務付けられていない為、投資の可否の判断材料を集めることは困難と言えます。

3、手数料が発生する

ヘッジファンドに投資をすれば、投資のプロに運用をお願いすることになりそこに「報酬(=手数料)」が発生します。

投資信託の場合は、手数料は運用成績に関わらず固定で発生する仕組みとなっていますが、ヘッジファンドの場合は運用によって出たリターンに対し20%ほどが手数料としてかかってくることになります。

さてここまで、1億円の資産運用をヘッジファンドで行うにあたり、懸念されるデメリットを紹介してきました。ここまでの内容を踏まえ、最後にまとめです。

まとめ

ここまで、1億円の運用資産運用会社へ任せるアプローチの可否について見てきました。ヘッジファンドに関しては、流動性・手数料の点にデメリットを感じられる方もいらっしゃいますが、運用金額が1億円ともなると、少しのマイナスでも数百万の損失が生じます。これを平気だと思い、自己売買できる人はそうなかなかいないでしょう。

1億円を超える資産を運用するのでしたら、10憶、100億などの高額資金の運用に慣れているヘッジファンドに資産運用を任せることは、有効な選択肢になりえます。

当サイトには、1億円の運用におすすめのヘッジファンドをランキング形式で紹介している記事もあります。ヘッジファンドでの運用を興味がある方は、一読してみても良いでしょう。

また、マネーブリッジ編集部では実際にヘッジファンドを含めたポートフォリオで資産運用中。

運用状況や運用成績についてもまとめたページは以下。

>>編集長マサシの投資成績をみにいく

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